【どちらがお得か】太陽光発電10kW以上と10kW未満

※2024年1月15日更新

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10kWの太陽光発電が設置できる場合に、10kW以上が良いのか10kW未満が良いのか判断が難しいですよね。

この記事を見てもらえれば、10kWの太陽光発電のメリットデメリットや経済効果、そして10kW以上と10kW未満のどちらがお得なのかが理解できるようになります。

太陽光発電10kW以上と10kW未満で考えるべきこと

まず、10kWの太陽光発電を検討する際に考えておかないといけないことがあります。

それは、10kW以上の低圧用太陽光発電として運用するか、10kW未満の住宅用太陽光発電として運用するかということです。

※上記の売電単価は、2024年度に経済産業省に事業認定を受けたときの価格

太陽光発電の設備容量によって「売電期間」と「売電単価」が異なるため、10kW前後の太陽光発電を設置できるお客様が必ず直面する問題になります。

太陽電池容量とパワーコンディショナ容量の小さい方が、設備認定容量になります。

10kW以上と10kW未満の太陽光発電のそれぞれの特徴や注意点について、もう少し深掘りして見ていきます。

※10kW以上と10kW未満の経済効果の比較は、「太陽光発電10kWの経済性」で解説します。

10kW以上の太陽光発電

10kW以上の太陽光発電から見ていきましょう。

10kW以上の太陽光発電の場合は、「低圧用太陽光発電」の区分になります。

低圧用太陽光発電は、中小規模の建物の屋根や地上野立てに太陽光発電を設置して、太陽光発電で発電した電気を全て売電する「全量売電」をすることが一般的です。

今は、10kW～50kW未満の低圧用太陽光発電は、発電した電気のうち30％以上が自家消費されることが条件で、余剰売電制度が適用されております。

低圧用太陽光発電はかなり儲かるビジネスではありましたが、至るところで無作為に低圧太陽光発電が増えすぎたので、国がメスをいれるようになったということです。

ただし、10kW以上の低圧用太陽光発電の区分になるため、売電期間は20年間で売電単価は10円/kWh（税抜き）という制度のもとで運用をすることになります。（※2024年度に設備認定を取得する場合）

10kW未満の太陽光発電

次に、10kW未満の太陽光発電を見ていきましょう。

こちらは、「住宅用太陽光発電」として運用をする形になります。

低圧用太陽光発電（10kW～50kW未満）よりも売電単価は16円/kWhと高いですが、売電期間が10年になるため低圧用太陽光発電と比べると売電期間は短くなります。

売電単価はおよそ7円～10円/kWh程度と16円/kWhと比べると半減してしまいますが、全く売電できなくなるわけではないです。

また、単純に売電するだけでなくて10年後の活用方法は蓄電池を設置するなどの選択肢がありますので、その時の状況に合わせて太陽光発電の活用を考えることができるのは良い点です。

どのような選択肢があるのか詳しく知りたい方は、「太陽光発電の10年後の5つの活用方法」を覗いてみてください。

太陽光発電10kWのメリット

次に、10kWの太陽光発電のメリットを見ていきましょう。

それぞれのメリットについて詳しく確認していきましょう。

メリット①：電気代が安くなる

1つ目が、電気代が安くなる点です。

10kWの太陽光発電であれば、昼間の電気代は0円に出来て、それでも電気が余るので売電も多く見込めます。

10kWの太陽光発電が1日に発電する電気量は、31kWh程度です。

4人家族が1日に使う電気量も13～15kWh程度と言われております。

最近は、電気代が高騰を続けていますので電力会社から電気を買わなくても済むのは大きなメリットになります。

日本のような先進国ではなくて新興国の経済発展が著しく、エネルギー消費量も高まっており、エネルギー源となる原油や天然ガス（LNG）価格が高騰し続けております。

また、再生可能エネルギー発電促進賦課金（再エネ賦課金）は日本が再生可能エネルギーを増やしていくために電気を使用している全国民から毎月徴収している電気代ですが、毎年その再エネ賦課金は上昇しています。

