※2024年1月20日更新
ファーウェイ製の蓄電池はどんな特徴があるのか、他蓄電池と比べてメリットデメリットが何なのかを教えていただきたいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・ファーウェイ蓄電池の基本スペック
・4つのメリット
・2つのデメリット
・こんな方には、ファーウェイ蓄電池がオススメ
・ファーウェイ蓄電池の経済効果(節電効果)
・ファーウェイ蓄電池の相場コスト
✅本記事の信頼性
✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)
✔本業で、蓄電池を販売中
✔複数の蓄電池の情報収集、比較検証済み
ファーウェイ製パワコンは世界的にも知名度が高くなっていますが、家庭用蓄電池は他蓄電池と比べてメリットデメリットがわかりにくいですよね。
この記事を見てもらえれば、ファーウェイ製の蓄電池の基本スペックやメリットデメリット、相場価格や経済性、どんな人にオススメな蓄電池なのかが理解できるようになります。
ファーウェイ蓄電池の基本スペック
それでは、早速ファーウェイ製蓄電池の機能・性能を見ていきましょう。
蓄電池メーカー | ファーウェイ |
蓄電池のタイプ | 全負荷対応のハイブリッド型蓄電池 |
蓄電池容量 | 5.0kWh |
蓄電池併設 | 可能 (10kWh、15kWh) |
サイクル数 | 12,000程度 |
1日サイクル数 | 1サイクル |
保証年数 | 10年 |
自然災害補償 | なし |
塩害対応 | 〇 |
停電時の定格出力 | 2.5kVA(特定負荷の場合) 4.95kVA(全負荷の場合) |
蓄電池動作温度範囲 | -10℃~55℃ |
設置場所 | 屋外 |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 670mm×150mm×600mm |
蓄電池1台の重さ | 67kg |
蓄電池1台の容量は5kWhですが、10kWhや15kWhの組み合わせができて、かつ全負荷でも特定負荷でもお客様の好みでカスタマイズできるのが特徴です。
写真の左端から、5kWh・10kWh・15kWhとなっております。
蓄電池の中身はリン酸鉄リチウムイオンが使われているので、「安全性の高い」蓄電池です。
ファーウェイは、これまで製品化した「スマホ」や「パワーコンディショナ」は性能が良くコストが安いので爆発的な販売量になっております。
蓄電池も同じように「性能が良く」そして「コストが安い」です。
✅主なファーウェイ製品の世界シェア
スマートフォン:1位アップル、2位サムスン、3位ファーウェイ
パワーコンディショナ:1位ファーウェイ、2位サングロー、3位SMA
ファーウェイは、分散型パワコンで2014年から市場参入しており、直近5年間では世界シェア№1を維持している大手パワコンメーカーになりました。
たった5年でシェア№1になるくらい勢いのあるメーカーということが言えます。
人気なのはわかったけど、ファーウェイって確かアメリカとトラブルになっている中国の危ない会社じゃないの?
確かにアメリカから警戒されている中国の会社であることは間違いないです。
ただ、通信インフラやソフトウェア技術でアメリカを警戒させるくらい技術力の高い会社の裏付けでもあります。
実際に、ファーウェイ蓄電池はスマホ1つで「太陽光発電の発電量」や「蓄電残容量」などのエネルギー管理に優れたソフトを持っていてお客様の利便性に貢献しています。
ファーウェイ蓄電池はコストが安く、性能も優れている蓄電池なので、家庭用蓄電池の市場でも大きな変革をもたらす可能性は大きいです。
ファーウェイ蓄電池の4つのメリット
それでは、ファーウェイ蓄電池の4つのメリットを見ていきましょう。
✅4つのメリット
・安全性が高い
・性能が高い
・柔軟なカスタマイズ性
・コストが安い
爆発的に売れる、そして人気が出るための十分すぎるメリットがあります。
メリット①:直流アークの検出ができるので、安全性が高い
