【現役営業マンが解説】太陽光発電2kWは設置する意味があるのか?

太陽光発電

※2024年1月5日更新

お客さん
お客さん

2kWの太陽光発電を設置する意味はあるのでしょうか。設置した時に電気代がどれくらい安くなって、設置することによるメリットやデメリットも知りたいです。

こんなお悩みにお答えします。

✅本記事の内容

・太陽光発電2kWのメリットデメリット

・太陽光発電2kWに必要な屋根面積

・太陽光発電2kWの発電量

・太陽光発電2kWの目安価格

・太陽光発電2kWの経済性

✅本記事の信頼性

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✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)

✔家庭用太陽光発電を月販200棟(2年間継続中)

✔某大手ビルダーの営業担当(複数ビルダー担当)

2kWの太陽光発電は、容量が小さすぎて設置すべきか迷ってしまいますよね。

この記事を見ていただければ、2kW太陽光発電の発電量や目安コスト、経済効果から設置すべきかどうかの判断がつくようになります。

導入費用が気になる方はこちら!

太陽光発電2kWのメリットデメリット

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それでは、2kWの太陽光発電のメリットデメリットを見ていきましょう。

✅メリット

・購入コストが安い

・電気代の削減ができる

・停電時に電気が使える

✅デメリット

・コストパフォーマンスが低い(※2kW以上の太陽光発電と比べて)

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それぞれをもう少し深掘り解説していきます。

メリット

まずは、メリットから見ていきましょう。

✅メリット

・購入コストが安い

・電気代の削減ができる

・停電時に電気が使える

当たり前ですが、太陽光発電の容量が2kWと小さいため購入コストは安く抑えられます。

太陽光発電システムのコストは、太陽電池が4割、工事費が4割、その他機器が2割になります。

太陽電池の設置枚数が少ないので、太陽光発電システム全体のコストを抑えることができます。(目安コストについては後ほど解説します。)

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ちなみに、悪質な訪問販売会社だと2kWの太陽光発電でも100万円以上の見積を提示してくるところもあるので、引っかからないように注意しましょう。

悪質な訪問販売会社の回避方法を気になる方は、「太陽光発電の訪問販売で注意すべき7つのポイント」を覗いてみてください。

次に、2kWの太陽光発電でも電気代の削減ができます。

2kWの太陽光発電で発電した電気は限られており、ほとんど家庭内で使われて電気が余ることは少ないです。

太陽光発電で発電した電気は、「①家庭内で使われる ②余ったら売電する」の流れです。

お客さん
お客さん

売電収益が出にくいならデメリットにならないの?

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今(2024年)は、「売電単価」の方が「電力会社から購入する買電単価」よりも安いので、売電のメリットは少なくなってきています。

売電収益は多くは見込めませんが、今の時代は売電単価が安くて電力会社から購入する買電単価が上がってきているので節電することに大きなメリットがあります。

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つまり、電力会社からできる限り電気を買わないことが最も経済的ということです。

2kWの太陽光発電であっても昼間に電気を作ってくれるので、経済効果は高いということになります。

また、停電時に電気が使えるのもメリットです。

太陽光発電システムの中のパワーコンディショナという機器から停電時にMAX1,500Wの電気が取り出せます。

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屋内用パワーコンディショナは基本的に機器にコンセントがついています。屋外用パワーコンディショナは、停電時用コンセントの配線工事が必要です。

JPEAのHPより抜粋
お客さん
お客さん

雨の日でも1,500Wの電気が使えるってこと?

雨の日の場合は、そもそも太陽光発電で1,500W発電しない可能性が高いので1,500Wの電気は使えないかもしれません。

太陽光発電で発電した電気のうち、最大1,500Wまでならパワーコンディショナから電気を使えるというイメージです。

もう少し詳しく知りたい方は、「太陽光発電の自立運転の使い方」の記事を覗いてみてください。

デメリット

次に、デメリットを見ていきましょう。

✅デメリット

・コストパフォーマンスが低い(※2kW以上の太陽光発電と比べて)

2kWの太陽光発電の購入価格は安いとメリットでお伝えしましたが、コスパは悪いです。

お客さん
お客さん

なに?どういうこと??