2023年度の再エネ賦課金は1.4円/kWhと一旦落ち着きましたが、2024年度はさらに上がると言われております。（※2024年4月発表）

電気料金が高騰しやすい多くの要因があるため、太陽光発電で電気を作る価値は今まで以上に高まっております。

メリット②：売電収益が多く見込める

2つ目が、売電収益が多く見込める点です。

10kWの太陽光発電で発電した電気の半分程度で、家の電気は賄える可能性が高いです。

つまり、残り半分以上の電気は売電に回せるので太陽光発電が毎月収益を生み出すことになります。

10kW以上の太陽光発電であれば、2024年度の売電単価は10円/kWhなので余った電気量〇〇kWh×10円/kWhがお客様の収益になります。

（※細かい売電収益のシミュレーションは、10kW太陽光発電の発電量で解説します。）

売電単価は昔に比べると下がりましたが、太陽光発電システムの初期費用も大きく下がりましたので、昔と比べても全く損はしません。

再エネ賦課金やこれまでの売電単価推移などについて詳しく知りたい方は、「太陽光発電の売電とは？」を覗いてみてください。

メリット③：停電時に電気が使える

3つ目が、停電時に電気が使える点です。

太陽光発電システムの中のパワーコンディショナという機器から停電時にMAX1,500Wの電気が取り出せます。

雨の日の場合は、そもそも太陽光発電で1,500W発電しない可能性が高いので1,500Wの電気は使えないかもしれません。

太陽光発電で発電した電気のうち、最大1,500Wまでならパワーコンディショナから電気を使えるというイメージです。

もう少し詳しく知りたい方は、「太陽光発電の自立運転の使い方」の記事を覗いてみてください。

メリット④：蓄電池との相性も良い

4つ目が、蓄電池との相性も良い点です。

平均的な4人家族で考えると、10kWの太陽光発電を設置すると多くの電気は余ってしまうため、電力会社に売電する形になります。

多くの電気を電力会社に売電するのはモッタイナイです。

10kWの太陽光発電だけの場合は、昼間は電気はたくさん余るので売電が多くなり、夜間は電力会社から高い金額で電気を買うことになります。

例えば、下絵のような活用方法ができます。

蓄電池の価格を安く抑えることができれば、夜間に電力会社から高い電気を買わずに昼間に太陽光発電で発電した0円の電気を使うことが可能です。

蓄電池の選び方は、太陽光発電の相性やお客様ごとの生活スタイルを考えながら選ばないと失敗します。

蓄電池も含めて検討したいという方は、「家庭用蓄電池の選び方」の記事を覗いてみてください。

太陽光発電10kWのデメリット

次に、デメリットを見ていきましょう。

デメリット①：初期費用が高い

1つ目が、初期費用が高い点です。

10kWの太陽光発電になると初期費用も纏まった金額が必要になってきます。

一般的に200万円～250万円はかかるので、しっかりと吟味して設置するか考えなくてはいけません。

10年前は10kWの太陽光発電で400万～500万円はしていたので、これでも半額程度まで下がってきています。

「将来的にお得なのか」の観点で考えると、確実にお得です。

「太陽光発電10kWの経済性」で詳しく解説していますので、確認してみてください。

そして、初期費用を抑える方法については下記2つの方法があります。

一番やってはいけないのは、悪質な訪問販売会社の「今なら〇〇の特典をつけます！」とか「〇〇までに決めてもらえると〇〇円にします！」という口車に乗せられて、購入してしまうことです。

悪質な訪問販売会社の見分け方を知りたい方は、「太陽光発電の訪問販売で注意すべき7つのポイント」を覗いてみてください。

優良な業者が集まっている見積サイトで、まずは複数の見積書を無料で入手して、太陽光発電の金額がどれくらいなのか相場価格を知るところからがスタートです。

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デメリット②：売電分が多くなり、経済効果が薄れる

2つ目が売電分が多くなり、経済効果が薄れる点です。

先ほど、4つ目のメリットでお伝えした内容と少し被ってしまいますが、昼間に安い金額で多くの売電をして夜間に高い金額で電気を買っていたら効率が悪くなってしまいます。

下のグラフを見てもらうと、買取単価（売電単価）が年々減っており、電気料金単価が年々増えていることがわかります。

つまり、太陽光発電で作った電気を「売電する」よりも「家で使う（蓄電池に貯める）」方がメリットが高いということです。

電気料金が高騰している背景もあって、最近では多くの蓄電池が販売されております。

「どの蓄電池が良いのかわからない！」という方が多いと思いますので、「タイプ別のオススメ蓄電池」の記事を覗いてもらえれば、あなたに合った蓄電池がどれなのかが理解できるようになります。