1つ目が、直流アークを検知して火災リスクがない安全設計になっている点です。
直流アークとは、太陽光発電側のケーブル接続箇所等で電気が漏電して発生する電気のことです。
簡単に言うと、太陽電池の異常放電(アーク放電)があった時に直ちにファーウェイが検知して遮断するようにシステムが組まれております。
直流アークの対策がされずに枯れ葉や埃が近くにあると、そこから発火して火災になる可能性があります。
直流アークのイメージ図になります。直流アークは、3,000度にもなります。
太陽光発電の設置後は、屋根に上って点検をする機会が少ないです。そのため、このような直流アークが発生しても気付かず火災発生のリスクがあるということですね。
ファーウェイ製のパワコンでは、瞬時に直流アークのノイズを検知して瞬間的にシャットダウンすることが可能なので、太陽光発電システムとして安心して使えるメリットがあります。
また、ファーウェイ製のオプティマイザーを太陽電池に取り付ければ、どの太陽電池で直流アークが発生しているか判断することも可能です。(オプティマイザーはオプションで追加購入可能)
太陽光発電で見過ごされがちな火災事故に対しても、しっかりと対応したシステムになっております。
メリット②:独立充放電設計で、蓄電池併用でも性能が落ちない
2つ目が、独立充放電設計の蓄電池のため併用しても性能が低い方に引っ張られない点です。
一般的な蓄電池であれば、蓄電残容量が低い方に高い蓄電池も引っ張られて、上手く機能を発揮しないケースが多いです。
ただ、ファーウェイ製蓄電池は、それぞれ5kWh蓄電池毎に独立充放電の設計になっているため、各蓄電池毎に最適なパフォーマンスを発揮してくれます。
例えば、3つの蓄電池の内で1つが故障していたとしても残り2つはしっかりと働いてくれるのでリスク分散にもなります。
また、他蓄電池では実際に使える電気は蓄電容量の80%~90%しかありませんが、ファーウェイ製蓄電池であれば蓄電容量の100%を使うことができます。
メリット③:お客様の好みに応じた蓄電池カスタマイズが可能
3つ目が、5kWh~15kWhの蓄電容量が選べて特定負荷と全負荷の選択が可能な点です。
蓄電池は最大で30kWh(5kWh×6台)の設置が可能ですが、家庭用では15kWhが消防法の観点でも一般的な容量になります。(※15kWh以上の設置希望の場合は、消防に届出が必要)
各ご家庭に合わせて最適な組み合わせが可能な蓄電池になっています。
どうやって組み合わせを選んでいけば良いの?
✅どうやって自分に合った蓄電池を選べば良いか
①停電時に、事前に決めた特定機器だけ使えれば良いか、家まるごと機器を使いたいか
⇒特定機器の場合は「特定負荷タイプ」、家中の機器を使いたい場合は「全負荷タイプ」
②1日平均でどれくらいの電気を使用しているか
⇒普段の使用電力に応じて、停電時に普段通り電気を使いたいならその容量に近い蓄電池を選ぶ
③自宅の屋根に太陽電池が何kW設置できるか
⇒5kW未満なら5kWh蓄電池が理想、6kW~10kWなら10kWh蓄電池
特定負荷タイプか全負荷タイプは、あなたの好みで選んでもらえれば問題ありません。
蓄電容量は、普段の使用電力がどれくらいなのか、そして災害時にどんな生活をしたいのかによって蓄電池の容量(台数)を決めていくようにしましょう。
4人家族の一般家庭で1日13~15kWhの電気を使うので、停電時に少し節電をすることを考えれば5kWhや10kWhを選ぶ方が多くなります。
5kWhの蓄電池で、停電時に使える機器のイメージは下記のようになります。
200V機器の「エアコン」と「電子レンジ」は全負荷タイプでないと使用ができません。
200V機器を停電時に使いたい方も、全負荷タイプを選ぶようにしましょう。
ただし、蓄電池の容量は太陽電池があまり設置できないのに大きな蓄電池を選んではいけません。
理由は、蓄電池に充電するのに時間がかかってしまい太陽電池とのバランスが悪いためです。
家の屋根に何kWの太陽電池が乗るかってどうやったらわかるの?
