※2026年6月6日更新

北陸電力の電気料金の値上げはこれからも続くの?1番効果的な対策はないの?
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・北陸電力の電気料金が2020年比でいくら上がったか
・2026年以降もさらに値上げが続く3つの構造的理由
・電気料金の内訳と計算方法
・電気代を50%下げる最善の方法
・4kW太陽光発電で富山・石川・福井それぞれの年間発電量・経済効果の詳細データ
・北陸エリア(富山・石川・福井)に特化した補助金情報
・初期費用を最小化する「0円ソーラー(PPA)」という選択肢
✅本記事の信頼性

✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)
✔住宅用太陽光発電を月販200棟(3年以上継続中)
✔某大手ビルダーの営業担当(複数ビルダー担当)
北陸電力の電気料金が値上げを続けていますが、何が原因で上がっているのか、今後はどのようなトレンドなのか、一番効果的な対策が何なのかわかりにくいですよね。
この記事を見てもらえれば、北陸電力の電気料金値上げの実態と今後のトレンド、最善の電気代値上げの対策が何なのかが理解できるようになります。
北陸電力の電気料金値上げの実態

まず、北陸電力の電気料金値上げの実態を見ていきましょう。

「電気代が高くなった気がする」──そう感じているなら、それは気のせいではありません。
北陸電力の電気料金は、2023年6月に規制料金(従量電灯B)が平均39.70%値上げされました。
これは経済産業省の認可を受けた正式な改定です。
さらに2024年以降も再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)の改定が重なり、実質的な家庭負担はじわじわと増加し続けています。
北陸電力・標準家庭モデルの電気代推移

| 時期 | 月額電気代の目安 | 変化 |
|---|---|---|
| 2020年(コロナ前) | 約8,000〜9,000円 | 基準 |
| 2022年(燃料費高騰) | 約10,000〜12,000円 | +約25% |
| 2023年6月(規制料金改定) | 約13,000〜15,000円 | +約30% |
| 2024年(再エネ賦課金改定後) | 約14,000〜16,000円 | +約5〜8% |
| 2026年(現在) | 約14,500〜17,000円 | さらに上昇傾向 |
※30A契約・月260kWh使用の標準家庭モデル。燃料費調整額・再エネ賦課金含む。政府補助の有無により変動。

わかりやすく言うと、2020年に月1万円だった電気代が、2026年には月1.5〜1.7万円になっているということです。年間で5〜8万円もの負担増です。
電気代の高騰は北陸エリア特有の問題ではなく全国的なトレンドですが、北陸電力エリアは2023年6月の値上げ幅が全国でも特に大きかったため、他エリアの住民と比べても家計へのダメージは深刻です。
北陸電力の電気料金の値上げは今後も続くのか?

次に、北陸電力の電気料金値上げは今後も続くのか見ていきましょう。
結論から言うと、良くても現状維持、もしくは少しずつ値上げの傾向が高いです。
✅値上げの理由
・再生可能エネルギー発電促進賦課金は値上げが続くため
・化石燃料に頼っていて燃料調整費が不安定のため
・政府補助の「終わり」が毎回リセットになるため
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理由①:化石燃料への依存体質が変わらない
北陸電力の発電構成の多くは火力発電(石炭・LNG・石油)が占めています。
これらの燃料のほぼ全量を輸入に頼っているため、国際市場の価格変動を直接受けます。
2020年から2022年にかけて、石油・天然ガスは約5倍、石炭は約8倍に高騰。
ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢が不安定なままである以上、この構造リスクは消えません。
💡 なぜ電気代が下がらないのかを構造から理解するには、まず【現役営業マンが解説】太陽光発電の今後はどうなるのか?の記事も合わせてご覧ください。日本のエネルギー政策の方向性が詳しく解説しています。
理由②:再エネ賦課金は今後も増え続ける
再生可能エネルギーの普及に伴い、FIT(固定価格買取制度)の費用を負担する「再エネ賦課金」は年々増加しています。
2026年度の再エネ賦課金単価は4.18円/kWhに決定し、2025年度よりさらに値上げとなりました。
月260kWhの使用で約52円の増加です。
この賦課金はどの電力会社を選んでも全国一律で課されます。
理由③:政府補助の「終わり」が毎回リセットになる
2023〜2025年にかけて政府は繰り返し「電気代激変緩和措置」を実施し、一時的に数円/kWhの補助を行いました。