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極端にいうと、2kWの太陽光発電でも5kWの太陽光発電でも同じ工事費を取られてしまうので、2kW太陽光発電はコストが高くついてしまうということです。

太陽光発電システムのコストは、太陽電池が4割、工事費が4割、その他機器が2割でしたね。

✅2kWの太陽光発電のコスパが悪い理由

・工事費が高くつくから

・パワーコンディショナがオーバースペックになるから

コスパが悪い1番の理由は、工事費が高くなるからです。

わかりやすい例だと、太陽光発電を設置するときに家の周りに仮設足場を設置しないといけませんが、太陽光発電の容量が2kWでも5kWでも同じ費用がかかります。

また、太陽光発電の電気を家で使える電気に変換する「パワーコンディショナ」も、3kWからしかラインナップがないので、オーバースペックになりコスパは悪いです。

お客さん
お客さん

3kW以上の太陽光発電の方が全体的に初期費用が安くなったりするの?

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トータルの太陽光発電システムの価格は、3kWよりも2kWの方がもちろん安いです。

太陽光発電2kWに必要な屋根面積

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2kWの太陽光発電を設置するために、どれくらいの屋根面積が必要か見ていきましょう。

住宅用の太陽電池1枚を400Wとして、5枚あれば2kWの太陽光発電となります。

✅必要な屋根面積

間口方向(5枚の方):9.1m

流れ方向(1枚の方):1.8m

✅必要な屋根面積

間口方向(1枚の方):2.3m

流れ方向(5枚の方):6.3m

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もし、ご自宅の屋根平面図があるなら、2kWの太陽光発電が設置できそうか確認してみましょう。

正確に何kWの太陽光発電が設置できるか確認したい方は、専門業者に確認してもらうようにしましょう。

無料で太陽光発電の見積依頼をすれば、太陽光発電が何kW設置できるかレイアウトも作成してくれます。

※今なら見積依頼と商談で5,000円プレゼント実施中

太陽光発電2kWの発電量

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次に、2kWの太陽光発電でどれくらいの電気が作られて、節電と売電効果はどれくらいなのかを見ていきましょう。

発電シミュレーションは、条件によっても大きく異なります。

今回は下記の条件で発電量を算出しております。

✅発電シミュレーションの条件

太陽電池容量:2kW(400W/枚×5枚)

パワーコンディショナ変換効率:96.5%

設置場所:東京都

設置方位:真南

設置角度:4寸

電力会社からの購入電気単価:30円/kWh

電力会社へ売電する電気単価:16円/kWh(※2024年度の売電単価)

売電比率:10%

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この発電シミュレーションは、某太陽電池メーカーのシミュレーションソフトから引用しており、実際の発電量に近い値が出ております。

結果は、下記の通りです。

2kWの太陽光発電を設置すれば年間の経済効果(節電+売電)が、66,180円見込めるということです。

発電シミュレーションのポイントは「売電率10%」の条件で発電量を算出しているところになります。

お客さん
お客さん

どういうこと?もう少し詳しく教えてくれない?

2kWの太陽光発電で発電した電気を100%としたときに、90%は家庭内で使われて、残り10%を電力会社に売電しているということです。

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つまり、上図の赤線枠内の「使う電力」に太陽光発電で発電した電気の90%が使われて、残った10%の電気が電力会社に「売る電力」という形になります。

2kWの太陽光発電は発電量が少ないため、90%を家庭内で消費し10%の売電率で電力会社に売電する条件にしているということです。

使う電力は各ご家庭ごとに異なりますが、一般的に2kWの太陽光発電で発電できる電気量が少ないため90%を家庭内の使う電力に消費される計算をしております。

太陽光発電2kWの目安価格

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次に、2kWの太陽光発電の目安価格を見ていきましょう。

太陽光発電システムの目安価格は、20万円~25万円/kWになります。

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ただ、2kWの太陽光発電は少し高くなるので、25万円~30万円/kWをが目安価格になります。

つまり、2kW×25万円(30万円)/kWになるので、50万円~60万円が相場コストになります。

お客さん
お客さん

いきなり50万円出すのは大変だから、ローンを組んだらどうなるのか教えて。

実際に、太陽光発電を現金で購入される方は少なく、ローンを組んで購入される方がほとんどです。

✅ローンのシミュレーション条件

・2kWの太陽光発電を購入

・購入金額は600,000円

・頭金なし

・ボーナス支払いなし

・支払い年数は10年(120ヶ月)

・ローン年率2.45%

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仮に600,000円で2kWの太陽光発電を購入する場合は、実質36円/月(10年間)で分割払いすれば手に入れることができます。

