【2024年最新】住宅用太陽光発電のメンテナンスの必要性と目安費用

太陽光発電

※2024年4月13日更新

お客さん
お客さん

住宅用太陽光発電はメンテナンスがいらないと聞いたことがありますが、結局メンテナンスは必要なのでしょうか?どれくらいの費用がかかりますか?

こんなお悩みにお答えします。

✅本記事の内容

・住宅用太陽光発電のメンテナンスの必要性

・太陽光発電のメンテナンスの義務付け

・メンテナンスの内容

・メンテナンスでかかる費用

・メンテナンス以外で見込んでおくべきランニング費用

✅本記事の信頼性

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✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)

✔家庭用太陽光発電を月販200棟(2年間継続で販売中)

✔某大手ビルダーの営業担当(複数ビルダー担当)

太陽光発電はメンテナンスが必要なのか、必要だったとしても何をしたらよいのかわかりにくいですよね。

この記事を見てもらえれば、太陽光発電のメンテナンスの必要性や内容、目安費用が理解できるようになります。

導入費用が気になる方はこちら!

住宅用太陽光発電のメンテナンスの必要性

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まず、太陽光発電のメンテナンスの必要性について見ていきましょう。

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「太陽光発電はノーメンテナンスで良い!」ということを聞いたことがある人もいると思いますが、メンテナンスは定期的に行っていきましょう。

確かに、太陽光発電はメンテナンスをしなくても長く使い続けられる可能性はあります。

ただ、可能性だけの話であって、定期的なメンテナンスをすることで確実に長く使い続けることが出来て、大きなトラブルが回避できます。

✅メンテナンスの必要性

・火災事故を防ぐ

・発電停止や低下を防ぐ

太陽光発電システムは、寿命が長い機器になります。

長く使ってこそメリットが多い商品ですので、正しいメンテナンスの理解をしていきましょう。

必要性①:火災事故を防ぐ

まず、定期的にメンテナンスを行うことで、火災事故を防ぐことができます

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太陽電池の設置条件が悪くノーメンテナンスであれば、下記の写真のような火災事故が起きる可能性があります。

お客さん
お客さん

そもそも、なんで火災が起きてしまうの?

太陽電池パネルの一部に鳥のフンや落ち葉が付着すると、その部分のみ影になり電気が流れない代わりに熱を持ってしまうからです。

このように太陽電池の一部のみ熱を持つ現象のことを「ホットスポット」と言います。

高温になりすぎて、最悪な場合に発火して火災事故に発展します。

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最近の太陽電池はホットスポットが起こらないものが多いですが、古い太陽電池だと対策されていないものもありますので、定期点検をすることをオススメします。

ただ、太陽電池パネルはお客様自身が定期点検をするのは危ない、かつ何をすべきかわからないと思いますので、太陽光発電を購入した販売業者に依頼をして点検をしてもらうようにしましょう。

必要性②:発電停止や低下を防ぐ

次に、定期的にメンテナンスを行うことで、発電量の停止や低下を防ぐことができます。

✅発電量の停止や低下の要因

・太陽光発電の発電停止⇒パワーコンディショナの故障のため

・太陽光発電の発電低下⇒太陽電池に鳥のフンや落ち葉、塵がついて影ができるため

太陽光発電の発電量を停止もしくは低下させるのは「パワーコンディショナ」と「太陽電池」です。

パワーコンディショナは、太陽光発電システムの中で心臓部と言われる機器になります。

太陽光発電システムの中でパワーコンディショナの故障率は圧倒的に高く、故障してしまうと太陽光発電システム自体が停止してしまいます。

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太陽光発電システムが停止してしまうと、太陽電池で作り出した電気を家庭内で使えず、もちろん余った電気もないので金額面でも大きく損をしてしまいます。

