※2024年3月3日更新
共同購入事業で太陽光発電や蓄電池を買えばお得と聞いたのですが、実際どうなのか教えてほしいです。また、共同購入事業のメリットデメリットもあれば教えてください。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・共同購入事業の概要
・共同購入事業のメリット
・共同購入事業のデメリット
・共同購入事業の手続き、購入までの流れ
・太陽光発電や蓄電池の相場価格
・共同購入事業を実施している自治体一覧
✅本記事の信頼性
✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)
✔家庭用太陽光発電を月販200棟(2年以上継続中)
✔某大手ビルダーの営業担当(複数ビルダー担当)
共同購入事業で太陽光発電や蓄電池を購入するのは、良いのか悪いのかわかりにくいですよね。
この記事を見てもらえれば、共同購入事業の概要やメリットデメリット、共同購入事業で太陽光発電と蓄電池を購入するのは相場価格と比べてどうなのかが理解できるようになります。
共同購入事業の概要
それでは、共同購入事業の概要について見ていきましょう。
共同購入事業の正式事業名は、「みんなのおうちに太陽光」です。
事業の目的は2点あります。
✅共同購入事業の目的
①太陽光発電や蓄電池をみんなで買うことにより安く買える
②地方自治体と業務提携した販売業者から買えるので安心である
共同購入事業をざっくり説明すると、「太陽光発電や蓄電池の販売実績の多い販売施工店から相場価格(少し安い価格)で販売する条件を地方自治体が取り付けたので、県民の方どうですか?」というものです。
どのような仕組みになっているのか表した図が下図になります。
地方自治体と支援事業者である㈱アイチューザーが協定締結をしており、㈱アイチューザーが信頼のある施工事業者を数社選定しております。
共同購入事業に参加された場合は、㈱アイチューザーが選定した施工事業者から具体的な太陽光発電や蓄電池の提案が進む形です。
どうやって施工事業者は選ばれるの?
複数回の審査により選ばれますが、太陽光発電や蓄電池の販売実績や価格が安いかなどが大きな審査対象です。
選ばれた施工事業者から高い金額で買わされることはないの?
太陽光発電や蓄電池のお客様への販売価格は、決められているため高い金額で買わされることはありません。
太陽光発電や蓄電池のお客様への販売価格は、販売施工事業者で上げたり下げたりはできません。
落札時に、お客様への販売価格が固定されているのが共同購入事業の大きな特徴です。
太陽光発電や蓄電池が相場価格で買えるってことね。それぞれの会社のメリットってあるの?
✅お客様以外の企業のメリット
地方自治体:脱炭素に向けた環境PRができる
㈱アイチューザー:販売数に応じて利益が得られる
販売施工事業者:販売数に応じて売上と利益が得られる
地方自治体としては、県民に太陽光発電や蓄電池を適正価格で販売することができることと、脱炭素の取り組みとしてPRできるのが大きなメリットです。
また、㈱アイチューザーは案件ごとに一律の利益が得られる仕組みになっているので、儲けがあるということがメリットになります。
販売施工事業者は、多くの方に太陽光発電や蓄電池の販売が見込めるので、売り上げと利益が得られるのがメリットです。
それぞれの企業のメリットがわかると、各企業が何を目的に共同購入事業を進めているかわかるはずです。
地方自治体、㈱アイチューザー、販売施工業者、お客様がWin-Winになれるのが、共同購入事業ということになります。
共同購入事業のメリット
次に、地方自治体の共同購入事業のお客様側へのメリットについて見ていきましょう。
✅メリット
・地方自治体が管轄していて安心感がある
・相場価格で買える
・太陽光発電や蓄電池の販売や工事実績のある業者から買える
一番のメリットは、地方自治体が管轄している事業なので悪徳業者から太陽光発電や蓄電池を買わされることがなく、安心感があるという点です。
それぞれのメリットについて、もう少し詳しく見ていきます。
メリット①:地方自治体が管轄していて安心感がある
1つ目が、地方自治体が管轄していて安心感がある点です。
地方自治体と提携している支援事業者((株)アイチューザー)が販売施工店を厳正に審査をしています。
✅審査項目
・太陽光発電や蓄電池の販売実績があるのか
・販売価格は安いか
・お客様の窓口、社内業務選任担当がいるのか