正確に何kWの太陽電池が乗るかは見積を依頼する必要がありますが、目安となる屋根面積は下記の通りです。
※詳細を確認されたい方は、「太陽光発電の容量」を押せば各太陽光発電の容量のページに飛びます。
詳しく何kW乗るのか知りたい方は、下記サイトから「太陽光パネルと蓄電池セット」の見積依頼をしてみましょう。
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どの蓄電池がベストマッチするかは、あなたの希望はもちろんですが実際の屋根に乗せられる太陽電池容量も見ておく必要があります。
メリット④:蓄電池コストが安い
4つ目が、蓄電池コストが安い点です。
太陽電池パネルも同じですが、中国製の製品はとにかく安いです。
家庭用蓄電池を検討されている方は、相場価格を知るためにもファーウェイ蓄電池の見積金額を知らないと損をします。
「ファーウェイは気になるけど購入するかどうかはわからない!」という方も見積だけでも入手しておいて他蓄電池を購入する時の参考価格にすることをオススメします。
家庭用蓄電池の最安値と言っても良いくらいの金額になるので、知識として仕入れておきましょう。
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ちなみに、さらに最安値で蓄電池を購入するための極秘テクニックは「ファーウェイ蓄電池の相場価格」でお伝えします。
ファーウェイ蓄電池の2つのデメリット
次に、ファーウェイ蓄電池の2つのデメリットを見ていきましょう。
✅デメリット
・機器不具合時の対応が特殊
・心理的なネガティブ要素
デメリットも理解した上で、満足できなければ蓄電池は購入すべきではありません。
デメリット①:機器不具合時の対応が特殊
1つ目が、機器の不具合が発生した時の対応がセンドバック方式であることです。
簡単に言うと、機器の不具合が発生したら新しい機器を現地まで送ってくれるだけということです。
現地の交換や取り付け費用はファーウェイは負担してくれません。
他のメーカーとどう違うの?
国内メーカーであれば、現地にメーカー自身(もしくはメーカーのサービス店)が駆けつけて不具合の現象の確認や原因解析をして、不具合と認定されれば機器を手配する流れになります。
また、施工費もメーカーが負担してくれるのが一般的です。
ファーウェイの場合は、コールセンターはありますが原因解析や現地に駆けつけて対応することはありません。
現地に新しい機器を手配するスピードは速いですが、現地対応に負担がかかるので購入される際は協力的な販売施工店から購入することをオススメします。
つまり、ファーウェイ蓄電池を購入するなら信頼の置ける販売施工店から購入しなければ、万が一機器が故障したときにトラブルになるケースがあるということです。
デメリット②:心理的なネガティブ要素
2つ目が、ファーウェイ製のネットワークを使うという心理的なネガティブ要素がある点です。
次世代高速通信「5G」の基地局ではファーウェイは世界でも圧倒的なシェアがあり、ファーウェイがスマホなどを様々な国に販売することで更に基地局が増強され、次世代通信の利権を奪われないために、ファーウェイ製の機器の排除に世界の国々が動いている背景があります。
日本の企業でもファーウェイ製のパワコンや蓄電池の採用をNGにしているところもあるくらいです。
ファーウェイ蓄電池を設置して、具体的に起こりえるマイナス要素ってあるの?
ファーウェイ製のスマホだと、個人情報の漏洩などのリスクが多少はあるかもしれません。
基本的には、OSのアップデートなどをしなければ安全に使えると言われております。
ただ、ファーウェイ製の蓄電池では情報漏洩の観点ではスマホよりもリスクが少ないです。
世間一般的に、「ファーウェイ製」というだけでネガティブなイメージが出てきてしまうのが製品を販売する側からするとデメリットになります。
こんな方には、ファーウェイ蓄電池がオススメ
それでは、どんな人にファーウェイ蓄電池がオススメなのか見ていきましょう。
✅こんな方には、ファーウェイ蓄電池がオススメ
・安全性が高く、性能が良い蓄電池が欲しい方
・コスト重視の方
・ファーウェイ製品に対してネガティブな印象を持っていない方
直流アークを検出して、制御できる機器は他メーカーでは持っておらず、ファーウェイの独自技術になります。
「太陽光発電+蓄電池システム」は、長い間で使い続ける商品になるので安全性の高いシステムを設置することは安心に繋がります。
「ファーウェイ製品」が気にならない方であれば、コストも安く購入できるのでオススメできる蓄電池です。
ファーウェイ蓄電池の経済効果(節電効果)
次に、ファーウェイ蓄電池を購入した場合にどれくらいの経済効果が得られるのか見ていきましょう。
既に太陽光発電を設置済みで10年間の売電期間が終わり、新たにファーウェイ蓄電池を購入する方は、10年間で1,111,708円相当の経済効果が得られます。
ちなみに、太陽光発電と蓄電池を新規で購入される方は111万円よりも経済効果が高いです。
理由は、FIT10年後の売電単価よりも新規で取得する売電単価の方が高いためです。
✅売電単価の目安
・FIT終了後の売電単価⇒7円~10円/kWh
・新規で取得する売電単価⇒16円/kWh(2024年度)
