【製品解説】パナソニック製の蓄電池の特徴と経済性、相場コスト

蓄電池

※2022年12月12日更新

お客さん
お客さん

パナソニックの蓄電池は、他の蓄電池と比べてメリットデメリットは何でしょうか。パナソニックなので性能は良いと思っていますが、詳しくわからないので教えてほしいです。

こんなお悩みにお答えします。

✅本記事の内容

・パナソニック製蓄電池の機能・性能の紹介

3つのメリット

2つのデメリット

こんな方には、パナソニック製蓄電池がオススメ

・パナソニック製蓄電池の経済効果(節電効果)

・相場コスト

✅本記事の信頼性

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✔太陽光発電メーカーに約10年間勤務(現役)

✔パナソニック蓄電池の販売経験有

✔月に10台以上の蓄電池販売を継続

パナソニックは家電も太陽光発電も性能が良いので、蓄電池も性能は良いと思いますよね。

この記事を見てもらえれば、パナソニック製の蓄電池の製品特徴や性能、他蓄電池と比べてメリットデメリットが何なのか、経済性や相場コストが理解できるようになります。

パナソニック製蓄電池の機能・性能の紹介

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まずは、基本スペックから見ていきましょう。

蓄電池メーカーパナソニック
蓄電池のタイプ特定負荷対応のハイブリッド蓄電池
(200Vトランスユニットで全負荷対応可能)
蓄電池の容量3.5kWh、5.6kWh
蓄電池併設可能
(7.0kWh、9.1kWh、11.2kWh)
サイクル数10,000サイクル
1日のサイクル数1サイクル
保証年数10年(15年は有償)
自然災害補償
(販売店によってオプション対応)
塩害対応〇(耐塩仕様のパワコン有)
停電時の定格出力3.5kWh、5.6kWh:2.0kW
7.0kWh、9.1kWh、11.2kWh:4.0kW
蓄電池動作温度範囲屋内設置:0℃~40℃
屋外設置:-10℃~40℃
設置場所3.5kWh:屋内
5.6kWh:屋内(屋外設置も販売開始)
外形寸法(mm)
(幅×高さ×奥行き)
3.5kWh:480×660×139.2
5.6kWh:480×610×230
蓄電池1台の重さ3.5kWh:46kg
5.6kWh:68kg
パナソニック プレスリリース記事より抜粋
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3.5kWh、5.6kWhの2機種を組み合わせて最大33.6kWh(11.2kWh×3の蓄電池容量を選ぶことができます。

※16.8kWh以上の蓄電容量を設置する場合は、地元の消防署に届出が必要です。

2019年に屋内用の蓄電池として3.5kWhと5.6kWhが先行販売され、2020年に5.6kWh屋外蓄電池が販売されました。

いずれも、特定負荷対応のハイブリッド型になります。

つまり、基本的には停電時には100V機器しか使用できません。

200Vトランスユニットを設置すれば、停電時でも200V機器を使うことができます。

200Vトランスユニット

パナソニック 
プレスリリース記事より抜粋

このように各家庭の使用電力に合わせて蓄電池容量が選べて、災害時に200V機器を使いたければ200Vトランスユニットをつけて使うことができます。

お客様のニーズに応えられるように、製品ラインナップは整えられております。

パナソニック蓄電池の3つメリット

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それでは、パナソニックの蓄電池のメリットを見ていきましょう。

✅メリット

・蓄電池容量を複数選べる

・蓄電池がコンパクトで設置しやすい

いろいろな電化製品と繋が

メリット①:蓄電池容量を複数選べる

1つ目が、蓄電池容量が複数選ぶことができる点です。

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他の蓄電池であれば、選べても2つくらいです。

また、増設も可能な蓄電池になっています。

パナソニック カタログデータより抜粋

太陽光発電システムだけ設置し、数年後に蓄電池ユニットを設置することが可能です。

お客さん
お客さん

どうやって蓄電池の容量は選べば良いの?

✅蓄電池容量の選び方

・1ヵ月の電気料金明細をみて、1ヵ月で何kWh使っているか確認する

・自宅の屋根に何kWの太陽電池が設置できるのか確認する

まずは、普段どれくらいの電気を使っているかを把握しましょう。

1ヵ月の電気使用量がわかれば、30日で割ると1日当たりの平均使用電力量がわかります。

停電時にどれくらいの電気を使うかの目安になるので、1日当たりの使用電力量と同じくらいの蓄電池を選ぶようにしましょう。

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あとは、忘れがちなのが屋根の上に太陽電池が何kW設置できるのかも確認しておきましょう。

太陽光発電の容量に応じて、どれくらいの屋根面積が必要なのか目安を下記で確認できます。

太陽光発電の容量必要な屋根面積
1kW約12㎡
2kW約16㎡
3kW約22㎡
4kW約28㎡
5kW約36㎡
6kW約42㎡
7kW約45㎡
8kW約55㎡
9kW約64㎡
10kW約69㎡