2026年も7月と9月が3.5円/kWh、8月が4.5円/kWhの補助が出ます。
しかしこれらの補助は期限付きであり、終了のたびに電気代が「元に戻る」形で実質値上げとなります。
補助に依存した生活設計は非常にリスクが高いといえます。
結論:電気代が自然に下がる要因は現時点で見当たりません。今後10年単位で見れば、電気代はさらに高騰する可能性が高いと言わざるを得ません。
また、2027年には住宅トップランナー制度の強化により、新築住宅への太陽光発電搭載が事実上の業界標準となる流れが加速しています。この背景についてはこちらの記事をご覧ください。
電気料金の内訳と計算方法

次に、電気料金の内訳と計算方法がどうなっているのか見ていきましょう。
まず電気料金は、「①基本料金」「②電力量料金」「③燃料調整額」「④再エネ賦課金」の4つで構成されています。

電力量料金、燃料調整額、再エネ賦課金は「単価×使用電力量」で計算されるため、計算方法はシンプルです。
ただ、燃料調整額は毎月変動することと、再エネ賦課金は毎年変動します。
燃料調整額は、2026年6月分の-7.69円/kWh(軽減措置前)の単価で、再エネ賦課金は2026年度の4.18円/kWhで計算していきます。
結論をお伝えすると下記になります。
✅1ヵ月の電気代
ガス電気併用の家庭:13,712円
オール電化の家庭:20,204円
それぞれの計算方法は下記より確認できます。
ガス電気併用のご家庭の場合
まずは、電気ガス併用のご家庭の場合で、北陸電力の従量電灯Bプランで電気料金の計算をしてみましょう。
電気ガス併用のご家庭が1ヵ月に平均的に使用する電気は、400kWhと言われております。

✅1ヶ月当たり400kWhの電気を使った場合の電気料金(50A契約)
基本料金:1,512円
第一段階:3,703円(30.86円/kWh×120kWh)
第二段階:6,255円(34.75円/kWh×180kWh)
第三段階:3,646円(36.46円/kWh×100kWh)
燃料調整額:‐3,076円(‐7.69円/kWh×400kWh)
再エネ賦課金:1,672円(4.18円/kWh×400kWh)
合計:13,712円
オール電化のご家庭の場合
次に、オール電化のご家庭の場合で、北陸電力のくつろぎナイトプランで電気料金の計算をしてみましょう。
オール電化のご家庭が1ヵ月に平均的に使用する電気は、600kWhと言われております。

昼間時間と夜間時間の電気使用量は各ご家庭ごとに異なりますが、今回は昼間時間300kWh、夜間時間300kWh使うと想定します。
✅1ヶ月当たり600kWhの電気を使った場合の電気料金
基本料金:2,255円
昼間時間:11,961円(39.87円/kWh×300kWh)
夜間時間:8,094円(26.98円/kWh×300kWh)
燃料調整額:‐4,614円(‐7.69円/kWh×600kWh)
再エネ賦課金:2,508円(4.18円/kWh×600kWh)
合計:20,204円
電気代を50%下げる最善の方法

最後に、電気代を50%下げる最善の方法をお伝えします。
結論は、太陽光発電を設置することです。
小まめに電気を消したり、エアコンの設定温度を変えたりしても大幅に電気代を削減することはできません。
理由は、北陸電力から電気を買うこと自体は避けられないためです。

大幅に電気代を削減するためには、電力会社からの高い電気を買わずに太陽光発電の電気で生活することが一番です。

太陽光発電をつけたらどれくらいの節電になるの?
日本の屋根に設置できる平均容量である「4kWの太陽光発電」を設置した場合に、どれくらいの節電になるのか見ていきましょう。
4kWの太陽光発電を設置すれば、設置場所にもよりますが年間で4,400kWh程度の0円の電気が作られます。
毎月発電量の差はありますが、単純計算で4,400kWh÷12ヶ月で360kWhの電気が1ヶ月で作られる電気とします。


