※2024年4月23日更新
スマートスターはどんな特徴があるのか、他蓄電池と比べてメリットデメリットが何なのか、経済効果や相場コストを教えていただきたいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・スマートスターの基本スペック
・スマートスターの3つのメリット
・スマートスターの1つのデメリット
・こんな方に、スマートスターはオススメ
・スマートスターの経済効果(節電効果)
・スマートスターの相場コスト
✅本記事の信頼性
✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)
✔蓄電池の現役営業マン
✔月に10台以上の蓄電池販売を継続
スマートスターは2017年5月に販売開始され、驚異的に販売数が伸びた蓄電池です。
最近は多くの蓄電池が販売されていて、どの蓄電池が良いのか迷ってしまいますよね。
この記事を見ていただければ、スマートスターの基本的な機能や他蓄電池と比べてメリットデメリットが何なのか、経済効果や相場コストが理解できるようになります。
スマートスターの基本スペック
まずは、基本スペックから見ていきましょう。
蓄電池メーカー | 伊藤忠商事 (スマートスターL) | 伊藤忠商事 (スマートスター3) |
蓄電池のタイプ | 全負荷対応の単機能蓄電池 | 全負荷対応の単機能蓄電池 |
蓄電池の容量 | 9.8kWh | 13.16kWh |
蓄電池併設 | × | × |
サイクル数 | 6,000サイクル | 非公開 |
1日のサイクル数 | 1サイクル | 1サイクル |
保証年数 | 10年 | 10年 |
自然災害補償 | 10年 | 10年 |
塩害対応 | × | × |
停電時の定格出力 | 3.0kW | 5.5kW |
蓄電池動作温度範囲 | -10℃~45℃ | 10℃~45℃ |
設置場所 | 屋外 | 屋外 |
外形寸法(mm) (幅×高さ×奥行き) | 762×1,145×466 | 1,181×1,008×392 |
蓄電池1台の重さ | 148kg | 265kg |
AI機能が搭載されていて、各ご家庭の電気の使い方を学習し、翌日の天気予報を考慮して最適な充放電をしてくれる賢い蓄電池です。
スマートスター3は、2021年5月に発売された最新モデルの蓄電池になります。
どちらのスマートスターも停電時でも家まるごと電気のバックアップができて、200V機器も使えるので災害対策としても万全の蓄電池でもあります。
単機能蓄電池として最も売れている蓄電池です。
つまり、太陽光発電を既に設置されている方でスマートスターを選ぶ方が最も多いということです。
✅人気の理由
①AI機能付き ⇒ 蓄電池が賢い
②停電時に自動で切り替わる ⇒ お客様の手間がない
③全負荷対応の単機能型蓄電池 ⇒ 簡単に蓄電池の設置が可能
スマートスター3は、太陽光発電で発電して使った電気分をポイント付与され、アマゾンポイントやTポイントなどのポイントに交換できるサービスがあります。
「脱炭素」というワードを聞く機会が増えましたが、スマートスター3は各ご家庭で脱炭素に向けた取り組みが目に見える形で参加できるようにした仕組みになります。
太陽光発電で発電したクリーンなエネルギーを家庭内で使うことで、その使用電力量をスマートスターの販売元の伊藤忠商事が「グリッドシェアポイント」に換算し、そのグリッドシェアポイントをさまざまなポイントに交換ができます。
✅グリッドシェアポイントから交換できるポイント
・アマゾンポイント
・Tポイント
・楽天ポイント
・nanacoポイント
・waonポイント
⇒今後も交換できるポイントが増える予定
太陽光発電と蓄電池を設置して、クリーンなエネルギーを使うことで経済的にもメリットが出てくる時代がきているということです。
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スマートスターの3つのメリット
