【現役営業マンが解説】14kWh家庭用蓄電池の経済性とコスト

蓄電池

※2024年1月21日更新

お客さん
お客さん

14kWhの蓄電池があれば、どんな生活が送れるのか教えていただけないでしょうか。蓄電池の初期費用がどれくらいで、そもそも経済的なメリットはあるのでしょうか。

こんなお悩みにお答えします。

✅本記事の内容

・14kWh家庭用蓄電池のメリットデメリット

・14kWh家庭用蓄電池があれば、どんな生活が送れるのか

・14kWh家庭用蓄電池に最適な太陽光発電の容量

・14kWh家庭用蓄電池の目安価格

・14kWh家庭用蓄電池の経済効果

・14kWh家庭用蓄電池の製品一覧

✅本記事の信頼性

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✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)

✔蓄電池の現役営業マン

✔月に10台以上の蓄電池販売を継続

14kWhの家庭用蓄電池でどんなメリットデメリットがあるのかわかりにくいですよね。

この記事を見ていただければ、14kWh家庭用蓄電池のメリットデメリット、停電時の活用方法、目安価格や経済効果などが理解できるようになります。

14kWh家庭用蓄電池のメリットデメリット

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それでは、14kWh家庭用蓄電池のメリットデメリットを見ていきましょう。

✅メリット

・節電と停電時の対策ができる

・長期的には経済メリットがある

✅デメリット

・初期費用が高い

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初期費用のハードルをクリアすれば、長い目で見れば経済的にもお得な蓄電池になります。

メリット

まず、メリットについて見ていきましょう。

✅メリット

・節電と停電時の対策ができる

・長期的には経済メリットもある

14kWhの蓄電池があれば、節電と停電時の対策がしっかりと取れます。

一般的な家庭で1日に使用する電気容量は、13~15kWhと言われております。

太陽光発電と14kWh蓄電池があれば、十分に対応できる電気容量です。

お客さん
お客さん

長い目で見れば、経済的にもお得なの?

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最近は電気代の高騰が続いていて、今後も上昇傾向なので早めに蓄電池をもっていれば経済的にもお得です。

具体的に、どれくらいの経済効果があるのかは後ほど「14kWh家庭用蓄電池の経済効果」で解説します。

太陽光発電が設置できる屋根であれば、太陽光発電+蓄電池を購入される方が増えてきております。

デメリット

次に、デメリットを見ていきましょう。

✅デメリット

・初期費用が高い

蓄電池の容量が大きくなればなるほど、コストは上がってしまいます。

ただし、蓄電池は「どこで買うか」「どれだけ値引きができるか」「補助金活用できないか」の3点をしっかり活用できれば安く購入することができます。

蓄電池は価格変動が大きい商品で、販売店によっては高い利益を乗せて販売している業者も多くいます。

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適正価格かどうかを知るコツは、後ほど「14kWh蓄電池の目安価格」でお伝えします。

多くの方は、適正価格で購入できていないのが実情なので、適正価格で買えるかどうかは蓄電池の経済メリットを出す上では最も重要です。

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14kWh家庭用蓄電池があれば、どんな生活が送れるのか

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それでは、14kWh蓄電池があれば、どんな生活ができるのか具体的に見ていきましょう。

14kWhの蓄電池があれば、平常時でも停電時でも電気の自給自足の生活ができます。

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電気代が高騰を続けているので、14kWh蓄電池で高い電気を買わなくても生活できる可能性が高いです。

また、14kWh蓄電池にもなると停電時にも家中の電化製品が使えるタイプ「全負荷タイプ」の蓄電池になります。

停電時を想定して、具体的に使用頻度が高い電気機器の使用例を見ていきましょう。

※各電気機器の消費電力は、各機種ごとに異なるため目安です。

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上の電気機器を全て1時間使うと、2,000Wh(2.0kWh)になります。

