※2023年1月10日更新
LOOOP製の蓄電池「エネブロック」はコンパクトで収納しやすいと聞きましたが、蓄電池自体の性能やメリットデメリットが何なのか教えていただきたいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・エネブロックの製品特徴、性能
・3つのメリット
・1つのデメリット
・エネブロックは何台が一番ベストなのか
・こんな方には、エネブロックがオススメ
・エネブロックの経済効果(節電効果)
・エネブロックの相場コスト
✅本記事の信頼性
✔太陽光発電メーカーに10年間勤務(現役)
✔本業で、蓄電池を販売中
✔複数の蓄電池の情報収集、比較検討済み
コンパクトな蓄電池というのは見た目でわかりますが、実際に蓄電池としての性能が良いのかどうかはわかりにくいですよね。
この記事を見てもらえれば、エネブロックが他蓄電池と比べてメリットデメリットが何なのかが理解できるようになります。
エネブロックの製品特徴、性能
それでは、早速エネブロックの機能・性能を見ていきましょう。
蓄電池メーカー | LOOOP |
蓄電池のタイプ | 全負荷及び特定負荷の単機能型蓄電池 |
蓄電池の容量 | 2.4kWh |
蓄電池併設 | 可能 (最大14.4kWh) ※エネブロック6台分 |
サイクル数 | 6,000サイクル |
1日サイクル数 | 1サイクル |
保証年数 | 10年(延長保証15年可能) |
自然災害補償 | なし |
塩害対応 | 屋内設置なので〇 |
停電時の定格出力 | 特定負荷: 1台で1kW 2台目以降は2kW 全負荷: 1台で1kW 2台で2kW 3台目以降で3kW |
蓄電池動作温度範囲 | 充電:-10℃~60℃ 放電:-10℃~50℃ |
設置場所 | 屋内 |
外形寸法 | 440mm×410mm×89mm 440mm×440mm×89mm |
蓄電池1台の重さ | 24kg |
特徴は、なんといっても蓄電池のサイズが小さいところです。下の左側のDVDプレーヤーのように見えるのがエネブロック2.4kWh蓄電池です。
写真だけみても、これが蓄電池だとわかる方はいないくらいスマートなデザインをしています。
見た目は魅力的だけど、LOOOPという会社が聞きなれないのだけど、どんな会社なの?
㈱LOOOPは、蓄電池メーカーです。
ただ、蓄電池メーカー以外にもいくつか事業展開をしている会社になります。
✅㈱LOOOPの事業内容
・創エネ(太陽光発電システムの販売)
・蓄エネ(蓄電池システムの販売)
・O&M(保守管理サービス)
・電力小売り(日本全国で電気の販売)
再生可能エネルギーを広めて、環境貢献をしていくことを会社方針に掲げられております。
よくわからない会社の蓄電池を設置するのは抵抗がある方も多いと思います。
ただ、事業内容を見ると、脱炭素やクリーンな社会に根差したビジネスモデルを展開している会社なので、そんなLOOOP社が販売している蓄電池「エネブロック」なら信頼がおけます。
少し脱線しましたが、「太陽光発電+蓄電池システム」の設置のイメージを見ていきます。
エネブロックを導入する時に重要になってくる機器が、DCコントローラーです。
太陽光パネルから発電した電気は、基本的にはパワーコンディショナを通じて家で使える交流電気に変換されます。
ただ、DCコントローラーは少し違う役割があります。
✅DCコントローラーの役割
①太陽光パネルの電気をパワーコンディショナを通じて、優先的に家の電気に使われる
②家の電気が賄われているなら、余った電気はエネブロックに充電される
ちなみに、DCコントローラーは屋外に設置することが多いですが動作可能温度は、-25℃~60℃なので寒冷地でも設置が可能です。
DCコントローラーがあるおかげで、既に太陽光発電を設置済の方でも簡単にエネブロックを設置することが可能になっております。
※エネブロック購入前に設置済のパワーコンディショナがDCコンロトーラーと接続可能なパワーコンディショナかどうかは確認しておきましょう。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
エネブロックの3つのメリット
それでは、エネブロックの3つのメリットを見ていきましょう。
✅3つのメリット
・蓄電池がコンパクトサイズ
・蓄電池の増設がカンタン
・200V機器も使える
メリット①:蓄電池がコンパクトサイズ
1つ目のメリットが、蓄電池本体がコンパクトでスペースを取らない点です。
蓄電池本体の大きさは、「440mm×410mm ×89mm」です。
※一部、外観の異なる「440mm×410mm ×89mm」の蓄電池もあります。
一部、外観が異なるエネブロックは、押し入れに入れる用で表示画面がないタイプのものです。
いずれにしても、家庭用蓄電池の中では最も小型の蓄電池になります。
このコンパクトな外観を生かして、デッドスペースにも「収納」が可能です。
蓄電池を購入する際に、蓄電池用の設置スペースを確保する必要がありましたが、エネブロックであれば、「設置」ではなく「収納」という考え方でスペースの問題はクリアになります。
メリット②:蓄電池の増設がカンタン
2つ目のメリットが、生活スタイルに合わせて蓄電池容量の増設が可能な点です。
蓄電池の最小単位は、2.4kWhになります。
「太陽光発電の設置容量」や「災害が発生したときを想定した必要電気量」を考えて蓄電池の容量を増やすことが可能です。
他の蓄電池でも、同じように増設可能な蓄電池がありますが、1つの蓄電池が大きいので設置スペースをかなり取られてしまいます。
ただ、エネブロックであれば蓄電池を増やしてもかさばらないのが大きなメリットです。
家族が増えてライフスタイルが変わったとしても、気軽に蓄電池容量を増やせる点も人気が高い理由になります。
メリット③:200V機器も使える
3つ目のメリットは、停電時に100V機器だけでなく、200V機器も使える点です。
全負荷用のトランスを増設することで200V機器も停電時に使えるようになります。
停電時の電気の使い方はイメージつきますでしょうか?