それでは、スマートスターのメリットを見ていきましょう。
✅メリット
①AI機能で最適な充放電をしてくれる
②停電時でも家まるごと電気のバックアップをしてくれる
③既設パワーコンディショナの交換が不要
メリット①:AI機能で最適な充放電をしてくれる
1つ目が、AI機能で最適な充放電をしてくれる点です。
スマートスターには、グリッドシェアと言われるAI(人工知能)機能が搭載されています。
「日々の電気使用状況」と「翌日の天気」を考慮し、前日の夜に蓄電する電気量を調整します。
下図は、翌日が晴れの予報で朝方に電気をよく使う家庭の場合のAI機能の動きになります。
あなたの家庭に合わせて最も経済的な電気の使い方をスマートスターが考えて動いてくれます。
AIにお任せしたくない方は、一般的な蓄電池のようにモード設定をして蓄電池を動かすこともできます。
✅スマートスターの運転モード一覧
・ピークシフトモード⇒充放電する時間を設定する
・ピークカットモード⇒電力のピーク値を越えないようにする
・売電モード⇒蓄電池からの放電をし、太陽光発電の電気を売電する
・停電モード⇒停電中のモード
・バックアップモード⇒基本的に満充電させる
ただし、最も経済的な蓄電池の充放電をさせるには、やはりAI機能を使って動作させる方が良いです。
メリット②:停電時でも家まるごと電気のバックアップをしてくれる
2つ目が、停電時でも家まるごと電気のバックアップをしてくれる点です。
全負荷対応の蓄電池なので、停電時に200V機器を含めた家すべての電気機器を使うことが出来ます。
200V機器は、エアコン・IHクッキングヒーター、エコキュートなどがあります。
スマートスター3は、エネファームや電気自動車への放電も可能です。
蓄電池の容量もスマートスターLが9.8kWhでスマートスター3は13.16kWhと大容量のため、停電時でもおよそ1日~1.5日は使い続けられます。
万が一、蓄電池の電気が0になっても天候が良ければおよそ3時間でフル充電が可能です。
✅停電時に3時間でフル充電できる理由
スマートスターL(停電時の定格出力3kW) : 約3時間(9.8kWh÷3kW)
スマートスター3(停電時の定格出力5.5kW) : 約3時間(13.16kWh÷5.5kW)
災害による停電が長時間あったとしても、安心して生活ができるのがスマートスターの特徴でもあります。
メリット③:既設パワーコンディショナの交換が不要
3つ目が、既設のパワーコンディショナの交換が不要な点です。
単機能型の蓄電池の特徴になりますが、既に設置済のパワーコンディショナの取り外しは不要で、スマートスターをそのまま設置できます。
何のメリットがあるの?
太陽光発電システムを購入時にメーカー保証がついてきますが、パワーコンディショナを取り外すと保証が切れてしまうリスクがあります。
単機能型の蓄電池であれば、既設の太陽光発電システムを変更することがないので、保証が継続できるというメリットがあります。
ただ、太陽電池メーカー毎に保証の基準が異なります。
スマートスターは特殊な配線になるため、スマートスターを購入する際は販売店に保証が継続されるか念のため確認しておきましょう。
スマートスターの1つのデメリット
次に、スマートスターLのデメリットを見ていきましょう。
✅デメリット
・塩害エリアでは設置ができない
デメリット①:塩害エリアでは設置ができない
唯一のデメリットが、塩害エリアでは設置ができない点です。
海岸から500m以内の塩害エリアでは、蓄電池の設置ができません。
蓄電池自体も大きめのサイズになるため、家の中に設置することも現実的には厳しいです。
塩害エリアに住んでいる方は、塩害エリアに強い蓄電池を選ぶ方が良い選択になります。
塩害エリアに設置可能な蓄電池が気になる方は、「塩害エリアの纏め記事」を覗いてみてください。
こんな方に、スマートスターはオススメ!