太陽光発電で発電した電気は、接続箱とパワーコンディショナを通って家の分電盤に繋がっています。その分電盤から家中の照明や家電製品に電気が送られて、それでも余ったら電力会社に売電します。
つまり、1ヶ月で360kWhの電気が作られても時間帯によっては売電されるケースがあるということです。
例えば、共働きで昼間に家にいなければ家で使われる電気量が少なくて太陽光発電で発電した電気は売電されるといったイメージになります。
360kWhの電気の内、200kWhを家で使った場合で計算していきましょう。
★電気ガス併用のご家庭
✅1ヶ月当たり200kWhの電気を使った場合の電気料金(50A契約)
基本料金:1,512円
第一段階:3,703円(30.86円/kWh×120kWh)
第二段階:2,780円(34.75円/kWh×80kWh)
燃料調整額:‐1,538円(‐7.69円/kWh×200kWh)
再エネ賦課金:836円(4.18円/kWh×200kWh)
合計:7,293円
★オール電化のご家庭
✅1ヶ月当たり600kWhの電気を使った場合の電気料金
基本料金:2,255円
昼間時間:3,987円(39.87円/kWh×100kWh)
夜間時間:8,094円(26.98円/kWh×300kWh)
燃料調整額:‐3,076円(‐7.69円/kWh×400kWh)
再エネ賦課金:1,672円(4.18円/kWh×400kWh)
合計:12,932円
ポイントは、2点あります。
1点目は、太陽光発電で発電した電気が優先的に家庭内の電気として使われるため、第三段階及び昼間の高い電気を買わなくて良くなったことです。
2点目は、北陸電力から購入する電気が下がったため、燃料調整費や再エネ賦課金の金額も下がったことです。

もう少し細かく言うと、余った160kWhは売電収入として電力会社からお客様の銀行口座に振り込まれます。
今回のケースであれば、2026年度の平均買取単価である14.5円/kWh×160kwhで2,320円が振り込まれます。
| 電気ガス併用 | 1ヶ月の電気代 | 売電収入 | 合計負担金額 |
| 太陽光発電の設置前 | 13,712円 | 0円 | 13,712円 |
| 太陽光発電の設置後 | 7,293円 | 2,320円 | 4,973円 |
| オール電化 | 1ヶ月の電気代 | 売電収入 | 合計負担金額 |
| 太陽光発電の設置前 | 20,204円 | 0円 | 20,204円 |
| 太陽光発電の設置後 | 12,932円 | 2,320円 | 10,612円 |

太陽光発電を設置したら、こんなにお得になるの?

太陽光発電を普段から営業している立場から率直に言わせてもらうと、太陽光発電は設置しないと長期的に見てかなり損をするということです。
パワーコンディショナは15年程度で壊れてしまうリスクがありますが、交換費用は20万円程度になります。
太陽光発電自体は、30年~40年元気に発電する商品のため、生涯にわたって高い電気代を払うことを考えたら早めに設置しないと損であることは間違いありません。
昔は、太陽光発電は数百万する高い商品でしたが、今は容量によりますが100万円もかからず設置できるようになりました。
家の屋根との相性で太陽光発電が設置できない方も多数いますので、まずは家に太陽光発電が設置できるのか確認をしてもらいましょう。
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【富山・石川・福井】4kW太陽光発電の日照時間・年間発電量・経済効果を県別に徹底比較
「北陸は雪が多くて日照が少ないから太陽光は向かない」──そう思っていませんか?
実はこれは半分誤解です。

