※2024年2月7日更新
家庭用の太陽光発電は、どれくらい儲かるのか知りたいです。設置にかかる初期費用の目安金額や設置後のメンテナンス費用も考慮してどれくらい儲かるのか知りたいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・家庭用太陽光発電はいくら儲かるのか
・FIT期間の10年間、その後の10年間の経済効果シミュレーション
・家庭用太陽光発電の初期費用、ローン返済額
・20年間で必要なメンテナンス費用
✅本記事の信頼性
✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)
✔家庭用太陽光発電を月販200棟(2年以上更新中)
✔某大手ビルダーの営業担当(複数ビルダー担当)
家庭用太陽光発電を設置する上で、儲かるかどうかが一番大事な問題ですよね。
この記事を見てもらえれば、太陽光発電を設置してから10年間と20年間でどれくらい儲けることができるのが理解できるようになります。
家庭用太陽光発電はいくら儲かるのか
それでは、家庭用太陽光発電はいくら儲かるのか見ていきましょう。
早速、結論ですが20年間で2,293,379円儲けることができます。
どういう条件で、20年間で2,293,379円も儲けられるの?
今回は、日本の屋根に平均的に設置できる太陽電池容量4kWをベースにエネがえるの経済効果シミュレーションで計算しております。
また、細かい条件は下記の通りです。
✅シミュレーション条件
・4kWの太陽光発電を設置
・東京都在住
・片働き世帯で、昼間も電気を使う想定
・1ヶ月の電気使用量は400kWh
・太陽光発電の設置は2024年度(つまり売電単価は16円/kWh)
・卒FIT後(設置から10年後)の売電金額は8.5円/kWh
・電気料金の上昇率は2%
太陽光発電の20年間の経済効果を考える上では、「太陽光発電を設置してからの10年間」と「設置後10年目以降」に分けて考える必要があります。
理由は、太陽光発電を設置してから10年間は固定価格買取(FIT)を利用できる制度が国にあるためです。
固定価格買取を利用できる制度ってなに?
2012年から開始された太陽光発電を普及させる国の制度で、太陽光発電で発電した電気を高く国が買い取ってくれる制度のことです。
詳しく固定価格買取制度について知りたい方は、「太陽光発電の売電とは?売電の仕組みを徹底解説」の記事を覗いてみてください。
つまり、固定価格買取制度で定められた10年間とその後の10年間に分けて太陽光発電の儲けを考える必要があるということです。
細かいことはさておき、太陽光発電が儲かるのか心配されている方がいますが、確実に儲かります。
環境貢献だとかSDGsだとかで太陽光発電を設置している方は少数です。
太陽光発電を設置している方は、長期的に見て確実に儲かるので太陽光発電を設置しています。
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FIT期間の10年間、その後の10年間の経済効果シミュレーション
次に、太陽光発電を設置してから10年間(FIT期間中)と10年目以降(FIT期間終了後)の具体的な経済効果を見ていきましょう。
「太陽光発電がない場合に支払い続ける電気代」と「太陽光発電を設置した場合に支払う電気代+売電収入」を具体的な数字で見ることでイメージしやすくなります。
ちなみに、シミュレーションの条件は先ほどと同じです。
1ヶ月に400kWhの電気を使用するご家庭であれば、電力会社に13,272円程度を毎月支払いしています。
4kWの太陽光発電を設置することで、毎月の電気代は7,138円と約半分に節電することが可能です。
また、節電だけではなく余った電気は電力会社に売電することで売電収入が得られます。
FIT期間中とFIT期間終了後の買取単価が違う理由は?
FIT期間中の10年間は高い単価で買取してくれますが、FIT期間終了後は高く買取する必要がなくなるため、一般的に10年目以降は買取単価が下がります。
今回のシミュレーションのFIT期間終了後の買取単価8.5円/kWhは、東京電力が10年目以降の太陽光発電を買取するときの単価です。
ここからもう少し具体的に電気の使い方のイメージを見ていきましょう。
太陽光発電がない場合の電気の使い方
まずは、太陽光発電がない場合の電気の使い方のイメージです。
太陽光発電がないので、電力会社から電気を全て(400kWh)購入する形になります。
電力会社からの電気代が2021年頃から上がり続けており、使う電気量が同じでも電気単価が上がっているので電気代の負担額は増えているのが実情です。
ちなみに、2024年5月からも更なる値上げを電力会社は計画しています。
理由は、国による電気代軽減策(3.5円/kWh)が2024年4月に終わるためです。
節電だけでは限りがあるため、太陽光発電を検討されている方が増えてきているということになります。
太陽光発電がある場合の電気の使い方
次に、太陽光発電がある場合の電気の使い方を見ていきましょう。
太陽が出ているときは、太陽光発電が電気を作り続けているので電力会社から購入する電気も212kWhに減らすことができます。
電気の流れとしては、4kWの太陽光発電で発電する1ヶ月の電気量が367kWhで、その内188kWhが家庭内で使われて、残りの172kWhが電力会社に売電しているということです。
FIT期間中なので売電単価(買取単価)は、2024年度の買取単価の16円/kWhになります。
✅1ヶ月の売電収入の計算方法
172kWh×16円/kWh=約2752円(FIT期間中)
172kWh×8.5円/kWh=約1462円(FIT期間終了後)
※グラフ上の売電収入と少し低い理由は、電気のロス分があるためです。
ちなみに、電力会社から購入する昼間の電気単価は30円/kWh程度なので、太陽光発電で発電した電気を売電するよりも節電する方が経済的に良くなります。
電力会社から極力電気を買わない生活がお得なので、太陽光発電+蓄電池を検討される方が増えているということです。
家庭用太陽光発電の初期費用、ローン返済額
それでは、家庭用太陽光発電の初期費用がどれくらいなのか見ていきましょう。
太陽光発電の初期費用(機器代+工事代)は、25万円が相場価格になります。
4kWの太陽光発電であれば、100万円ということです。
約100万円の太陽光発電って具体的にどんな機器代が入っているの?
