※2024年1月21日更新
11kWhの家庭用蓄電池があれば、どんな生活が送れるのか教えていただけないでしょうか。初期費用の目安や経済メリットはあるのかも知りたいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・11kWh家庭用蓄電池のメリットデメリット
・11kWh家庭用蓄電池があれば、どんな生活が送れるのか
・11kWh家庭用蓄電池に最適な太陽光発電の容量
・11kWh家庭用蓄電池の目安価格
・11kWh家庭用蓄電池の経済効果
・11kWh家庭用蓄電池の製品一覧
✅本記事の信頼性
✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)
✔蓄電池の現役営業マン
✔月に10台以上の蓄電池販売を継続
11kWhの家庭用蓄電池でどんなメリットデメリットがあるのかわかりにくいですよね。
この記事を見ていただければ、11kWh家庭用蓄電池のメリットデメリット、停電時の活用方法、目安価格や経済効果などが理解できるようになります。
11kWh家庭用蓄電池のメリットデメリット
それでは、11kWh家庭用蓄電池のメリットデメリットを見ていきましょう。
✅メリット
・停電時でも安心した生活が送れる
・長期的には経済メリットもある
✅デメリット
・初期費用が高い
11kWh蓄電池は、初期費用が高いのですが「補助金」と「安く買うコツ」を理解すれば経済メリットも出せるようになります。
メリット
まず、メリットについて見ていきましょう。
✅メリット
・停電時でも安心した生活が送れる
・長期的には経済メリットもある
11kWhの蓄電池は、他蓄電池と比べて大容量の蓄電池になります。
一般的な4人家族が使用する1日の使用電力が、およそ13kWh~15kWhなので丸1日を賄えるくらいの電気を貯めることができます。
また、停電時でも使用電力が大きい200V機器も使えるので安心した暮らしが送れるようになります。
「長期的に経済メリットがある」というのは、ここ直近で電気料金単価が高騰を続けており今後もその傾向は続くとみられているためです。
つまり、今以上に電気代が高くつくことになりますが11kWh蓄電池があれば電力会社から購入する電気が少なくなり経済メリットが大きくなります。
太陽光発電+蓄電池があれば、電気の自給自足ができるようになります。
他の家庭では電気代高騰に悩んでいる中で、自宅で作った電気を有効活用して快適に過ごせるということです。
デメリット
次に、デメリットを見ていきましょう。
✅デメリット
・初期費用が高い
蓄電池の容量が大きくなればなるほど、コストは上がってしまいます。
ただし、蓄電池は「どこで買うか」「どれだけ値引きができるか」「補助金活用できないか」の3点をしっかり活用できれば安く購入することができます。
蓄電池は価格変動が大きい商品で、販売店によっては高い利益を乗せて販売している業者も多くいます。
適正価格かどうかを知るコツは、後ほど「11kWh蓄電池の目安価格」でお伝えします。
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11kWh家庭用蓄電池があれば、どんな生活が送れるのか
それでは、11kWh蓄電池があれば、どんな生活ができるのか具体的に見ていきましょう。
11kWhの蓄電池があれば、贅沢を少し抑えると普段通りの生活ができます。
消費電力の高い200V機器も使えて、家中の電気機器が使えるタイプの蓄電池が多いです。
家中の電気機器が使えるタイプの蓄電池を「全負荷」タイプの蓄電池と言います。
停電時を想定して、具体的に使用頻度が高い電気機器の使用例を見ていきましょう。
※各電気機器の消費電力は、各機種ごとに異なるため目安です。