確かに冬の日照時間は全国最低レベルですが、夏〜秋にかけての発電量は全国平均に近く、年間トータルで見れば十分な経済効果が得られます。

ここでは住宅用として最も人気の4kWシステムを例に、富山・石川・福井の3県を徹底比較します。
🔗 4kW太陽光発電についての詳しいデータは【2026年最新情報】太陽光発電4kWの経済性と必要性もご参照ください。
① 北陸3県の年間日照時間(気象庁データ・平年値)
| 県 | 代表都市 | 年間日照時間(平年値) | 全国順位(47都道府県) | 全国平均との比較 |
|---|---|---|---|---|
| 富山県 | 富山市 | 約1,615時間 | 44位 | 全国平均(約1,894h)の約85% |
| 石川県 | 金沢市 | 約1,636時間 | 43位 | 全国平均の約86% |
| 福井県 | 福井市 | 約1,680時間 | 42位 | 全国平均の約89% |
※気象庁平年値(1991〜2020年の30年平均)をもとにした目安値。
※全国平均は約1,894時間。全国1位の山梨県甲府市は約2,214時間。
ポイント:北陸3県はいずれも全国下位グループですが、それでも年間1,600時間以上の日照があります。
問題は「少なすぎて採算が取れない」レベルではありません。
② 4kW太陽光発電の年間発電量(県別)
北陸エリアの水平面年間日射量は地域によって異なりますが、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の日射量データベースをもとにした推計値は以下のとおりです。
| 県 | 4kW設置時の年間発電量(目安) | 月平均発電量 | 冬期(12〜2月)の発電量 |
|---|---|---|---|
| 富山県(富山市) | 4,493kWh | 374kWh | 月100〜150kWhに低下 |
| 石川県(金沢市) | 4,841kWh | 403kWh | 月170〜220kWhに低下 |
| 福井県(福井市) | 4,635kWh | 386kWh | 月130〜180kWhに低下 |
| 東京(参考) | 5,310kWh | 442kWh | 月370〜450kWh |
※南向き・傾斜16度の条件。積雪による冬季発電量低下を考慮した実態値。
冬期(12〜2月)の発電量が月100〜220kWhまで低下するのは事実ですが、春(4〜5月)と夏(7〜8月)の好天期には月370〜450kWhの発電が見込めます。年間収支で見れば十分な経済効果が成立します。
③ 4kW太陽光発電の年間経済効果(県別・2026年試算)
前提条件
- 買電単価:34円/kWh(燃料費調整額・再エネ賦課金込みの実態値)
- 売電単価:15円/kWh(2026年度FIT認定)
- 自家消費率:30%(蓄電池なしの場合の北陸エリア標準値)
- 売電率:70%
| 県 | 年間発電量 | 自家消費量 | 節電効果 | 余剰売電量 | 売電収入 | 年間経済効果合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 富山県 | 約4,493kWh | 約1,348kWh | 約45,829円 | 約3,145kWh | 約47,177円 | 約93,005円 |
| 石川県 | 約4,841kWh | 約1,452kWh | 約49,378円 | 約3,388kWh | 約50,831円 | 約100,209円 |
| 福井県 | 約4,635kWh | 約1,390kWh | 約47,277円 | 約3,244kWh | 約48,688円 | 約95,945円 |
▶ 3県いずれも、4kW太陽光発電単体で年間約93,000〜100,000円(月換算7,700〜8,300円)の経済効果が得られます。
④ 4kW太陽光発電の初期費用と回収年数(北陸エリア)
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 4kWシステムの設置費用 (工事費込み) | 約120〜165万円 |
| 石川県の県補助金 (1kW×7万円×4kW) | △最大28万円 |
| 市区町村の補助金(例:金沢市等) | △数万〜10万円程度 |
| 実質負担額(補助後) | 約82〜127万円 |
| 単純回収年数(補助後) | 約9〜15年 |
※設置費用は現役営業マンの実態相場(2026年時点)。補助金は石川県の例。富山・福井各県の補助金は各自治体で異なります。
※電気代がさらに値上がりした場合、回収年数は短縮されます。
💡 太陽光発電の相場価格を正確に把握して、高く買わされないためのコツは下記の記事で詳しく解説しています。
⑤ 北陸3県の補助金は必ず確認を
太陽光発電・蓄電池を設置する際に使える補助金は県・市区町村ごとに異なります。各県の補助金情報は下記の専用記事で最新情報を確認してください。
🔗 富山県の方:【富山県民必見】富山県の太陽光発電補助金、申請手順も解説 🔗 石川県の方(太陽光):【石川県民必見】石川県の太陽光発電補助金、申請手順も解説 🔗 石川県の方(蓄電池):【石川県民必見】石川県の蓄電池補助金、申請手順も解説 🔗 福井県の方:【福井県民必見】福井県の太陽光発電及び蓄電池補助金、申請手順も解説
蓄電池を組み合わせるとさらに削減率が上がる理由
