※2022年12月14日更新
スマートソーラーの蓄電池はどのような性能なのか教えていただけないでしょうか。メリットデメリットや相場コストも知りたいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・スマートソーラー蓄電池の基本スペック
・4つのメリット
・2つのデメリット
・こんな方には、スマートソーラー蓄電池がオススメ
・スマートソーラー蓄電池の経済効果(節電効果)
・スマートソーラー蓄電池の相場コスト
✅本記事の信頼性
✔太陽光発電メーカーに約10年間勤務(現役)
✔他蓄電池のスペックも全て把握済
✔月に10台以上の蓄電池販売を継続
スマートソーラーの蓄電池は、あまり聞くことがないのでどんな蓄電池なのか知らない方が多いですよね。
この記事を見てもらえれば、スマートソーラー蓄電池の基本スペックやメリットデメリット、経済効果や相場コストについて理解できるようになります。
スマートソーラー蓄電池の基本スペック
まず、スマートソーラー蓄電池の基本的なスペックを見ていきましょう。
蓄電池メーカー | スマートソーラー | スマートソーラー |
蓄電池のタイプ | 全負荷ハイブリッド型 | 全負荷ハイブリッド型 |
蓄電池容量 | 11.5kWh | 11.8kWh |
蓄電池併設 | ✕ | ✕ |
サイクル数 | 6,000サイクル | 6,000サイクル |
1日サイクル数 | 1サイクル | 1サイクル |
保証年数 | 10年 | 10年 |
自然災害補償 | 10年 | 10年 |
塩害対応 | 重塩害対応 | 重塩害対応 |
停電時の定格出力 | 3.0kW | 3.75kW |
蓄電池動作温度範囲 | 充電時:0~45℃ 放電時:-10℃~55℃ | 不明 |
設置場所 | 屋内外 | 屋内外 |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 770×942×280 | 861×882×276 |
蓄電池1台の重さ | 151kg | 155kg |
スマート蓄電システム(左:ハイブリッド・システム、右:ストレージ・システム
スマートソーラー製蓄電池システムは、2020年の秋口に発売を開始した蓄電池です。
最大の特徴は、大容量で塩害エリアにも強く、コストが比較的に安い点になります。
コストが安く抑えられる理由は、蓄電池メーカーとして唯一お客様に直接販売をしているからです。
通常は、蓄電池メーカーから販売店や施工店を経由して購入する流れですが、スマートソーラー蓄電池はダイレクトに購入が可能になります。
直接、蓄電池を購入できるなら安く買えそうだけど、スマートソーラーってどういう会社なの?
スマートソーラーという会社は、2007年に設立した会社でクリーンな社会実現に向けて活動されている会社です。
✅会社のビジョン
人々に[蓄電池付]太陽光発電による安定した電力を化石電力より安く提供し安全・安心で持続可能な社会を実現する
より蓄電池を身近なものにという意味もあって、お客様への直接販売をされているのかもしれません。
スマートソーラー蓄電池のメリット
それでは、スマートソーラー蓄電池がメリットを見ていきましょう。
✅メリット
・停電時に家まるごと電気が使える
・蓄電池の初期費用が安い
・AI機能搭載で、自動で充放電の最適化が可能
・重塩害エリアにも設置ができる
メリット①:停電時に家まるごと電気が使える
1つ目が、停電時に家まるごと電気が使える点です。
契約電力75Aまで対応できているので、大きな家やオール電化住宅にお住まいの方でも停電時に安心して全ての電気機器が使える仕様になっております。
いわゆる、全負荷対応の蓄電池ということです。
契約電力75Aまで対応していない蓄電池だったらどうなるの?
蓄電池によっては、契約電力50Aや60Aまでしか対応していないものがあり、全負荷対応にできないお客様もいます。
スマートソーラーの蓄電池は、75Aまで対応しているので大きな家でも停電時に安心して全負荷(家まるごとの電気)が使えます。
もちろん停電時は、自動切替で太陽光発電から蓄電池への充電を行うので、停電が起こっても焦ることなく電気が使えます。
メリット②:蓄電池の初期費用が安い
2つ目が、蓄電池の初期費用が安い点です。
先ほども少しお伝えしました「DtoC販売」が基本の販売形態のため安く購入することができます。
DtoCって何なの?