次に、どんな人にスマートスターがオススメなのかを見ていきましょう。
✅こんな方に、スマートスターはオススメ
・既に太陽光発電を設置されてある方
・災害時(停電時)でも平常時と同じような生活をしたい方
・AI機能で、電気の最適な使い方をしたい方
・脱炭素の取り組みをしたい方、ポイント活動をしたい方
他蓄電池にはない最大の特徴は、高いAI機能を持った蓄電池であること、そしてスマートスター3であれば脱炭素に個人が参加できるポイント制度がある点です。
脱炭素は、これからも更に重要な要素になるためスマートスター3のポイント制度は価値が増してくる可能性が高いです。
つまり、脱炭素のポイントが今よりも高く設定される可能性があり、多くの人が積極的に脱炭素を意識した生活をするようになるはずです。
国としても脱炭素の実現には、脱炭素のポイント制度のようなわかりやすい形で国民の脱炭素への意識を変えるような仕組みを作っていく必要があります。
シェアグリッドポイントは、さらに発展した形で面白いポイント制度になる可能性が高いです。
スマートスターの経済効果(節電効果)
次に、スマートスターLを購入した場合にどれくらいの経済効果が得られるのかを見ていきましょう。
結論から言うと、10年間で1,279,977円相当の経済効果が得られます。
10年間にしている理由は、スマートスターLの保証年数が10年間ついているためです。
電力会社ごとに電気料金プランが異なりますので、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元にエネがえるの長期シミュレーションで経済効果を見ていきます。
✅シミュレーション条件
・4kWの太陽光発電を設置済み
・東京都在住
・共働き世帯で、夜間に電気を多く使う想定
・1ヶ月の電気使用量は400kWh
・卒FITで新たにスマートスターLを購入
・卒FIT後の売電金額は8.5円/kWh
・蓄電池は自家消費優先モード
・電気料金の上昇率は2%
4kWの太陽光発電を設置済みでFIT期間の10年間を終えて、新たにスマートスターLを購入した場合の11年目~20年目の経済効果は下記のようになります。
棒グラフのオレンジ色が太陽光発電による節電額、赤色が蓄電池による節電額になります。
太陽光発電+スマートスターLで、節電及び売電できる10年間の目安金額が1,279,977円ということです。
10年間のFIT売電期間が終了すると安い売電単価(今回だと8.5円/kWh)でしか売電できませんが、スマートスターLを購入することで、電力会社から高い価格(約30円/kWh)で電気を買わなくて済むようになります。
逆に、太陽光発電とスマートスターLがなければ10年間で1,279,977円の金額を電力会社に支払うことになるということです。
10年使った後でも使い続けられるの?
蓄電池の寿命は、設置場所や設置環境に左右されますが10年以上使い続けることも可能です。
つまり、10年以上使い続けられれば経済的メリット(電力会社に払わなくても済む金額)も増えていくということです。
スマートスターの相場コスト
それでは、スマートスターの相場コストを見ていきましょう。
✅スマートスターの相場コスト
スマートスターL : 150万~180万円
スマートスター3 : 180万~210万円
スマートスターLの機器+工事代で150万円~180万円程度が相場コストになります。
先ほどの経済効果シミュレーションでもお伝えしたように10年間だと初期費用(150万~180万円)の回収は厳しいのが実情です。
あと、いきなり150万円以上のお金は払えないからローンを組んだらどうなるのか教えてくれない?
実際に、蓄電池を現金で購入される方は少なく、ローンを組んで購入される方がほとんどです。
✅ローンのシミュレーション条件
・スマートスターLを購入
・購入金額は1,800,000円
・頭金なし
・ボーナス支払いなし
・支払い年数は10年(120ヶ月)
・ローン年率2.45%
仮に1,800,000円でスマートスターLを購入する場合は、実質12,698円/月の支払い(10年間)で分割払いする形になります。
もちろん、初期費用を1,800,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。
初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。
✅確実に安く蓄電池を買う方法
①スポンジ公認の販売業者に見積をする(下サイトで無料見積可能)
②購入する時期に使える補助金がないか確認してもらう
③補助金の代行申請を行ってもらうことを確認して契約する
太陽光発電と蓄電池は、「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。
別に今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、蓄電池の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。
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また、蓄電池を購入する際は「各都道府県の補助金」を積極的に活用して購入すれば更に安く蓄電池を手に入れることができます。
まとめ-スマートスター蓄電池
今回は、スマートスターについてお伝えしました。
改めて、スマートスターのメリットデメリットを見ておきましょう。
✅メリット
①AI機能で最適な充放電をしてくれる
②停電時でも家まるごと電気のバックアップをしてくれる
③既設パワーコンディショナの交換が不要
✅デメリット
・塩害エリアでは設置ができない
スマートスターは、時代に合った賢い蓄電池です。
最近は、電気代高騰が続いているため太陽光発電+蓄電池の需要が伸びてきています。
ロシアウクライナ情勢の影響で、さらに電気代が高騰してきております。
停電対策はもちろんですが、電気代高騰の対策としても蓄電池の活用を考えてみましょう。
訪問販売業者はかなり高額で蓄電池を提案されているケースもあるため、適正価格で蓄電池を購入すれば長期的に見れば経済的にもお得です。
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ベストな蓄電池を選んで、快適な生活を手に入れましょう。
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