例えば、3kW未満しか乗らないようであれば、停電時に充電するために時間がかかったり曇りの日でも満充電にならないケースが出てきます。

あなたの家庭に合った蓄電池容量を選べる点は、パナソニック蓄電池のメリットになります。

太陽電池が自宅に何kW設置できるのか、細かく知りたい方は無料なので見積依頼をしてみましょう。

※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。

メリット②:蓄電池がコンパクトで設置しやすい

2つ目が、蓄電池がコンパクトで設置しやすい点です。

屋内3.5kWと5.6kWの蓄電池サイズを見てみましょう。

パナソニック HPより抜粋
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蓄電池の中でも幅が薄く、空気清浄機よりも小さいくらいの大きさになります。

幅(139.2mm)は、他蓄電池と比べてもトップクラスで小さいです。

家のデッドスペースを設置場所として活用できますので、蓄電池のためにスペースを取る必要がないのはメリットになります。

メリット③:いろいろな電化製品と繋が

3つ目が、いろいろな電化製品と繋がる点です。

また、繋がるだけでなくAI機能も付いているため電化製品の制御もできます。

その機能を果たすのがAiseg2と言われるモニター(HEMS)になります。

✅Aiseg2で出来ること

・室内の温度や湿度の管理、エアコンの制御

・電気錠、電動窓、ドアの施錠管理

・気象情報(警報)を感知して、蓄電池の自動制御や充放電ができる

・屋外の温度、湿度がわかる

・室内の空気の状態(ハウスダスト、PM2.5、におい)がわかる

パナソニックは蓄電池メーカーだけでなく多くの家電製品も販売しているので、そのような機器を全てAiseg2が通信して制御できるということです。

パナソニックHPより抜粋

また、Aiseg2の「AIソーラチャージモード」を使えば、翌日の天気予報から最も経済的な充電方法を選んで蓄電池を動かすことができます。

AI機能が搭載されているため人間が指示しなくても、Aiseg2が電気機器や蓄電池に最適な動きを促してくれます。

パナソニック製の電気機器で統一すれば、家まるごとAIで管理できるような快適な暮らしが可能です。

パナソニック蓄電池の2つデメリット

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次に、パナソニックの蓄電池のデメリットを見ていきましょう。

✅デメリット

・充電、放電できる容量が小さい

・増設を繰り返すと機器数が多くなる

デメリット①:充電、放電できる容量が小さい

1つ目が、充電・放電できる容量が小さい点です。

通常時は不自由なく使用できますが、停電時の充放電は気を付けなければいけません。

蓄電池に充電できる容量は、1.5kWがMAXになります。

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太陽光発電で5kW発電していても貯められるのは1.5kWということです。残り3.5kWは特定負荷分電盤に繋がっている電気機器に使われます。

停電時に放電できる電気の出力は、3.5kWh蓄電池と5.6kWh蓄電池は2kWになります。

ただ、災害時に最低限に暮らせる電気であれば2kWでも十分生活することはできます。

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一番使っている時間帯の21時でも200W(0.2kW)程度です。

Aiseg2があれば、あと何時間電気が使えるのかもモニターに表示されてあるので停電時でも蓄電池残量を確認しながら生活はできます。

また、エアコンやエコキュートを使用する場合は200Vトランスユニットを設置しましょう。

デメリット②:増設を繰り返すと機器数が多くなる

2つ目が、増設を繰り返すと機器数が多くなる点です。

下記のシステム構成図は、蓄電池が11.2kWhで200V機器対応のトランスユニットも入れているシステム構成図になります。

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つまり、パナソニック蓄電池で最もハイスペックなシステムです。

パナソニックのHPより抜粋

少しずつ増設を繰り返すと、上記のような機器の数と煩雑なシステムになります。

増設が出来るメリットはありますが、増設する可能性が高いとわかっているなら最初から200V機器も使えて蓄電池容量の大きな蓄電池を選ぶ方がコスト的にも良いです。

ただし、子供の成長や自然災害の備えに対する考え方が変わったりすることも十分考えられます。

増設をすれば設置する機器が増えることを認識しておきましょう。

こんな方には、パナソニック製蓄電池がオススメ

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次に、どんな人にパナソニック蓄電池がオススメなのか見ていきましょう。

✅こんな方は、パナソニック蓄電池がオススメ

・パナソニック製品が好きな方

・蓄電池や電化製品の制御・監視・管理をしたい方

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当たり前ですが、パナソニック製品を多く持っている方、またこれから購入される方はパナソニック製蓄電池にすれば、さらに生活しやすい暮らしが手に入ります。

※ご自宅にある機器や購入予定の機器がAiseg2と繋がる機器かどうかは事前に確認しましょう。

性能が良いというのは他のパナソニック製の電気機器をお使いになられている方も周知の事実かと思います。

蓄電池においても、性能が良くてトラブルが少ない蓄電池です。

また、AIで繋がるということもパナソニック製品だからこそのメリットになります。

安心、安全という観点ではパナソニック製の蓄電池は確実にオススメできます。

パナソニック製蓄電池の経済効果(節電効果)