つまり、6時間使うと14kWhの電気はほとんど使い切るということになります。

電子レンジを1時間使うことはないので、あくまで目安になります。

蓄電容量をすぐに使い切ってしまわないように、消費電力の大きい電化製品の使い方には注意が必要です。

さまざまな電気機器の消費電力を一覧で載せておりますので、参考にしてみてください。

電気機器消費電力
IHクッキングヒーター1400~3000W
エアコン300~1000W
食器洗浄機1100~1300W
電子レンジ1000~1500W
電気ポット900~1300W
洗濯機(乾燥時)600~1200W
ドライヤー600~1200W
掃除機850~1000W
こたつ300~600W
ファンヒーター10~450W
洗濯機(洗濯時)200~400W
冷蔵庫100~300W
テレビ(液晶)100~200W
デスクトップPC100~300W
ノートPC50~100W
加湿器10~40W
電気毛布50~80W
空気清浄機10~70W
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上記機器の消費電力が1000W以上の機器は200V機器の可能性があります。

200V機器は、コンセントプラグが100V機器と異なるので見分けの際に確認してみましょう。

また、全負荷タイプの蓄電池を停電時に使用する時は、家まるごと電気が使えるので消費電力の高い電気機器がどれなのか把握しておくことが停電時でも快適に過ごせるコツです。

14kWh家庭用蓄電池に最適な太陽光発電の容量

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次に、14kWh蓄電池と組み合わせる太陽光発電の最適な容量を見ていきましょう。

14kWh蓄電池に最適な太陽光発電の容量は、7kW以上あれば十分です。

太陽光発電と蓄電池との関係を下絵を見てイメージしていきましょう。

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✅太陽光発電と蓄電池との関係

・太陽光発電の定格出力で発電することは少ない(約6~7割が一般的な発電量)

・家庭内で使用する電気は、1.0kW~1.5kW程度が一般的

・蓄電池に充電と放電できる電気量は、蓄電容量と異なる(5kW~5.5kW)

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家庭内で使う電気使用量が多いご家庭や、もう少し早く充電をさせたい方は7kW以上の太陽光発電を設置することをオススメします。

ちなみに、7kWの太陽光発電で7kW発電することは滅多にありません。

7kW発電するための条件が「日射強度」や「モジュール表面温度」、「空気が澄みわたっているか」の3つが合わないと100%発電しないからです。

実際に設置する環境だと、この3つの条件がなかなか合わないので、およそ6~7割の発電が一般的に見込める発電量になります。(7kWの太陽光発電なら晴れていたら4.2kW~4.9kW程度)

最適な太陽光発電容量の出し方の方法は、下記の通りです。

✅最適な太陽光発電容量の出し方

①蓄電池の充放電できるスペックを確認

②昼間に使用する電気量を確認

③「①+②」×1.5倍が最適な太陽光発電容量

ちなみに、7kWの太陽光発電を乗せるのにどれくらいの屋根が必要なのか等を知りたい方は、「7kW太陽光発電」の記事を覗いてみてください。

14kWh家庭用蓄電池の目安価格

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次に、14kWh蓄電池の目安価格を見ていきましょう。

結論からお伝えすると、工事費込みで280万円~350万円(税抜き)が相場価格になります。

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販売業者によって、蓄電池の価格は大きく変わりますので安く買うなら適正価格で販売している会社から見積を取ることがオススメです。

お客さん
お客さん

いきなり300万円近くのお金は払えないからローンを組んだらどうなるのか教えてくれない?

実際に、蓄電池を現金で購入される方は少なく、ローンを組んで購入される方がほとんどです。

✅ローンのシミュレーション条件

・アイビス7蓄電池(14.08kWh)を購入

・購入金額は3,000,000円

・頭金なし

・ボーナス支払いなし

・支払い年数は10年(120ヶ月)

・ローン年率2.45%

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仮に3,000,000円でアイビス7蓄電池(14.08kWh)を購入する場合は、実質12,298円/月(10年間)を支払えば手に入れることができます。

もちろん、初期費用を3,000,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。

この記事を見ていただいている方だけに、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。

✅確実に安く蓄電池を買う方法

①スポンジ公認の販売業者に見積をする(下サイトで無料見積可能)

②購入する時期に使える補助金がないか確認してもらう

③補助金の代行申請を行ってもらうことを確認して契約する

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太陽光発電と蓄電池は、「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。

別に今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、蓄電池の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。