例えば、100V機器だけ使う場合は下記のような電気機器を使うことができます。
スマホの充電、テレビ、照明や冷蔵庫などは100V機器になります。
上の図の消費電力量の合計は2,430Whになるため、およそ2.4kWhのエネブロックで賄える程度ということがわかります。
停電時に、これくらいの機器が使えれば十分という方は全負荷用のトランスは不要です。
200V機器は、どんなものがあるの?
✅200V家電
・大型エアコン
・IHクッキングヒーター
・食器洗い乾燥機
・電気温水器
・洗濯乾燥機
このような電気機器も停電時に使いたい方は、全負荷用のトランスもセットで設置検討することをオススメします。
停電時に、どんな生活が出来たらよいのかを一度考えてみましょう。
エネブックの1つのデメリット
次に、エネブロックの唯一のデメリットを見ていきましょう。
✅デメリット
・太陽光発電の電気からしか充電ができない
デメリット①:太陽光発電の電気からしか充電ができない
唯一のデメリットが、エネブロックは電力会社からの充電ができない点です。
改めて、システムイメージ図を見てみましょう。
イメージ図を見ると、「DCコントローラーからパワーコンディショナ」への電気の流れはありますが、「パワーコンディショナからDCコントローラー」への電気の流れがないことがわかると思います。
つまり、エネブロックに電気を送れるのは太陽光発電の電気からのみということです。
他の蓄電池であれば、太陽光発電からも電力会社からも充電ができる設計になっております。
停電時には、そもそも電力会社からの電気が止まっているのでエネブロックでも他蓄電池でも太陽光発電で発電した電気からしか充電ができません。
ただ、エネブロックは平常時でも太陽光発電の電気からしか充電ができないということです。
それなら、ずっと天気が悪かったらエネブロックに充電がされないことがあるということ?
そうですね。悪天候が続けばエネブロックのデメリットが顕著に出てしまいますね。
このような設計になっている背景としては、下記の理由があります。
✅エネブロックが太陽光発電からしか充電しない設計になっている理由
・電力会社の電気料金が高騰しているため
・電力会社から蓄電池に充電するメリットがないため
今の時代では、電力会社から電気を買わないことが最も経済的なので、蓄電池への充電は基本的に太陽光発電から行うのがお得になっております。
そのため、エネブロックは敢えて電力会社から充電する設計を捨てて、スマートな設計になっているということです。
エネブロックは何台が一番ベストなのか
次に、エネブロックの蓄電池台数の選び方について見ていきましょう。
そもそも何kWの太陽電池が付いているかで大きく変わります。
太陽電池が1日に発電する電力量がどれくらいなのか簡単な計算方法は下記です。
✅1日に発電する電力量の計算方法
①太陽電池の容量に1,100倍をかける⇒年間の発電電力量(kWh)
②年間の発電電力量を365日で割る⇒1日の発電電力量(kWh)
③1日の発電電力量の内、家で使って余る電力量⇒蓄電池に貯められる量
※各月、各日毎で発電量は変わるので、あくまで参考値です。
例えば、3kWの太陽光発電が設置されている場合は下記になります。
✅3kWの太陽光発電が1日に発電する電力量の計算方法
①3kW×1,100倍で、年間の発電電力量は3,300kWh
②3,300kWhを365日で割ると、9kWhが1日の発電電力量
③5kWhの電気を家で使う場合なら、4kWhが蓄電池に貯められる
⇒蓄電池は、4.8kWh(2.4kWh×2台)がベストな蓄電池台数
昼間に5kWhの電気を使う家庭であれば、3kW、5kW、7kWを纏めると下記になります。
太陽電池の容量 | 年間の発電電力量 | 1日の平均発電電力量 | 蓄電池に貯められる電力量 | ベストな蓄電池台数 |
3kW | 3,300kWh | 9kWh | 4kWh | 2台(4.8kWh) |
5kW | 5,500kWh | 15kWh | 10kWh | 4台(9.6kWh) |
7kW | 7,700kWh | 21kWh | 16kWh | 6台(14.4kWh) |
昼間の電気使用量がどれくらいなのかわかりにくい方は、1ヵ月の電気料金明細で何kWくらいの電気を使っているか見れば、おおよその電気使用量はわかるので試してみてください。
こんな方には、エネブロックがオススメ
それでは、どんな人にエネブロックがオススメなのか見ていきましょう。
✅エネブロックをオススメしたい方
・これから家族が増える可能性がある方
・蓄電池を設置するスペースがない方
・LOOOP製の太陽光発電やLOOOP電気を使用されている方