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次に、パナソニック5.6kWh蓄電池を購入した場合にどれくらいの経済効果が得られるのかを見ていきましょう。

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結論から言うと、10年間で929,055円相当の経済効果が得られます。

10年間にしている理由は、パナソニック5.6kWh蓄電池の保証年数が10年間ついているためです。

電力会社ごとに電気料金プランが異なりますので、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元にエネがえるの長期シミュレーションで経済効果を見ていきます。

東京電力エナジーパートナー HPより抜粋

✅シミュレーション条件

・4kWの太陽光発電を設置済み

・東京都在住

共働き世帯で、夜間に電気を多く使う想定

・1ヶ月の電気使用量は400kWh

・卒FITで新たにパナソニック5.6kWh蓄電池を購入

・卒FIT後の売電金額は8.5円/kWh

・蓄電池は自家消費優先モード

・電気料金の上昇率は2%

4kWの太陽光発電を設置済みでFIT期間の10年間を終えて、新たにパナソニック5.6kWh蓄電池を購入した場合の11年目~20年目の経済効果は下記のようになります。

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棒グラフの赤色が太陽光発電+蓄電池の節電額になります。

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太陽光発電+パナソニック5.6kWh蓄電池で、節電できる10年間の目安金額が929,055円ということです。

10年間のFIT売電期間が終了すると安い売電単価(今回だと8.5円/kWh)でしか売電できませんが、パナソニック5.6kWh蓄電池を購入することで、電力会社から高い価格(約30円/kWh)で電気を買わなくて済むようになります。

逆に、太陽光発電とパナソニック5.6kWh蓄電池がなければ10年間で929,055円の金額を電力会社に支払うことになるということです。

お客さん
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10年使った後でも使い続けられるの?

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蓄電池の寿命は、設置場所や設置環境に左右されますが10年以上使い続けることも可能です。

つまり、10年以上使い続けられれば経済的メリット(電力会社に払わなくても済む金額)も増えていくということです。

パナソニック製蓄電池の相場コスト

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次に、パナソニック蓄電池の相場コストを見ていきましょう。

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蓄電池の相場コストは、20万円/kWh~25万円/kWhです。

販売台数が多い5.6kWhタイプの蓄電池で1,000,000円~1,400,000円程度になります。

先ほどの経済効果シミュレーションと見比べると初期費用を安くできれば10年程度でパナソニック5.6kWh蓄電池の費用は回収できることになります。

お客さん
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いきなり100万円以上のお金は払えないからローンを組んだらどうなるのか教えてくれない?

実際に、蓄電池を現金で購入される方は少なく、ローンを組んで購入される方がほとんどです。

✅ローンのシミュレーション条件

・パナソニック5.6kWh蓄電池を購入

・購入金額は1,400,000円

・頭金なし

・ボーナス支払いなし

・支払い年数は10年(120ヶ月)

・ローン年率2.45%

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仮に1,400,000円でパナソニック5.6kWh蓄電池を購入する場合は、実質6,028円/月(10年間)で分割払いすれば手に入れることができます。

もちろん、初期費用を1,400,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。

この記事を見ている方限定に、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。

※あまり悪用しないように、こっそりと実践してみてください。

✅確実に安く蓄電池を買う方法

①業界最安値の宣言をしている販売店に見積依頼をする

②見積依頼時に使える補助金がないか販売店に確認する

③補助金の代行申請をしてもらうことを条件に購入する

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太陽光発電と蓄電池は「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。

今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、蓄電池の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。

※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。

また、蓄電池を購入する際は「各都道府県の補助金」を積極的に活用して購入すれば更に安く蓄電池を手に入れることができます。

まとめ

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今回は、パナソニック製蓄電池についてお伝えしました。

改めて、パナソニック蓄電池のメリットとデメリットをおさらいしておきましょう。

✅メリット

・蓄電池容量を複数選べる

・蓄電池がコンパクトで設置しやすい

いろいろな電化製品と繋が

✅デメリット

・充電、放電できる容量が小さい

・増設を繰り返すと機器数が多くなる

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品質は、他蓄電池よりも良いものであることは間違いありません。

蓄電池は決して安いものではありませんが、ここ最近は異常気象や電気料金の高騰も続いており、確実に蓄電池がこれまで以上に活躍する時代に入ります。

日経新聞より抜粋

2023年4月からも電気料金は上がっていくと言われていますので、「災害対策」にはもちろんですが「節電対策」のために蓄電池は役立ちます。

訪問販売業者はかなり高額で蓄電池を提案されているケースもあるため、適正価格で蓄電池を購入すれば長期的に見れば経済的にもお得です。

※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。

ベストな蓄電池を選んで、快適な生活を手に入れていきましょう。

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