また、太陽電池パネルの表面に鳥のフンや落ち葉や塵ほこりがついていると、太陽の光をさえぎってしまうために、発電量低下の原因になってしまいます。

雨が降れば塵やほこりは流れ落ちますが、長い間設置している太陽電池には太陽電池の片隅にほこりがたまっていることが多いです。

塵やほこりがたまっている太陽電池は、1~2%程度の発電量が低下していると言われております。

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ちなみに、太陽光発電を設置した業者の不備で、そもそも工事が未完成であることもあります。

メンテナンスを定期的に実施することで、太陽光発電の不具合や不備による本来発電すべき発電量の機会損失を回避することが可能です。

太陽光発電のメンテナンス義務付け

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次に、太陽光発電のメンテナンス義務付けについて見ていきましょう。

お客さん
お客さん

太陽光発電のメンテナンスは義務なの?

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そうですね。知らない方が多いのですが、2017年に制度が改正されて、太陽光発電を所有されている方は定期的にメンテナンスを実施する必要があります。

メンテナンスが義務化された理由は、太陽光発電を安定的かつ効率的に発電をし、適切に保守点検や維持管理することが求められているからです。

下の表が、2017年4月に義務化された住宅用太陽光発電システムのメンテナンスの内容になります。

JPEA 「太陽光発電保守点検ガイドライン」より抜粋

太陽光発電を設置してから1年目とそれ以降は4年の周期で定期点検をする必要があります。

太陽光発電システムを構成している全ての機器の検査を専門業者によって点検をしてもらい、不具合や故障個所がないかの確認が目的となります。

基本的には、太陽光発電を購入した業者に定期点検をお願いするようにしましょう。

お客さん
お客さん

メンテナンスをしていない家の方が多いように思うけど、メンテナンスをしないことによるペナルティはあるの?

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具体的なペナルティは聞いたことはありませんが、メンテナンスをしないことによる発電量低下等のマイナス要素が大きいので、定期的にメンテナンスをすることをオススメします。

実際には、太陽光発電システムに何か不具合が発生してから点検されるケースが多いです。

ただ、長い間で太陽光発電が発電していなかった等の話も聞きますので、定期点検は経済的な観点でも行うことがオススメになります。

メンテナンスの内容

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次に、メンテナンスの内容を見ていきましょう。

メンテナンスには大きく2つに分けることができます。

✅メンテナンスの種類

・目視点検

・定期点検(数値点検)

お客様自身で日常的に点検ができるのが目視点検になります。

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一般的には、表示モニターを見て「元気に発電しているかな?」と確認したり、「パワーコンディショナが動いているか」、「いつもと違う音が鳴っていないか」などの点検になります。

日常的に見れる範囲での点検になるので、モニターやパワーコンディショナの点検とも言えます。

それに比べて、定期点検(数値点検)はメンテナンスの義務付けでもお伝えしたように専門業者による太陽光発電システムの全体の点検となります。

太陽光発電システムを構成している機器は下記になります。

✅太陽光発電システムを構成している機器

  • 太陽電池モジュール
  • パワーコンディショナ
  • 接続箱
  • 配線ケーブル
  • ブレーカー
  • モニター
  • 太陽電池モジュールの取り付け架台

これら全ての機器を点検ガイドラインに沿って、屋根に登って太陽電池の状態や電気的な数値確認を行うのが定期点検(数値点検)になります。

お客さん
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自分で定期点検をすることもできるの?