太陽光発電が10kW以上の設置ができる方は、太陽光発電+蓄電池の選択肢もこれからの時代では賢い選択になってきます。

太陽光発電10kWに必要な屋根面積

10kW程度の太陽光発電を設置するために、どれくらいの屋根面積が必要か見ていきましょう。

住宅用の太陽電池1枚を400Wとして、25枚あれば10kWの太陽光発電容量となります。

正確に何kWの太陽光発電が設置できるか確認したい方は、専門業者に確認してもらうようにしましょう。

無料で太陽光発電の見積依頼をすれば、太陽光発電が何kW設置できるかレイアウトも作成してくれます。

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太陽光発電10kWの発電量

次に、10kWの太陽光発電でどれくらいの電気が作られて、節電と売電効果はどれくらいなのかを見ていきましょう。

発電シミュレーションは、条件によっても大きく異なります。

今回は下記の条件で発電量を算出しております。

10kWの太陽光発電を設置すれば年間の経済効果（節電+売電）が、233,714円見込めるということです。

発電シミュレーションのポイントは「売電率70％」の条件で発電量を算出しているところになります。

10kWの太陽光発電で発電した電気を100％としたときに、30％は家庭内で使われて、残り70％を電力会社に売電しているということです。

使う電力は各ご家庭ごとに異なりますが、10kWの太陽光発電で発電できる電気量の30％で一般的な家庭で昼間に使う電力は全て賄えると想定しているということです。

太陽光発電10kWの目安価格

次に、10kWの太陽光発電の目安価格を見ていきましょう。

つまり、10kW×25万円/kWとすれば、250万円が相場コストになります。

実際に、太陽光発電を現金で購入される方は少なく、ローンを組んで購入される方がほとんどです。

FIT期間終了後の毎月の実質負担額は‐15,984円なので、負担額はなくて収益が出るということになります。

もちろん、初期費用を2,500,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。

この記事を見ている方限定に、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。

今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、太陽光発電の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。

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また、太陽光発電を購入する際は「各都道府県の太陽光発電補助金」を積極的に活用すれば更に安く太陽光発電を手に入れることができます。

太陽光発電10kWの経済性

それでは、10kW未満の太陽光発電と10kW以上の太陽光発電のどちらが経済的にお得なのか具体的な数値を見ながらお伝えします。

10kW未満と10kW以上の20年間の経済効果について、下記の条件で計算した結果をご覧ください。

20年間で10kW未満の太陽光発電の方が約30万円はお得ということになります。

10kWの太陽光発電を購入するためには、初期費用として2,200,000円～2,500,000円が必要になりますが、設置後は毎年平均で245,815円(4,916,303円÷20年)の経済効果が得られるということです。

つまり、10年～11年で初期費用は回収ができるということです。（2,500,000円÷245,815円）

太陽光発電システムの中でパワーコンディショナが10年～15年で交換になる可能性がありますが、一度交換をすれば20年以上(30年程度)は使い続けることが可能です。

パワーコンディショナの交換費用の目安は、交換作業費含めて15万円～20万円/台になります。

つまり、20年以上使い続けられれば経済的メリット(電力会社に払わなくても済む金額)も増えていくということです。

まとめ-10kW太陽光発電

今回は、10kWの太陽光発電で、よく聞かれる疑問について纏めてご紹介しました。

改めて、10kWの太陽光発電のメリットデメリットをお伝えします。

太陽光発電を設置される方の目的は、環境貢献も一部はありますが、やはり儲かるかどうかがポイントになっています。

初期費用が高くなりがちなので、初期費用を落とすことができれば経済性もUPします。

太陽光発電が設置できるのであれば、損をすることはないので購入するのはオススメです。

2024年5月からさらに電気料金が高騰する話も出ているため、太陽光発電を早めに設置できれば高い電気を払わなくてもよくなります。

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適正価格で太陽光発電を設置して、快適な生活を手に入れましょう。

※9kW太陽光発電も参考に載せておきます。