FIT期間終了後の毎月の実質負担額は‐5,394円なので、負担額はなくて収益が出るということになります。

もちろん、初期費用を600,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。

この記事を見ている方限定に、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。

✅確実に安く太陽光発電を買う方法

①スポンジ公認の販売業者に見積をする(下サイトで無料見積可能)

②購入する時期に使える補助金がないか確認してもらう

③補助金の代行申請を行ってもらうことを確認して契約する

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太陽光発電と蓄電池は、「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。

今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、太陽光発電の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。

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また、太陽光発電を購入する際は「各都道府県の太陽光発電補助金」を積極的に活用すれば更に安く太陽光発電を手に入れることができます。

太陽光発電2kWの経済性

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それでは、2kWの太陽光発電の経済性を見ていきましょう。

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結論として、2kWの太陽光発電にかかる初期費用は7年~8年あれば回収できます。

改めて、経済効果を出す上での条件を見ておきましょう。

電力会社ごとに電気料金プランが異なりますので、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元にエネがえるの長期シミュレーションで経済効果を見ていきます。

✅シミュレーション条件

・2kWの太陽光発電を設置

・東京都在住

・片働き世帯で昼間も電気を使う

・1ヶ月の電気使用量は400kWh

・2024年に太陽光発電を購入(つまり売電単価は16円/kWh)

・卒FIT後(設置から10年後)の売電金額は8.5円/kWh

・電気料金の上昇率は2%

2kWの太陽光発電を2024年に設置してFIT期間の10年間は16円/kWhで売電して、卒FIT後は8.5円/kWhで10年間売電する場合の経済効果シミュレーションは下記のようになります。

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棒グラフの赤色が太陽光発電の節電額になります。

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2kWの太陽光発電で、節電できる20年間の目安金額が1,585,641円ということです。

✅2kW太陽光発電の経済効果

初期費用:600,000円

20年間の節電+売電金額:1,585,641円

2kWの太陽光発電を購入するためには、初期費用として500,000円~600,000円が必要になりますが、設置後は毎年平均で79,282円(1,585,641円÷20年)の経済効果が得られるということです。

つまり、7年~8年で初期費用は回収ができるということです。(600,000円÷79,282円)

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逆に、2kWの太陽光発電がなければ20年間で1,585,641円の経済効果を失うことになるということです。

お客さん
お客さん

20年使った後でも使い続けられるの?

太陽光発電システムの中でパワーコンディショナが10年~15年で交換になる可能性がありますが、一度交換をすれば20年以上(30年程度)は使い続けることが可能です。

パワーコンディショナの交換費用の目安は、交換作業費含めて15万円~20万円になります。

つまり、20年以上使い続けられれば経済的メリット(電力会社に払わなくても済む金額)も増えていくということです。

まとめ‐2kWの太陽光発電

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今回は、2kWの太陽光発電で、よく聞かれる疑問について纏めてご紹介しました。

改めて、2kWの太陽光発電のメリットデメリットをお伝えします。

✅メリット

・購入コストが安い

・電気代の削減ができる

・停電時に電気が使える

✅デメリット

・コストパフォーマンスが低い(※2kW以上の太陽光発電と比べて)

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2kWの太陽光発電は儲からないのではないか?と思われていた方も多いと思いますが、経済的な効果も高くて儲かります

初期費用が高くなりがちなので、初期費用を落とすことができれば経済性もUPします。

太陽光発電が設置できるのであれば、損をすることはないので購入するのはオススメします。

2024年5月からさらに電気料金が高騰する話も出ているため、太陽光発電を早めに設置できれば高い電気代を払わなくても済みます。

さらに電気代が高騰する原因は、国の電気代軽減措置(3.5円/kWh)がなくなるためです。

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つまり、2024年4月までは国が電気代の一部を負担してくれていますが、その国の負担が2024年5月からなくなるために電気代が上がるということになります。

日経新聞より抜粋
日経新聞より抜粋

ちなみに、上記の金額は1ヶ月当たり260kWhの電気を使用した時の電気代になっているため、4人家族の平均電力使用量の400kWhで計算するともう少し金額は高くなります。

ロシア、ウクライナ情勢も相まって、電気料金の高騰は避けられそうにない状況になっています。

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適正価格で太陽光発電を設置して、快適な生活を手に入れましょう。

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