※2024年4月23日更新

災害時に最低限の生活ができる小型蓄電池の購入を考えていますが、小型蓄電池のメリットデメリットを知りたいです。小型の蓄電池はどんなものがおすすめなのかも教えてほしいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・小型の家庭用蓄電池とは?
・小型の家庭用蓄電池でどれくらいの電気が使えるのか?
・小型の家庭用蓄電池のメリット
・小型の家庭用蓄電池のデメリット
・おすすめの小型の家庭用蓄電池5選
✅本記事の信頼性

✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)
✔本業で月に10台以上の蓄電池販売を継続
✔全蓄電池をチェック済
小型の蓄電池でも災害時に安心した暮らしができるのか、またどのような基準で蓄電池を選んだら良いのかわからない方も多いと思います。
この記事を見てもらえれば、小型蓄電池をどう選んだら良いのか、どのような生活が送れるのか、どんな蓄電池があるのかが理解できるようになります。
小型の家庭用蓄電池とは?

それでは、小型の家庭用蓄電池とは何なのか見ていきましょう。

小型の家庭用蓄電池は、「蓄電池サイズが小さい」と「蓄電容量が小さい」の2つの意味合いがあります。
基本的には、蓄電容量が小さければ蓄電池サイズも自然と小さくなります。
一般的に、2kWh~3kWhの蓄電容量が小型の家庭用蓄電池に該当します。
✅家庭用蓄電池の蓄電容量はどれくらいなのか?
・2kWh~3kWh ⇒ 小型の蓄電池
・5kWh~7kWh ⇒ 標準的な蓄電池
・10kWh~16kWh ⇒ 大容量の蓄電池
小型の家庭用蓄電池は、災害時に最低限な生活をしたい方やコストを抑えたい方に選ばれている蓄電池です。
小型の家庭用蓄電池でどれくらいの電気が使えるのか?

次に、小型の家庭用蓄電池があれば停電時にどれくらい電気が使えるのか見ていきましょう。
例えば、1日にエアコン・冷蔵庫・テレビを使うケースを考えてみます。
✅1日の電気使用量の計算方法
エアコンを2時間使用⇒600Wh(300W×2h)
冷蔵庫を24時間使用⇒1,440Wh(60W×24h)※401~450リットルタイプ
テレビを6時間使用⇒500Wh(100W×5h)
合計⇒2,540Wh(=2.54kWh)

停電時にどんな機器を使いたいか、そして何時間使いたいのかによって蓄電容量は選ぶようにしましょう。
停電時に、最低限の生活をするために使いそうな電気機器の消費電力を纏めてみました。
あくまでも、各機器の消費電力は平均的な数値になるため、参考程度に確認してみてください。
電気機器 | 消費電力 |
電子レンジ | 1000~1500W |
電気ポット | 900~1300W |
エアコン | 300~1000W |
こたつ | 300~600W |
ファンヒーター | 10~450W |
洗濯機 | 200~400W |
テレビ | 100~200W |
冷蔵庫 | 50~100W |
照明 | 30~90W |
携帯電話スマホ | 10~50W |
ちなみに、最新家電は省エネ機器なので古い家電よりも消費電力は小さいです。
省エネ機器は、平常時に使う電気が少ないので電気代を抑えるメリットもありますが、停電時に使いたいときに少量の電気で動いてくれるのもメリットと言えます。
小型の家庭用蓄電池のメリット

次に、小型蓄電池のメリットを見ていきましょう。
✅小型蓄電池のメリット
・コストが安い
・設置スペースが小さくて済む
・少しだけ電気代の節約になる
メリット①:コストが安い
1つ目が、蓄電池の初期コストが安い点です。

蓄電池容量が小さい分、安く購入できます。
蓄電池コストは、蓄電池自体が高価なものなので、蓄電容量が多ければ多いほどコストは上がります。
3kWh未満の蓄電池の材工込みの相場コストとしては、50万円~100万円程度になります。

なんで、こんなに金額の幅があるの?
✅金額の幅がある理由
・スタンドアロン型蓄電池は、太陽光発電と連携せず工事費が不要だから
・蓄電池の種類によってコストのバラつきがあるから
・購入する販売店によって、利益の取り幅が違うから
スタンドアロン型蓄電池は、太陽光発電から電気は充電できません。
家のコンセントから充電するタイプの蓄電池になります。

詳しくスタンドアロン型の蓄電池のことを知りたい方は、「スタンドアロン型蓄電池」の記事を覗いてみてください。
また、蓄電池の相場価格が知られていないため、購入する販売店によって金額のバラつきが大きいです。
小型の蓄電池は、一般的な蓄電池と比べて安いとはいえ纏まった費用がかかるので出来る限り抑える工夫が必要になります。
そして、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。
✅確実に安く蓄電池を買う方法
①スポンジ公認の販売業者に見積をする(下サイトで無料見積可能)
②購入する時期に使える補助金がないか確認してもらう
③補助金の代行申請を行ってもらうことを確認して契約する
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メリット②:設置スペースが小さくて済む
2つ目が、蓄電池の設置スペースが少なくて済む点です。
小型の蓄電池は、屋内に設置する形になります。
大きいものでも空気清浄機くらいの大きさなので、設置スペースに困ることはないです。

