※2022年1月9日更新

家庭用太陽光発電を考えているのですが、2022年に太陽光発電を設置するのはオススメなのでしょうか。2022年の太陽光発電の市場状況を知りたいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・2022年家庭用太陽光発電はどうなる?
・2022年家庭用太陽光発電の売電単価
・太陽光発電+蓄電池が浸透する
・「納期」と「価格」に苦しむ可能性がある
・0円太陽光発電に追い風
・2022年に家庭用太陽光発電は購入すべきか?
✅本記事の信頼性

✔太陽光発電メーカーに10年間勤務(現役)
✔家庭用太陽光発電を月販100棟(1年以上継続中)
✔某大手ビルダーの営業担当(複数ビルダー担当)
何を買うにしても、買い時なのかどうかは気になりますよね。
この記事を見てもらえれば、太陽光発電は2022年買い時なのか、今の太陽光発電はどうなっているのかが理解できるようになります。
2022年家庭用太陽光発電はどうなる?

それでは、2022年家庭用太陽光発電について見ていきましょう。
2022年の太陽光発電市場を纏めると下記4点が主要ポイントになります。
✅2022年の太陽光発電はこうなる
①太陽光発電の売電単価は下落
②太陽光発電+蓄電池の普及が進む
③納期と価格に苦しむ可能性がある
④0円太陽光発電に追い風

太陽光発電は、国の政策に大きく影響を受ける商品のため2022年度の国の政策や市場状況を理解しておくことが重要です。
脱炭素という世界規模のメガトレンドがあるため、太陽光発電が普及させる方向に日本の政策も舵を切っていきます。
ただし、国が目指す理想像と現実では少しギャップがありますので、何が正しいのかを理解していきましょう。
2022年家庭用太陽光発電の売電単価

まず、2022年度の家庭用太陽光発電の売電単価を見ていきましょう。
売電単価は、昨年時点で決まっておりましたが過去の売電単価推移も合わせてグラフで確認しておきましょう。

2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
太陽光発電のみ (出力制御なし) | 42 | 38 | 37 | 33 | 31 | 28 | 26 | 26 | 21 | 19 | 17 |
太陽光発電のみ (出力制御あり) | 42 | 38 | 37 | 35 | 33 | 30 | 28 | 26 | 21 | 19 | 17 |
ダブル発電 (出力制御なし) | 34 | 31 | 30 | 27 | 25 | 25 | 25 | 24 | 21 | 19 | 17 |
ダブル発電 (出力制御あり) | 34 | 31 | 30 | 29 | 27 | 27 | 27 | 26 | 21 | 19 | 17 |
2022年度の売電単価は、太陽光発電のみでもダブル発電(太陽光発電+蓄電池もしくはエネファームなど)でも17円/kWhです。

売電制度が開始した2012年度と比べると半値以下の売電単価となりました。
半値以下の売電単価だと、太陽光発電を設置するメリットはないなぁと思われる方がほとんどだと思いますが、実際のところは太陽光発電システムの価格もかなり安くなっているのでメリットは2012年の頃と同じです。
実際に、どれくらい太陽光発電が儲かるのかを知りたい方は「家庭用太陽光発電でどれくらい儲かるのか」の記事を覗いてみてください。
太陽光発電+蓄電池が浸透する

次に、2022年のトレンドとして「太陽光発電+蓄電池」が浸透していきます。
下記のグラフは、2030年に向けた蓄電池の導入予測値を表しています。

2012年から太陽光発電の普及を後押しするために売電できる制度を国は整えましたが、これからは太陽光発電+蓄電池セットでの普及が必須になります。
理由は、太陽光発電のみだと不安定電源で国が目指す再生可能エネルギーの主力電源化には向かないためです。
つまり、太陽光発電+蓄電池のセットで導入して初めて再生可能エネルギーが安定電源かつ主力電源になるということになります。

「太陽光発電のみ」に補助金を充てるのではなく、「太陽光発電+蓄電池セット」に補助金が多く出ることが予想されます。
「納期」と「価格」に苦しむ可能性がある

次に、マイナス面になりますが太陽光発電の「納期遅れ」や「価格高騰」の可能性があります。
✅2022年のマイナス面
太陽光発電の納期 ⇒ 太陽電池、パワーコンディショナ、金具の欠品や納期遅延
太陽光発電の価格高騰 ⇒ 2021年秋頃から値上げ
2022年の太陽光発電というよりは、2021年の夏頃から大きな変化が出てきました。
コロナの影響、半導体不足、運送費高騰などで「納期遅れ」や「価格高騰」が始まっています。
詳しく知りたい方は、納期遅れと価格高騰の記事を覗いてみてください。

太陽光発電の市場環境が大きく変わってきており、2021年から2022年は情報が目まぐるしく動いています。
0円太陽光発電に追い風

次に、0円太陽光発電が追い風になってきます。
理由は、0円太陽光発電に新しい補助金が出る可能性が高いためです。
つまり、今も0円太陽光発電はありますが0円太陽光発電の内容が良くなるということになります。
0円太陽光発電って何!?という方は、0円太陽光発電の3つの仕組みとメリットデメリットの記事を覗いてみてください。

個人的には、太陽光発電は0円太陽光発電でタダで設置するよりも購入して太陽光発電の恩恵は全てお客様自身がもらうことをオススメします。
0円太陽光発電と購入する場合の違いを知りたいという方は、下記の記事も覗いてみてください。
2022年に家庭用太陽光発電は購入すべきか?

最後に、2022年に家庭用太陽光発電は購入すべきかを見ていきましょう。
結論は、 2022年4月頃に2022年度の国の政策(補助金情報)が出るので、とりあえず春先までは待ちましょう。
✅購入するかの判断基準
・0円太陽光発電への補助事業が出るのか、どんな内容なのかの見極め
・2021年から続いている「納期」と「価格」が落ち着くかどうか

2022年1月に記事を更新している現在では、太陽光発電を購入すべきか判断ができないのが正直な意見です。
今できることは、太陽光発電の相場価格を知っておくことです。
どの太陽電池メーカーも値上げをしているので、今の相場価格を知っていると今後購入する時期に相場価格が安くなったのか高くなったのかが理解しやすくなります。
オススメの見積サイトは下記リンクからアクセスできます。
※無料で最大5社の見積が取れるので、オススメです。
まとめ

今回は、2022年家庭用太陽光発電についてお伝えしました。
改めて、2022年太陽光発電で注目すべき点を見ておきましょう。
✅2022年の太陽光発電はこうなる
①太陽光発電の売電単価は下落
②太陽光発電+蓄電池の普及が進む
③納期と価格に苦しむ可能性がある
④0円太陽光発電に追い風

世界的には、太陽光発電は誰でも身近に設置できる未来にしていくトレンドがあります。
ただし、2022年単年で見ると「納期問題」や「価格高騰」が2021年から発生しており、2022年の国の補助事業や政策次第で購入すべきか分かれ道という結論になります。
いずれ太陽光発電は設置した方が良い未来になることは間違いないですが、いつ設置するかは見極める必要があります。
最適なタイミングで太陽光発電を設置して、快適な生活を手に入れましょう。
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