DtoCは、「Direct-to-Consumer」の略です。
商社や販売会社の商流マージン(利益)が乗らないことで、お客様に安価に提供できるようになっております。
メリット③:AI機能搭載で、自動で充放電の最適化が可能
3つ目が、AI機能搭載で、自動で充放電の最適化が可能な点です。
翌日の天気予報や日々の生活スタイルから充放電の最適化をAIが行ってくれます。
もちろん、スマホやタブレッドで発電状況や蓄電状況の確認、運転モード設定もできます。
設定とか面倒くさいと思っていたけど、自動でやってくれるのね。
そうですね。機械が苦手の方でもAIに任せていればOKです。
「天候」と「家で使う電気消費量」を予測して、どこで蓄電池に電気を貯めるかを最適化してくれるので、無駄がなく効率的に電気の充放電を行ってくれます。
メリット④:重塩害エリアにも設置ができる
4つ目が、重塩害エリアにも蓄電池を設置することができる点です。
直接波しぶきがかかる場所は設置不可ですが、それ以外であれば対応可能です。
重塩害地域に屋外設置できる蓄電池は少ないので貴重です。
蓄電池の筐体は、高耐候性アルミ材を採用されており、IP65基準で設計されています。
✅IP等級とは?
IEC(国際電気標準会議)による国際規格(保護等級)
⇒IP65の「6」が防塵6級で、「5」が防水5級という意味
防塵6級だと粉塵が蓄電池の中に入らない、防水5級だとあらゆる方向から噴流水による有害な影響がないと言えるということになります。
とにかく、塩害に強い蓄電池になっているということです。
スマートソーラー蓄電池のデメリット
次に、スマートソーラー蓄電池のデメリットを見ていきましょう。
✅デメリット
・蓄電池の不具合が少しある(うわさ)
・不具合発生時の対応に時間がかかる
デメリット①:蓄電池の不具合が少しある(うわさ)
1つ目が、蓄電池の不具合が少しある点です。
ちなみに、基本的にメーカーから直接販売になるため真意はわかりませんが、不具合が出ていると噂があります。
どんな噂があるの?
蓄電池に充電できなかったり、放電できなかったりする不具合です。
ただ、不具合が発生したら不具合の内容を特定して、よっぽどの欠陥がなければ直すことができます。
そして、不具合の内容を新しく製造する蓄電池には同じことが起こらないように改良をしていくものなので大きく心配するものではありません。
デメリット②:不具合発生時の対応に時間がかかる
2つ目が、不具合発生時の対応に時間がかかる点です。
蓄電池メーカーからダイレクトにお客様に販売するのはコストメリットはありますが、万が一トラブルが起こった際のアフターフォローも全て「DtoC」で直接お客様から問い合わせが入ります。
つまり、不具合が重なってしまうとパンクして対応に時間がかかってしまうリスクが高いということです。
良い点もあるけど、悪い点もありそうね。
知り合いに蓄電池のような電気に詳しい方などがいれば心強いかもしれませんが、万が一トラブルが発生した時の対応は少し心配になるかもしれません。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
こんな方には、スマートソーラー蓄電池がオススメ
次に、どんな方にスマートソーラー蓄電池はオススメなのかを見ていきましょう。
✅こんな方には、スマートソーラー蓄電池がオススメ
・コスト重視の方
・災害時に平常時と同じような生活をされたい方
・屋根に太陽光発電が5~6kWの設置ができる方
・アフターフォローは特に重要視していない方
上の4つに当てはまる方であれば、スマートソーラー蓄電池はオススメします。
コストが安く買えるのは間違いないので、初期費用を抑えたい方にはオススメです。
蓄電池の容量も10kWh以上で停電時でも安心して生活ができます。
ただ、太陽光発電との相性も考慮する必要があるので、最低5~6kWの太陽光発電が設置できるかどうかはポイントになります。
5kWや6kWの設置に必要な屋根がどれくらいか確認されたい方は、「太陽光発電の設置に必要な屋根はどれくらい?」の記事を覗いてみてください。
スマートソーラー蓄電池の経済効果(節電効果)
次に、スマートソーラー11.5kWh蓄電池を購入した場合にどれくらいの経済効果が得られるのかを見ていきましょう。
結論から言うと、10年間で1,286,894円相当の経済効果が得られます。
10年間で経済効果を出している理由は、スマートソーラー製11.5kWh蓄電池の保証年数が10年間のためです。
電力会社ごとに電気料金プランが異なりますので、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元にエネがえるの長期シミュレーションで経済効果を見ていきます。
✅シミュレーション条件
・4kWの太陽光発電を設置済み
・東京都在住
・共働き世帯で、夜間に電気を多く使う想定