太陽光発電単体では、発電できない夜間・曇天・雨天時には電力会社からの買電が必要です。ここに蓄電池を組み合わせると、昼間に余った電気を夜に使えるため、年間を通じた自家消費率が大幅に上昇します。
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太陽光のみ vs 太陽光+蓄電池の違い
| 条件 | 自家消費率の目安 | 電気代削減率の目安 |
|---|---|---|
| 太陽光発電のみ(4kW) | 30〜40% | 20〜30% |
| 太陽光+蓄電池(4kW+6.5kWh) | 55〜70% | 40〜55% |
| 太陽光+大容量蓄電池(5kW+16kWh超) | 75〜90% | 55〜75% |
※北陸エリアの日射量・家庭の年間消費電力量(4,000kWh前後)を前提とした試算。
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蓄電池を導入することで、夜間の電気代を大幅に削減できます。さらに非常用電源としての価値も見逃せません。能登半島地震(2024年1月)のような大規模停電時に、蓄電池がある家庭は照明・冷暖房・スマートフォン充電を継続できた事例が北陸エリアで多数報告されています。
蓄電池には「全負荷対応型(家全体をバックアップ)」と「特定負荷対応型(一部回路のみ)」があります。北陸のような積雪・停電リスクが高いエリアでは全負荷対応型が特におすすめです。
🔗 【家全体バックアップ】全負荷対応のハイブリッド蓄電池の特徴 🔗 【停電時でも安心】特定負荷対応の単機能型蓄電池の特徴
また、北陸エリアのような寒冷地では、蓄電池の動作温度範囲も重要な選定ポイントです。
北陸エリア特化・容量別シミュレーション(2026年版)
ここでは北陸電力エリア(富山・石川・福井)の日射量データを用いた、容量別の経済効果シミュレーションを示します。
前提条件:
- 設置場所:北陸エリア(年間日射量:東京比約80〜85%)
- 屋根:南向き・傾斜30度
- 買電単価:37円/kWh(燃料費調整額・再エネ賦課金込み)
- 売電単価:15円/kWh(2026年度FIT)
- 家庭の年間消費電力:4,500kWh(北陸地方・4人家族・オール電化でない場合)
太陽光発電のみの場合
| 容量 | 年間発電量の目安 | 年間節電額+売電額 | 設置費用の目安 | 回収年数の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 3kW | 約2,770kWh | 約7〜9万円 | 約90〜120万円 | 12〜16年 |
| 4kW | 約3,700〜3,960kWh | 約8.5〜9万円 | 約120〜165万円 | 12〜16年 |
| 5kW | 約4,000kWh | 約12〜15万円 | 約150〜200万円 | 11〜14年 |
| 7kW | 約5,600kWh | 約17〜20万円 | 約200〜260万円 | 11〜14年 |
| 10kW | 約8,000kWh | 約24〜28万円 | 約270〜350万円 | 11〜14年 |
※北陸エリアは積雪・日照時間が少ない冬季があるため、東海・関西エリアと比べ発電量は10〜15%程度低下します。
太陽光+蓄電池を組み合わせた場合
| 太陽光容量 | 蓄電池容量 | 年間削減効果 | 初期費用合計 | 回収年数 |
|---|---|---|---|---|
| 4kW | 6.5kWh | 約15〜19万円 | 約270〜360万円 | 14〜18年 |
| 5kW | 6.5kWh | 約18〜22万円 | 約300〜380万円 | 14〜18年 |
| 5kW | 9.8kWh | 約20〜25万円 | 約330〜420万円 | 14〜18年 |
| 7kW | 16kWh超 | 約28〜35万円 | 約450〜600万円 | 15〜18年 |
ポイント: 電気代が今後も値上がりし続ける前提では、回収年数は短縮されます。また補助金(次章参照)を活用することで実質的な初期費用を100〜200万円程度圧縮できます。
無料でご自身のケースに合ったシミュレーションを依頼したい方は下記のページをご利用ください。
初期費用・補助金・回収年数の完全ガイド(2026年版)
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国の補助金(経済産業省・環境省)
2026年現在、住宅用太陽光・蓄電池に関する国の主な補助制度として以下が存在します(最新情報は各省庁の公式サイトで必ず確認してください)。
- 子育てエコホーム支援事業(国土交通省):省エネ住宅改修に対する補助。蓄電池も対象になるケースあり。
- DR(デマンドレスポンス)関連補助:蓄電池のスマート制御に関する補助。
- 各都道府県・市区町村の独自補助:富山県・石川県・福井県それぞれの市町村が独自補助を実施中のケースが多い。
石川県の補助金(2026年参考)
特に注目すべきは石川県の補助制度で、1kWあたり最大7万円(上限28万円) の太陽光発電補助金があります(北陸電力の特定プランへの加入・自家消費率30%以上が条件)。4kWシステムなら最大28万円の補助が受けられる計算です。