・機器仕入れ業者は多いか
・屋根の葺き替えや壁の塗装などの対応は可能か
・補助金の申請はできるのか
販売実績のない販売店や価格が高い販売店は、落札できないようになっているということです。
太陽光発電や蓄電池の販売店は、共同購入事業には多くの方が太陽光発電や蓄電池を購入されるため、多くの販売店が入札に参加されます。
ただ、落札される企業はアイチューザーの厳しい審査に合格した選りすぐりの販売店なので安心感があるということです。
メリット②:相場価格で買える
2つ目が、相場価格で買える点です。
落札される条件でもお伝えしましたが、太陽光発電や蓄電池の販売価格は相場価格を元に逆算されてアイチューザーにて設定されております。
つまり、国が公表している太陽光発電や蓄電池の相場価格で購入することが可能です。
✅相場価格
太陽光発電 ⇒ 28.8万円/kW程度(材工価格)
蓄電池 ⇒ 13.7万円/kWh(本体価格のみ)
上記の相場価格か相場価格よりも少し安く買える可能性があります。
相場価格よりも安く買える可能性がある理由は、販売価格が安くなければ販売施工事業者に選ばれないためです。
安い価格でアイチューザーに入札(価格回答)する販売施工事業者が多いということになります。
メリット③:太陽光発電や蓄電池の販売や工事実績のある業者から買える
3つ目が、太陽光発電や蓄電池の販売や工事実績のある業者から買える点です。
こちらも落札される条件でもお伝えしましたが、そもそも太陽光発電や蓄電池の販売実績がない企業は入札時に落選します。
共同購入事業では、数多くの県民がエントリーするため、企業規模もある程度の会社でなければお客様への提案が追い付かなくなります。
入札時に、どれくらいの提案や販売施工ができるのかを事前ヒアリングをした上で販売施工業者は選定されることになっています。
つまり、販売工事実績があっても手が回らないということを未然に防いでいるということです。
共同購入事業のデメリット
次に、共同購入事業のデメリットについて見ていきましょう。
✅デメリット
・安く買うことは難しい
・太陽光発電や蓄電池以外のものを提案される可能性がある
相場価格と比べて、安く買いたいという方はスポンジ推奨の販売店「COAT㈱」を試してみることをオススメします。
共同購入事業やネット販売よりも安く買えて、お客様に寄り添った提案ができるのがウリの会社です。
それぞれのデメリットについて、もう少し詳しく見ていきます。
デメリット①:安く買うことは難しい
1つ目が、大幅に安く買うことは難しい点です。
理由は、共同購入事業にはアイチューザーの利益が乗っているためです。
共同購入事業は、慈善事業ではありませんのでアイチューザーもビジネスとして適正利益は取っています。
太陽光発電や蓄電池の相場価格は意識しながらお客様への提示価格は設定しておりますが、相場価格よりも安価な設定になっているわけではありません。
デメリット②:太陽光発電や蓄電池以外のものを提案される可能性がある
2つ目が、太陽光発電や蓄電池以外のものを提案される可能性がある点です。
お客様への太陽光発電や蓄電池の販売価格は決まっておりますが、それ以外は自由に提案できることになっています。
具体的にどんなものを提案される可能性があるの?
✅太陽光発電や蓄電池以外に提案される可能性があるもの
・エコキュート
・水回り商材
・外壁塗装
・屋根葺き替え
上記の機器が相場価格で提案されるかどうかは、販売施工事業者ごとに異なります。
つまり、太陽光発電や蓄電池は適正価格で買えたけど、それ以外の機器は相場価格よりも高かったということはあり得るということです。
地方自治体が選定した販売施工業者だからどの商材を買っても安心だと思っていると、痛い目を見る可能性があるので注意は必要になります。
共同購入事業の手続き、購入までの流れ
次に、共同購入事業の手続きや購入までの流れを見ていきましょう。
下の絵を見てもらえれば全体の流れが理解できるかと思います。
まずは、各自治体の共同購入事業に参加するかどうかを決める必要があります。
参加を決めた後は、希望する見積書(太陽光発電や蓄電池)がいくらなのか確認できるようになります。
見積金額を見て購入を辞めることもできますし、もう少し内容を確認して購入するかどうかを相談することもできます。
太陽光発電や蓄電池の購入にあたっては、お客様の自宅に販売事業者が来て現地調査が必要です。
家に来てほしくないけど、現地調査は必ず必要なの?