※今なら見積依頼と商談で5,000円プレゼント実施中

また、蓄電池を購入する際は「各都道府県の補助金」を積極的に活用して購入すれば更に安く蓄電池を手に入れることができます。

14kWh家庭用蓄電池の経済効果

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次に、14kWh蓄電池の経済効果を見ていきましょう。

14kWhのモデル蓄電池として、「ダイヤゼブラ電機製の14.08kWh蓄電池」で計算してみます。

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結論から言うと、15年間で3,289,184円相当の経済効果が得られます。

15年間で経済効果を出している理由は、ダイヤゼブラ電機製14.08kWh蓄電池の保証年数が15年間のためです。

電力会社ごとに電気料金プランが異なりますので、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元にエネがえるの長期シミュレーションで経済効果を見ていきます。

✅シミュレーション条件

・7kWの太陽光発電を設置済み

・東京都在住

共働き世帯で、夜間に電気を多く使う想定

・1ヶ月の電気使用量は600kWh

・卒FITで新たにダイヤゼブラ電機製14.08kWh蓄電池を購入

・卒FIT後の売電金額は8.5円/kWh

・蓄電池は自家消費優先モード

・電気料金の上昇率は2%

7kWの太陽光発電を設置済みでFIT期間の10年間を終えて、新たにダイヤゼブラ電機製14.08kWh蓄電池を購入した場合の11年目~25年目の経済効果は下記のようになります。

long-term-economic-effect-simulation-of-14kWh-storage-battery

棒グラフの赤色が太陽光発電+蓄電池の節電額になります。

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太陽光発電+ダイヤゼブラ電機製14.08kWh蓄電池で、節電できる15年間の目安金額が3,289,184円ということです。

10年間のFIT売電期間が終了すると安い売電単価(今回だと8.5円/kWh)でしか売電できませんが、ダイヤゼブラ電機製14.08kWh蓄電池を購入することで、電力会社から高い価格(約30円/kWh)で電気を買わなくて済むようになります。

逆に、太陽光発電とダイヤゼブラ電機製14.08kWh蓄電池がなければ15年間で3,289,184円の金額を電力会社に支払うことになるということです。

お客さん
お客さん

蓄電池は15年使い続けた後でも使い続けられるの?

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蓄電池の寿命は、設置場所や設置環境に左右されますが15年以上使い続けることも可能です。

つまり、15年以上使い続けられれば経済的メリット(電力会社に払わなくても済む金額)も増えていくということです。

14kWh家庭用蓄電池の製品一覧

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次に、14kWh蓄電池の製品ラインナップを見ていきましょう。

14kWh蓄電池は、ラインナップは以下の2つがあります。

✅14kWh蓄電池ラインナップ

①ダイヤゼブラ電機製 14.08kWh蓄電池

②ニチコン製 14.9kWh蓄電池(7.4kWh×2台)

それぞれの蓄電池の詳細を確認されたい方は、各製品紹介の記事を覗いてみてください。

ダイヤゼブラ電機製 14.08kWh蓄電池

蓄電容量14.08kWh
保証年数15年
停電時の定格出力5.5kW
設置場所屋外
外形寸法(mm)
(幅×高さ×奥行)
580×1,070×370
※1台分

ニチコン製 14.9kWh蓄電池

蓄電容量14.9kWh
保証年数15年
停電時の定格出力5.0kW
設置場所屋外
外形寸法(mm)
(幅×高さ×奥行)
540×418×230

まとめ-14kWh蓄電池

今回は、14kWh蓄電池についてお伝えしました。

改めて、メリットデメリットを見ていきましょう。

✅メリット

・節電と停電時の対策ができる

・長期的には経済的なメリットがある

✅デメリット

・初期費用が高い

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初期費用の回収は15年程度で元が取れます。

また、電気代がどれくらい上がってくるかで経済的なメリットも大きく変わります。

電気代は高騰を続けており、災害対策はもちろんですが節電対策にも蓄電池は大いに役立ちます。

最近は、電気代が高騰を続けており「太陽光発電+蓄電池」を検討されている方が増えているのも事実です。

日経新聞より抜粋

国による電気代軽減策が2024年4月で終わるため、2024年5月から更に電気代が上がってしまいます。

訪問販売業者はかなり高額で蓄電池を提案されているケースもあるため、適正価格で蓄電池を購入すれば長期的に見れば経済的にもお得です。

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自分に合った蓄電池を選んで、快適な生活を手に入れましょう。

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