自由度が効いて、コンパクトな点が他蓄電池にもない最大メリットになります。
そのメリットを生かせる方であれば、エネブロックはベストな蓄電池です。
既にLOOOP製の太陽光発電や電気の契約をされている方も、同じメーカーに統一すると何かトラブルがあったときでも安心です。
また、蓄電池だけでなくて電気の契約もLOOOPでんきにすれば、電気代も安くなるメリットがありますのでエネブロックを購入される方は合わせて検討してみることをオススメします。
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蓄電池のエネブロックの経済効果(節電効果)
次に、エネブロックの経済効果を見ていきましょう。
電力会社ごとに電気料金プランが異なりますので、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元に経済効果の計算をしております。
太陽電池容量 | 2.4kWh |
1日当たりの節電電気量 | 2.2kWh |
スマートライフプランの日中電気単価 | 32.175円/kWh |
1日当たりの節電金額 | 70円 |
10年間の節電金額 | 255,500円 |
経済効果の算出方法は、蓄電池が実際に充放電可能な実効容量(2.2kWh)をベースとし、1日1サイクルを10年間継続して、節電できる金額を算出してます。
✅1日当たりの節電金額の計算方法
1日当たりの節電電気量:実効容量2.2kWh×1サイクル分
日中電気単価:(25.80円/kWh+3.45円/kWh)×消費税
※3.45円/kWhは、再生可能エネルギー発電促進賦課金。
昼間の太陽光発電からの充電分:2.2kWh×32.175円/kWh
電力会社から購入しなくても良かった電気量=節電金額 ⇒70円/日
考慮できていない点は、下記になります。
- 毎年の電気料金の変動
- 蓄電池の実効容量の減少分
- 太陽光発電の売電利益分
設置されている太陽光発電の容量によっても、経済効果は大きく変わってきますが、あくまでも蓄電池単体で節電できる金額として参考にしてみてください。
エネブロック2.4kWhを1台導入する時の10年間の節電金額は、255,500円となります。
エネブロックの相場コスト
次に、エネブロックの相場コストを見ていきましょう。
現在公表されている価格は、蓄電池9.6kWh(2.4kWh×4台)で238万円になります。
2.4kWhだと、単純計算で60万円程度ですね。
屋内設置の蓄電池なので、屋外設置の蓄電池と比べても施工費がかかりません。
そのため、施工費込みで確実に100万円以下で買えます。
100万円よりもさらに安く買うためには、下記サイトから見積を取ることをオススメしてます。
✅確実に安く蓄電池を買う方法
①業界最安値の宣言をしている販売店に見積依頼をする
②見積依頼時に使える補助金がないか販売店に確認する
③補助金の代行申請をしてもらうことを条件に購入する
太陽光発電と蓄電池は、「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。
今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、蓄電池の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
まとめ
今回は、LOOOP製の蓄電池「エネブロック」についてお伝えしました。
改めて、メリットとデメリットを見ておきましょう。
✅3つのメリット
・蓄電池がコンパクトサイズ
・蓄電池の増設がカンタン
・200V機器も使える
✅デメリット
・太陽光発電の電気からしか充電ができない
都心などのスペースが限られているご家庭には人気の蓄電池になっています。
災害対策はしたいけど、スペースが限られていて蓄電池購入を見送っていた方やライフスタイルがこれから変化していく可能性がある方にはオススメしたい蓄電池です。
また、電気代がここ数年でかなり高騰しており節電対策としても、太陽光発電+蓄電池は販売が増えてきております。
2023年4月からも今よりも更に電気代が値上げになる可能性があると言われております。
まずは、蓄電池の相場価格だけでも下記サイトから入手してみてください。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
他蓄電池も気になる方は、「タイプ別(7タイプ)のオススメ蓄電池」の記事を覗いてみてください。
ベストな蓄電池を選んで、快適な生活スタイルを手に入れていきましょう。
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