太陽光発電を設置する場合は、太陽電池が設置できる屋根なのか確認が必要です。また、蓄電池の設置スペースがあるかの確認も必要です。
現地調査をせずに購入を決めてしまうと、購入後に太陽光発電が設置できない屋根だったり蓄電池を設置するスペースがなかったりトラブルを招く可能性があるので、現地調査はしてもらった方が良いです。
現地調査を販売施工事業者に行って、太陽光発電や蓄電池の説明を受けて購入を決めた場合は、販売施工事業者とお客様が契約を結ぶ形になります。
地方自治体や㈱アイチューザーは、契約には関与しない点は覚えておきましょう。
太陽光発電や蓄電池の相場価格
次に、太陽光発電と蓄電池の相場価格と安く購入する方法を見ていきましょう。
相場価格は、先ほどもお伝えした通り下記になります。
✅相場価格
太陽光発電 ⇒ 28.8万円/kW程度(材工価格)
蓄電池 ⇒ 13.7万円/kWh(本体価格のみ)
国が公表している相場価格は上記ですが、もっと安く購入することは可能です。
国が公表している相場価格は、相場価格という言葉の通りで平均的な価格になります。
日本では、太陽光発電や蓄電池がお客様に販売されるまでに多くの商流を辿っているため販売価格が高くなっているのが実情です。
✅販売商流
■一般例
太陽電池メーカー⇒大手商社⇒商社⇒販売店⇒お客様
■共同購入
太陽電池メーカー⇒商社⇒販売施工業者(アイチューザー利益込)⇒お客様
■ネット販売
太陽電池メーカー⇒ネット販売業者⇒販売施工業者⇒お客様
安く買うためには、相場価格よりも安価に販売している「COAT㈱」がオススメになります。
太陽光発電や蓄電池を適正価格でお客様に販売したい!という思いが一致した会社がCOAT㈱様です。
もう少し詳しく太陽光発電の相場価格を知りたいという方は「【最新保存版】太陽光発電の相場価格をぶっちゃけ公開」の記事を覗いてみてください。
共同購入事業を実施している自治体一覧
最後に、2023年度の共同購入事業に参加している自治体一覧をご紹介します。
それぞれ該当の自治体にお住まいの方は、詳細スケジュールを確認することもできます。
全国で19自治体が共同購入事業で、太陽光発電や蓄電池を適正価格で脱炭素に向けて積極的に取り組んでいる自治体ということです。
共同購入事業に参加する自治体は、毎年増え続けています。
理由は、大きく2点あります。
✅共同購入事業が増えている理由
①太陽光発電や蓄電池を購入する販売先を知らない人が多いため
②世界的な脱炭素の動きがあり、再エネを普及させないといけないため
これからも共同購入事業に参加する自治体は増えてくることが予想されており、お客様自身も電気代高騰の影響もあって、積極的に太陽光発電を検討されているのが実情です。
まとめ-共同購入事業
今回は、共同購入事業についてお伝えしました。
改めて、共同購入事業のメリットデメリットを確認しておきましょう。
✅メリット
・地方自治体が管轄していて安心感がある
・相場価格で買える
・太陽光発電や蓄電池の販売や工事実績のある業者から買える
✅デメリット
・大幅に安く買うことは難しい
・太陽光発電や蓄電池以外のものを提案される可能性がある
安心した販売施工業者から相場価格で買いたい方は、共同購入事業はオススメです。
太陽光発電や蓄電池は、電気代高騰の影響もあり多くの方が購入を進めています。
実際に、わたしは本業でも太陽電池メーカーとして働いておりますが、見積数が2023年年明けから急激に増えていて需要の高さを実感しております。
下記の図は、直近の電気料金の推移を表したグラフです。
2023年1月からは政府の負担軽減策が実施されているので、電気代は7円/kWh(約2,000円~3,000円)が燃料調整費から減額されています。
ただ、負担軽減策は一時的なもので負担軽減策(2024年5月)が終われば、上記のグラフ以上の電気料金を毎月負担しなくてはいけない状況になります。
太陽光発電が設置できる屋根をお持ちであれば、太陽光発電を設置して0円の電気で生活をするのが経済的にもお得です。
太陽光発電を設置できる屋根をお持ちなのに、太陽光発電を設置していないということは、無駄に高い電気代を電力会社に払っているということになります。
まずは、屋根に太陽光発電が設置できるのか、相場価格以下で買えるのか、具体的にどれくらいの経済効果(節電+売電)があるのかを確認してみましょう。
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太陽光発電や蓄電池を設置して、快適な生活を手に入れましょう。
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