上の電気機器を全て1時間使うと、2,000Wh(2.0kWh)になります。
つまり、5時間使うと11kWhの蓄電容量はほとんど使い切るということになります。
電子レンジを1時間使うことはないので、あくまで目安になります。
蓄電容量をすぐに使い切ってしまわないように、消費電力の大きい電化製品の使い方には注意が必要です。
さまざまな電気機器の消費電力を一覧で載せておりますので、参考にしてみてください。
電気機器 | 消費電力 |
IHクッキングヒーター | 1400~3000W |
エアコン | 300~1000W |
食器洗浄機 | 1100~1300W |
電子レンジ | 1000~1500W |
電気ポット | 900~1300W |
洗濯機(乾燥時) | 600~1200W |
ドライヤー | 600~1200W |
掃除機 | 850~1000W |
こたつ | 300~600W |
ファンヒーター | 10~450W |
洗濯機(洗濯時) | 200~400W |
冷蔵庫 | 100~300W |
テレビ(液晶) | 100~200W |
デスクトップPC | 100~300W |
ノートPC | 50~100W |
加湿器 | 10~40W |
電気毛布 | 50~80W |
空気清浄機 | 10~70W |
全負荷タイプの蓄電池を停電時に使用する時は、家まるごと電気が使えるので消費電力の高い電気機器がどれなのか把握しておくことが停電時でも快適に過ごせるコツです。
11kWh家庭用蓄電池に最適な太陽光発電の容量
次に、11kWh蓄電池と組み合わせる太陽光発電の最適な容量を見ていきましょう。
11kWh蓄電池に最適な太陽光発電の容量は、7kW~8kW程度になります。
蓄電池11kWhなら、太陽光発電も10kW程度の設置が必要と思う方もいると思いますが、10kWの太陽光発電だと過剰になる可能性が高いです。
10kWの太陽光発電が要らない理由は、11kWh蓄電池の充放電できる電力量が2kW~4kWと少量だからです。
家庭内で使う消費電力が大きいご家庭は、消費電力を賄うために太陽光発電を大きくした方が良いケースもあります。
太陽光発電と蓄電池との関係を下絵を見てイメージしていきましょう。
✅太陽光発電と蓄電池との関係
・太陽光発電の定格出力で発電することは少ない(およそ6~7割が一般的な発電量)
・家庭内で使用する電気は、1.5kW~2.5kW程度が一般的
・蓄電池に充電と放電できる電気量は、蓄電容量と異なる(2.0kW~4.0kW)
まず、8kWの太陽光発電は常に8kW発電することは滅多にありません。
8kW発電するための条件が「日射強度」や「モジュール表面温度」、「空気が澄みわたっているか」の3つが合わないと100%発電しないからです。
実際に設置する環境だと、この3つの条件がなかなか合わないので、およそ6~7割の発電が一般的に見込める発電量になります。(8kWの太陽光発電なら晴れていたら6.5kW~7kW程度)
最適な太陽光発電容量の出し方の方法は、下記の通りです。
✅最適な太陽光発電容量の出し方
①蓄電池の充放電できるスペックを確認
②昼間に使用する電気量を確認
③「①+②」×1.5倍が最適な太陽光発電容量
ちなみに、8kWの太陽光発電を乗せるのにどれくらいの屋根が必要なのか等を知りたい方は「8kW太陽光発電」の記事を覗いてみてください。
11kWh家庭用蓄電池の目安価格
次に、11kWh蓄電池の目安価格を見ていきましょう。
まず結論からお伝えすると、工事費込みで180万円~200万円(税抜き)が相場価格になります。
販売業者によって、蓄電池の価格は大きく変わりますので安く買うなら適正価格で販売している会社から見積を取ることがオススメです。
いきなり200万円近くのお金は払えないからローンを組んだらどうなるのか教えてくれない?