具体的に、太陽光発電システムの機器構成を見ていきましょう。
✅太陽光発電システムの構成機器
・太陽電池
・太陽電池の取付金具
・接続箱
・パワーコンディショナ
・専用ケーブル
・カラーモニターセット、送信ユニット
こちらの全ての構成機器と工事費で、100万円ということです。
20年間の経済効果が下記の通り2,293,379円だったので10年弱で太陽光発電の初期費用は回収できることになります。
太陽光発電が確実に儲かる理由は、初期費用と長期の経済効果シミュレーションを見ればわかっていただけたと思います。
ただ、太陽光発電の相場価格がわからずに悪質な訪問販売会社から高額で買わされてしまうケースが多いので注意は必要です。
お得なのはわかったけど、いきなり100万円も出せないんだけど。
太陽光発電を購入する多くの方が、現金一括ではなくてローンで購入する方がほとんどです。
ローンで太陽光発電を購入する場合に、月々どれくらいの費用で購入できるのか見ていきます。
✅ローンのシミュレーション条件
・4kWの太陽光発電を購入
・購入金額は1,000,000円
・頭金なし
・ボーナス支払いなし
・支払い年数は10年(120ヶ月)
・ローン年率2.45%
仮に1,000,000円で4kWの太陽光発電を購入する場合は、実質522円/月(10年間)の支払いで手に入れることができます。
10年間のローン返済が終わった後は、毎月7594円の収入(節電+売電)が手に入るということです。
もちろん、初期費用を1,000,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。
この記事を見ている方限定に、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。
✅確実に安く太陽光発電を買う方法
①スポンジ公認の販売業者に見積をする(下サイトで無料見積可能)
②購入する時期に使える補助金がないか確認してもらう
③補助金の代行申請を行ってもらうことを確認して契約する
太陽光発電と蓄電池は「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。
今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、太陽光発電の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。
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また、太陽光発電を購入する際は「各都道府県の補助金」を積極的に活用して購入すれば更に安く太陽光発電を手に入れることができます。
20年間で必要なメンテナンス費用
次に、20年間で必要な太陽光発電のメンテナンス費用について見ていきましょう。
太陽光発電のメンテナンスで最も重要な機器は、パワーコンディショナです。
太陽電池の寿命は25年以上で、メンテナンスもなしで使い続けられます。
ただし、パワーコンディショナの寿命は10年~15年です。
✅20年で必要な定期点検、メンテナンス費用
・定期点検、メンテナンス費:20万円
・パワーコンディショナの新品交換:20万円
少し高めに見積もってますが、20年で40万円を太陽光発電システムのランニングコストとして見ておきましょう。
パワーコンディショナは太陽光発電システムの心臓部でもあるので、定期点検をすることが太陽光発電システム全体の寿命を延ばすことにもつながります。
メンテナンスを定期的に行って寿命を延ばすことができれば、太陽光発電を30年間使い続けることも可能です。
実際に、京セラやシャープ製の太陽電池で40年以上も発電を続けている太陽光発電も存在しています。
つまり、メンテナンスをしっかり行うことで今回紹介した経済効果(4kW太陽光発電で20年間で229万円)以上の経済メリットを得ることもできるということです。
まとめ-太陽光発電はいくら儲かるのか
今回は、家庭用太陽光発電はいくら儲かるのかをお伝えしました。
改めて、4kW太陽光発電の20年間の儲けを見ていきましょう。
✅20年間の儲け
節電売電金額(20年間):2,293,379円・・・・・・・・・・①
初期費用:1,128,480円(4kW×250,000円/kW)・・・・②
メンテナンス費用:400,000円・・・・・・・・・・・・・・③
20年間の儲け(①+②-③):764,899円
※初期費用はローン利率をかけて10年間に支払う総額
今回は、20年間の儲けで計算しておりますが太陽光発電は20年以上使い続けられる商品です。
メンテナンスをしっかりと行えば、764,899円以上の儲けを得られるということになります。
また、今回のシミュレーションでは2%の電気代上昇を想定しておりますが、直近の電気代値上げ幅を見ると太陽光発電の経済効果は更に良くなることも考えられます。
適正価格で補助金も活用すれば、かなり経済的にお得な生活を送ることができます。
逆に、太陽光発電が設置できるのに太陽光発電を設置されていない方は20年間で764,899円の損をするということです。
まずは、自宅の屋根に太陽光発電が設置できるかどうか含めて、無料なので見積依頼をすることをオススメしています。
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太陽光発電を設置して、快適な生活を手に入れていきましょう。
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