少し脱線しましたが、シミュレーションの条件を見ていきましょう。
電力会社ごとに電気料金プランが異なりますが、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元にエネがえるの長期シミュレーションで経済効果を見ていきます。
✅シミュレーション条件
・4kWの太陽光発電を設置済み
・東京都在住
・共働き世帯で、夜間に電気を多く使う想定
・1ヶ月の電気使用量は400kWh
・卒FITで新たにファーウェイ蓄電池5kWhを購入
・卒FIT後の売電金額は8.5円/kWh
・蓄電池は自家消費優先モード
・電気料金の上昇率は2%
4kWの太陽光発電でFIT期間の10年間を終えて、新たにファーウェイ蓄電池5kWhを購入した場合の11年目~20年目の経済効果は下記のようになります。
棒グラフのオレンジ色が太陽光発電による節電額、赤色が蓄電池による節電額になります。
太陽光発電+ファーウェイ5kWh蓄電池で、節電及び売電できる10年間の目安金額が1,111,708円ということです。
10年間のFIT売電期間が終了すると安い売電単価(今回だと8.5円/kWh)でしか売電できませんが、ファーウェイ蓄電池を購入することで、電力会社から高い価格(約30円/kWh)で電気を買わなくて済むようになります。
逆に、太陽光発電とファーウェイ蓄電池がなければ10年間で1,111,708円の金額を払うことになるので、損をしてしまうということです。
ファーウェイ蓄電池の相場コスト
次に、ファーウェイ蓄電池の相場コストを見ていきましょう。
ファーウェイ蓄電池5kWhの場合は機器+工事で100万円~120万円が相場コストになります。
100万円以上だと、なかなか現金では買えないんだけど、ローン組むこともできるの?
そうですね。蓄電池は高価なものなのでローンで購入する方が多いのも事実です。
✅ローンのシミュレーション条件
・ファーウェイ5kWh蓄電池を購入
・購入金額は1,000,000円
・頭金なし
・ボーナス支払いなし
・支払い年数は10年(120ヶ月)
・ローン年率2.45%
仮に1,000,000円でファーウェイ5kWh蓄電池を購入する場合は、毎月6,184円の支払いで10年間のローンを組むことができます。
もちろん、初期費用を1,000,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。
そして、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。
✅確実に安く蓄電池を買う方法
①スポンジ公認の販売業者に見積をする(下サイトで無料見積可能)
②購入する時期に使える補助金がないか確認してもらう
③補助金の代行申請を行ってもらうことを確認して契約する
太陽光発電と蓄電池は、「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。
今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、蓄電池の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。
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また、蓄電池は高価な商品なので国や地方自治体から補助金が出ておりますので必ず活用しましょう。
蓄電池補助金は「DER補助金」や「DR補助金」、「こどもエコすまい支援事業」、「地方自治体補助金」があります。
使える補助金は全て使って、蓄電池自体を安く買うコツを実践すれば必ず他の人が買うよりも安く蓄電池が手に入ります。
まとめ-ファーウェイ蓄電池
今回は、ファーウェイ製蓄電池についてお伝えしました。
改めて、メリットとデメリットを見ておきましょう。
✅4つのメリット
・安全性が高い
・性能が高い
・柔軟なカスタマイズ性
・コストが安い
✅デメリット
・機器不具合時の対応が特殊
・心理的なネガティブ要素
蓄電池選びをする際に、基本的には最新の蓄電池の方が古い蓄電池よりも性能が高くコストが安いことを覚えておきましょう。
太陽光発電の需要は伸びておりますが、蓄電池の需要も太陽光発電に次いで伸びており、蓄電池メーカーやそれ以外の異業種からも蓄電池の開発、製品販売が加速しています。
そのため、新しい蓄電池の方が性能が良くてコストもリーズナブルなものが多くなります。
ファーウェイ蓄電池は、その観点で言っても性能面やコストでもオススメできる蓄電池です。
また、電気代が高騰し続けているため、「太陽光発電+蓄電池」はようやく注目を浴びてきています。
2024年5月から更に電気単価は上がっていくと言われていますので、「災害対策」にはもちろんですが「節電対策」のために蓄電池は役立ちます。
電気代を多く支払い続けて損をしたくないという方は、まずは無料の見積依頼をしてみることをオススメします。
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ベストな蓄電池を設置して、快適な生活を手に入れましょう。
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