実際に、蓄電池を現金で購入される方は少なく、ローンを組んで購入される方がほとんどです。
✅ローンのシミュレーション条件
・スマートソーラー製11.5kWh蓄電池を購入
・購入金額は1,900,000円
・頭金なし
・ボーナス支払いなし
・支払い年数は10年(120ヶ月)
・ローン年率2.45%
仮に1,900,000円でスマートソーラー製11.5kWh蓄電池を購入する場合は、実質8,049円/月(10年間)を支払えば手に入れることができます。
もちろん、初期費用を1,900,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。
この記事を見ていただいている方だけに、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。
✅確実に安く蓄電池を買う方法
①スポンジ公認の販売業者に見積をする(下サイトで無料見積可能)
②購入する時期に使える補助金がないか確認してもらう
③補助金の代行申請を行ってもらうことを確認して契約する
太陽光発電と蓄電池は、「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。
今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、蓄電池の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。
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また、蓄電池を購入する際は「各都道府県の補助金」を積極的に活用して購入すれば更に安く蓄電池を手に入れることができます。
11kWh家庭用蓄電池の経済効果
次に、11kWh蓄電池の経済効果を見ていきましょう。
11kWhのモデル蓄電池として、「スマートソーラー製の11.5kWh蓄電池」で計算してみます。
結論から言うと、10年間で1,286,894円相当の経済効果が得られます。
10年間で経済効果を出している理由は、スマートソーラー製11.5kWh蓄電池の保証年数が10年間のためです。
電力会社ごとに電気料金プランが異なりますので、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元にエネがえるの長期シミュレーションで経済効果を見ていきます。
✅シミュレーション条件
・4kWの太陽光発電を設置済み
・東京都在住
・共働き世帯で、夜間に電気を多く使う想定
・1ヶ月の電気使用量は400kWh
・卒FITで新たにスマートソーラー製11.5kWh蓄電池を購入
・卒FIT後の売電金額は8.5円/kWh
・蓄電池は自家消費優先モード
・電気料金の上昇率は2%
4kWの太陽光発電を設置済みでFIT期間の10年間を終えて、新たにスマートソーラー製11.5kWh蓄電池を購入した場合の11年目~20年目の経済効果は下記のようになります。
棒グラフの赤色が太陽光発電+蓄電池の節電額になります。
太陽光発電+スマートソーラー製11.5kWh蓄電池で、節電できる10年間の目安金額が1,286,894円ということです。
10年間のFIT売電期間が終了すると安い売電単価(今回だと8.5円/kWh)でしか売電できませんが、スマートソーラー製11.5kWh蓄電池を購入することで、電力会社から高い価格(約30円/kWh)で電気を買わなくて済むようになります。
逆に、太陽光発電とスマートソーラー製11.5kWh蓄電池がなければ10年間で1,286,894円の金額を電力会社に支払うことになるということです。
蓄電池は10年使い続けた後でも使い続けられるの?
蓄電池の寿命は、設置場所や設置環境に左右されますが10年以上使い続けることも可能です。
つまり、10年以上使い続けられれば経済的メリット(電力会社に払わなくても済む金額)も増えていくということです。
11kWh家庭用蓄電池の製品一覧
次に、11kWh蓄電池の製品ラインナップを見ていきましょう。
11kWh蓄電池は、ラインナップは以下の2つがあります。
✅11kWh蓄電池ラインナップ
①スマートソーラー製 11.5kWhと11.8kWh蓄電池
②ニチコン製 11.1kWh蓄電池
それぞれの蓄電池の詳細を確認されたい方は、各製品紹介の記事を覗いてみてください。
スマートソーラー製 11.5kWh 11.8kWh蓄電池
蓄電容量 | 11.8kWh |
保証年数 | 10年 |
停電時の定格出力 | 4.0kW |
設置場所 | 屋内屋外 |
外形寸法(mm) (幅×高さ×奥行) | 861×882×276 |
蓄電容量 | 11.5kWh |
保証年数 | 10年 |
停電時の定格出力 | 4.0kWh |
設置場所 | 屋内屋外 |
外形寸法(mm) (幅×高さ×奥行) | 770×942×280 |
ニチコン製 11.1kWh蓄電池
蓄電容量 | 11.1kWh |
保証年数 | 10年 |
停電時の定格出力 | 3.0kW |
設置場所 | 屋外 |
外形寸法(mm) (幅×高さ×奥行) | 1,060×1,250×300 |
まとめ-11kWh蓄電池
今回は、11kWh蓄電池についてお伝えしました。
改めて、メリットデメリットを見ていきましょう。
✅メリット
・停電時でも安心した生活が送れる
・長期的には経済メリットもある
✅デメリット
・初期費用が高い
初期費用を抑えて補助金を活用すれば、長期的に見れば経済効果は十分にあります。
電気代が高騰を続けているので、災害対策はもちろんですが節電対策にも蓄電池は大いに役立ちます。
最近は、電気代が高騰を続けており「太陽光発電+蓄電池」を検討されている方が増えております。
国による電気代軽減策が2024年4月で終わるため、2024年5月から更に電気代が上がってしまいます。
訪問販売業者はかなり高額で蓄電池を提案されているケースもあるため、適正価格で蓄電池を購入すれば長期的に見れば経済的にもお得です。
※今なら見積依頼と商談で5,000円プレゼント実施中
自分に合った蓄電池を選んで、快適な生活を手に入れましょう。
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