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太陽光発電に詳しい方で検査機器をお持ちの方であれば、自力で定期点検をすることも可能です。

ただ、太陽光発電や電気に詳しくない方であればオススメできません。

太陽光発電は、通常の家電とは違って大きな電気が流れているため、感電などのリスクがあります。

専門業者に頼んで定期点検を実施するようにしましょう。

メンテナンスでかかる費用

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次に、メンテナンスでかかる費用を見ていきましょう。

メンテナンス費用の目安は、1回5万円程度です。

10年間で考えると、3回の定期点検(1年目、5年目、9年目)が必要なので、15万円はかかります。

さらに、不具合が見つかった場合は追加費用が発生するケースもあります。

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太陽電池メーカーの機器保証が適用されることもありますが、何が原因かで変わってきます。

機器保証期間内で、機器自体の故障や不具合であれば無償で交換してくれます。

つまり、外的要因(例えば、故意に機器を壊したなど)でないことが確認できれば、機器保証で対応してくれるケースが多いです。(※詳しくは、各太陽電池メーカーの判断によります。)

メンテナンス以外で見込んでおくべきランニング費用

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次に、メンテナンス以外で見込んでおくべきランニング費用を見ていきましょう。

お客さん
お客さん

まだ、見ておかないといけない費用があるの?

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必ずしも費用がかかるわけではありませんが、太陽光発電を長期で稼働させていく上で費用がかかる可能性のあるものを紹介します。

✅見込んでおくべき費用

・パワーコンディショナの寿命による機器交換費⇒約20万円/台

・太陽電池の取り外し費用⇒約40万円(4kWの太陽光発電)

・屋根の改修費用⇒120万円(4kWの設置できる屋根)

一番見込んでおくべき費用は、パワーコンディショナの寿命による機器交換費になります。

パワーコンディショナの寿命は、10年~15年になります。

先程もお伝えした太陽電池メーカーの機器保証内で壊れると無償で交換になりますが、使用している環境によって異なります。

機器保証期間外でパワーコンディショナが壊れてしまうと、約20万円/台の費用がかかります。

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太陽電池の寿命は、30年以上は使い続けられますのでパワーコンディショナはいずれにしてもどこかのタイミングで交換することになります。

また、屋根の改修をされたい方のみ太陽電池の取り外し費用と屋根の改修費用がかかります。

太陽電池を設置してあるからと言って、屋根にダメージが全くないわけではありません。

4kWの太陽光発電で、おおよそ160万円ほどの費用がかかることを覚えておきましょう。

お客さん
お客さん

太陽光発電を設置した後に、屋根の葺き替えをする人はどれくらいいるの?

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10年間、太陽光発電の営業をしておりますが、ほとんど聞いたことはありません。

仮に20~30年後に、太陽光発電が発電しなくなったとしても、特別何かをしなければいけないこともありません。

つまり、わざわざ太陽光発電を取り外す方がコストがかかるので、多くの方は屋根につけたまま放置される方が多いです。

まとめ-太陽光発電のメンテナンス

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今回は、太陽光発電のメンテナンスについてお伝えしました。

改めて、メンテナンスの必要性と費用について見ておきましょう。

✅メンテナンスの必要性

・火災事故を防ぐ

・発電停止や低下を防ぐ

✅メンテナンスにかかる費用

・定期点検(数値点検)⇒5万円/回(設置1年後、4年周期)

・パワーコンディショナの機器交換費⇒20万円/台

メンテナンスについて意識されていなかった方は、けっこう費用がかかると思われたかもしれません。

メンテナンス費用がかかりますが、その代わりに節電や売電金額が長い間で見込めます。

太陽光発電システムを長く使い続けるためには、メンテナンスをしっかりしておきましょう。

しっかりメンテナンスしておけば、30年以上であっても太陽光発電の恩恵を受け続けることも可能です。

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これから太陽光発電の設置を検討されている方は、優良な販売店様から太陽光発電を購入することをオススメします。

優良な販売店というのは、確かな販売実績と施工実績があってメンテナンスもしっかりしている販売店です。

悪質な販売店から太陽光発電を購入してしまうと、そもそも初期費用がかなり高かったり、施工不良も発生する可能性があります。

悪質な訪問販売の見分け方について気になる方は、「太陽光発電の訪問販売で注意すべき7つのポイント」の記事を参考にしてみてください。

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定期的にメンテナンスを行い、太陽光発電の恩恵をできる限り長く獲得しましょう。

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