・1ヶ月の電気使用量は400kWh
・卒FITで新たにスマートソーラー製11.5kWh蓄電池を購入
・卒FIT後の売電金額は8.5円/kWh
・蓄電池は自家消費優先モード
・電気料金の上昇率は2%
4kWの太陽光発電を設置済みでFIT期間の10年間を終えて、新たにスマートソーラー製11.5kWh蓄電池を購入した場合の11年目~20年目の経済効果は下記のようになります。
棒グラフの赤色が太陽光発電+蓄電池の節電額になります。
太陽光発電+スマートソーラー製11.5kWh蓄電池で、節電できる10年間の目安金額が1,286,894円ということです。
10年間のFIT売電期間が終了すると安い売電単価(今回だと8.5円/kWh)でしか売電できませんが、スマートソーラー製11.5kWh蓄電池を購入することで、電力会社から高い価格(約30円/kWh)で電気を買わなくて済むようになります。
逆に、太陽光発電とスマートソーラー製11.5kWh蓄電池がなければ10年間で1,286,894円の金額を電力会社に支払うことになるということです。
蓄電池は10年使い続けた後でも使い続けられるの?
蓄電池の寿命は、設置場所や設置環境に左右されますが10年以上使い続けることも可能です。
つまり、10年以上使い続けられれば経済的メリット(電力会社に払わなくても済む金額)も増えていくということです。
スマートソーラー蓄電池の相場コスト
それでは、スマートソーラー蓄電池の相場価格を見ていきましょう。
蓄電池本体と設置工事費で1,900,000円程度になります。
先ほどの経済効果シミュレーションと見比べると10年以上使い続ければスマートソーラー製11.5kWh蓄電池の費用は回収できることになります。
いきなり200万円近くのお金は払えないからローンを組んだらどうなるのか教えてくれない?
実際に、蓄電池を現金で購入される方は少なく、ローンを組んで購入される方がほとんどです。
✅ローンのシミュレーション条件
・スマートソーラー製11.5kWh蓄電池を購入
・購入金額は1,900,000円
・頭金なし
・ボーナス支払いなし
・支払い年数は10年(120ヶ月)
・ローン年率2.45%
仮に1,900,000円でスマートソーラー製11.5kWh蓄電池を購入する場合は、実質8,049円/月(10年間)を支払えば手に入れることができます。
もちろん、初期費用を1,900,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。
この記事を見ていただいている方だけに、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。
※あまり悪用しないように、こっそりと実践してみてください。
✅確実に安く蓄電池を買う方法
①業界最安値の宣言をしている販売店に見積依頼をする
②見積依頼時に使える補助金がないか販売店に確認する
③補助金の代行申請をしてもらうことを条件に購入する
太陽光発電と蓄電池は、「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。
今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、蓄電池の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
また、蓄電池を購入する際は「各都道府県の補助金」を積極的に活用して購入すれば更に安く蓄電池を手に入れることができます。
まとめ
今回は、スマートソーラー蓄電池の製品をお伝えしました。
改めて、メリットデメリットをおさらいしておきましょう。
✅メリット
・停電時に家まるごと電気が使える
・蓄電池の初期費用が安い
・AI機能搭載で、自動で充放電の最適化が可能
・重塩害エリアにも設置ができる
✅デメリット
・蓄電池の不具合が少しある(うわさ)
・不具合発生時の対応に時間がかかる
DtoCのメリットデメリットを理解して自分に合った蓄電池なのかを見極めておきましょう。
蓄電池は災害(停電)対策はもちろんできますが、最近は電気代高騰が続いており電気代の節約にも活用が進んでおります。
ロシアウクライナ情勢もあり、2023年4月から更に電気代が高騰していくと言われております。
太陽光発電+蓄電池があれば、災害(停電)と電気代の両方の対策が取れます。
訪問販売業者はかなり高額で蓄電池を提案されているケースもあるため、適正価格で蓄電池を購入すれば長期的に見れば経済的にもお得です。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
ベストな蓄電池を選んで、快適な生活を手に入れましょう。
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