大型の蓄電池の場合、屋外への設置になり蓄電池自体が大きいことに加えてメンテナンススペースとして左右や前方向のスペースを設ける必要があります。
限られたスペースでも設置ができるので、たとえ家が狭かったとしても問題なく設置できます。
メリット③:少しだけ電気代の節約になる
3つ目が、少しだけ電気代の節約ができる点です。
蓄電池容量が2~3kWh程度の小型の蓄電池で賄える電気量は、1日の1/6~1/7程度になります。

一般的に1日に使う電気の量って15kWh程度ってこと?

そうですね。4人家族の平均的な1日の電気使用量は13~15kWh程度と言われています。
蓄電池で電気代を節約する使い方のイメージとしては、平常時に昼間に太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めて、夜間に蓄電池から電気を使う形です。

太陽光発電で発電した電気は、昼間に家の家電製品にも電気が使われているので、太陽光発電+小型蓄電池で節約できる電気量は、半分程度になります。
つまり、50%程度は電気代の節約ができるということです。
小型の家庭用蓄電池のデメリット

次に、小型蓄電池のデメリットを見ていきましょう。
✅小型蓄電池のデメリット
・停電時に200V機器は使えない
・停電時を想定した最低限の機器選定が必要(※スタンドアロン型は選定不要)
デメリット①:停電時に200V機器は使えない
1つ目が、停電時に200V機器は使えない点です。
200V機器は下記のような電気機器になります。
✅200V機器(例)
・大型エアコン
・給湯器
・IHクッキングヒーター
・電気式床暖房
小型の蓄電池で200V機器が使えない理由は、100V機器しか対応できないスペックだからです。
小型蓄電池が、そもそも停電時に最低限の生活ができることを想定したスペックになるためハイスペックな機能は備わっていないということになります。

小型の蓄電池を購入する場合は200V機器はどれなのか、また停電時に200V機器が使えない生活を想像しておきましょう。
停電時に200V機器が使えない生活は耐えられないという方は、200V機器対応の全負荷タイプの蓄電池を検討してみましょう。
大容量の蓄電池は、基本的に全負荷タイプで200V機器まで対応になっております。
詳しく知りたい方は、「大容量の家庭用蓄電池」の記事を覗いてみてください。
デメリット②:停電時を想定した最低限の機器選定が必要
2つ目が、停電時を想定した機器選定が必要な点です。
小型の蓄電池は、あらかじめ停電時にどの電気機器を使うかを決めて配線をしておく必要があります。

小型の蓄電池は、種類で言うと特定負荷型の蓄電池に該当します。

上写真のように、停電時は特定の負荷(電気機器)にだけ電気を送ることになります。
ちなみに、特定負荷型であっても平常時は全ての電気機器を使えます。
停電時にどれくらいの電気が使えるのかは、冒頭でもお伝えしたように「どの機器をどれくらい使うかがポイント」です。

蓄電池の選び方で大事なのは、「災害時にどこまでの生活を求めるか」になります。
停電時を想定した最低限の機器選定が必要にはなりますが、逆に全負荷タイプだと電気を使いすぎてしまうリスクもあるので、使い過ぎ防止ができるのは特定負荷タイプです。
スタンドアロン型蓄電池は、蓄電池自体にコンセントがあり、そこに使いたい機器を差し込んで使うタイプなので、あらかじめ機器選定をする必要はありません。
おすすめの小型の家庭用蓄電池5選

それでは、おすすめの小型蓄電池を5つご紹介していきます。
LOOOP製と京セラ製が太陽光発電と連携できるタイプの蓄電池になります。
それ以外のエリーパワー・ニチコン・パナソニックはスタンドアロン型蓄電池です。

京セラ製のエネレッツァは、オプション機器を付ければ200V機器まで対応できる蓄電池になります。
まとめ-小型の家庭用蓄電池

今回は、小型の家庭用蓄電池についてお伝えしました。
小型の家庭用蓄電池のメリットデメリットを改めて確認しておきましょう。
✅小型蓄電池のメリット
・コストが安い
・設置スペースが小さくて済む
✅小型蓄電池のデメリット
・停電時に200V機器は使えない
・停電時を想定した最低限の機器選定が必要(※スタンドアロン型は選定不要)

停電時にはどの電気機器をどれだけ使いたいのかを把握することで、小型蓄電池の活用がはっきりわかります。
自然災害が増えてきておりますので、どの蓄電池が自分にあっているのか見極めて早めに購入することで災害対策をうつことができます。
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ベストな蓄電池を選んで、快適な生活を手に入れましょう。
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