💡 太陽光・蓄電池の設置に固定資産税がかかるのかを心配される方も多いです。結論を先に言えば、10kW未満・後付け型・個人利用なら原則非課税です。
国・地方の補助金を組み合わせると
太陽光5kW+蓄電池6.5kWhのシステムで、国と地方の補助を最大活用できた場合、実質初期費用を50〜80万円程度圧縮できるケースがあります。
これにより回収年数を2〜3年程度短縮できます。
初期費用0円で始める「PPAモデル」という選択肢
「太陽光を導入したいけれど、まとまった初期費用が出せない」という方に知っておいていただきたいのが、PPA(Power Purchase Agreement/電力購入契約)モデルです。
PPAモデルとは
PPAとは、太陽光発電設備をサービス事業者が無料で設置・管理し、発電した電気を一定の割引単価で契約者が使う仕組みです。
- 初期費用:0円
- 毎月の電気代:北陸電力の市場単価より安い単価で太陽光電力を購入
- 維持管理・修理:事業者が負担
- 契約期間:通常10〜20年
PPAモデルの詳しい仕組み・メリット・デメリットについては専用記事で詳しく解説しています。
PPAのメリット・デメリット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ✅ メリット | 初期費用なし、即座に電気代削減効果あり、設備管理不要 |
| ⚠️ デメリット | 契約期間中は解約困難・設備が自己所有でない・FIT売電収入は得られない |
判断基準: 初期費用を抑えて電気代だけ下げたいならPPA。長期的に資産価値を高めたい・売電収入も得たいなら自己購入。
「0円で設置」と「購入で設置」どちらがお得かについては、以下の記事で詳しく比較しています。
よくある疑問Q&A
Q1. 北陸は雪が多くて日照時間が短いけど、太陽光は意味があるの?
A. 北陸エリアは確かに冬季の日照時間が少ないですが、年間を通じて見れば十分な発電量が得られます。4kWシステムで年間4,400〜4,800kWh程度の発電量が見込めます。夏〜秋の好天期の発電量で年間収支を賄えるため、導入効果は十分あります。
Q2. 積雪でパネルが壊れたり効率が落ちたりしない?
A. 現代の太陽光パネルは積雪荷重に対応した設計になっており、適切に設置されていれば雪でパネルが破損するケースは稀です。雪が積もっている間は発電しませんが、雪が滑り落ちると再び発電を始めます。傾斜角を30〜45度に設定することで雪落ちを促進できます。
Q3. 停電時に太陽光・蓄電池は使えるの?
A. 蓄電池があれば停電時も電気を使えます(自立運転モード)。能登半島地震でも多くの住宅で蓄電池が活躍しました。ただし、蓄電池なしの太陽光パネル単体では、安全機能により停電時に発電が止まります(自立運転コンセントは除く)。
Q4. 太陽光の買取単価が下がっているなら、もう意味がないのでは?
A. 現在は「売電より自家消費」の時代です。買電単価(37〜40円/kWh)が売電単価(15円/kWh)を大きく上回っているため、自家消費を最大化する方が経済メリットは高い。蓄電池との組み合わせでこの効果を最大化できます。
Q5. 新電力に切り替えるだけで電気代は下がらないの?
A. 新電力への切り替えも有効な短期的対策です。ただし新電力も燃料費や市場価格の影響を受けるため、長期的かつ抜本的な電気代削減には「自分で電気をつくる」太陽光発電が最も確実です。
Q6. 賃貸住宅でも太陽光発電は設置できる?
A. 賃貸住宅(アパート・マンション)では個人では設置できないケースがほとんどです。ただしベランダ設置型の小型ソーラーパネル(ポータブル型)など、設備を傷つけない範囲での選択肢はあります。オーナーへの交渉も選択肢の一つです。
Q7. 将来EV(電気自動車)も検討しているが、V2Hとの組み合わせはどうか?
A. EV+太陽光発電+V2Hの組み合わせは、蓄電池の代わりにEVのバッテリーを活用できるため非常に経済的です。V2H対応の車種や最適な容量については下記の記事をご覧ください。
まとめ‐北陸電力の電気料金値上げ

今回は、北陸電力の電気料金値上げの実態と今後のトレンド、50%電気代を下げる方法についてお伝えしました。
化石燃料に頼っている日本のエネルギー供給体制はなかなか変えることができず、今後も電気代が値下げに転じることは難しいと一般的には言われております。
抜本的な解決策として、太陽光発電を設置することをオススメしました。
電気代削減の優先順位

| 優先度 | 方法 | 即効性 | 削減幅 | 初期費用 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 太陽光発電+蓄電池(自己購入) | 設置後から | 40〜60% | 高(補助金活用で圧縮可) |
| 2位 | PPAモデル(0円ソーラー) | 設置後から | 20〜35% | 0円 |
| 3位 | 太陽光発電のみ | 設置後から | 20〜35% | 中 |
| 4位 | 電力会社・プランの見直し | 即時 | 5〜15% | 0円 |
| 5位 | 省エネ行動・節電 | 即時 | 5〜10% | 0〜小 |
北陸エリアで最も効果的な選択は
電気代を抜本的かつ長期的に50%前後削減する最も確実な方法は、太陽光発電(4〜5kW前後)+蓄電池(9.8kWh以上)の組み合わせです。
富山・石川・福井いずれのエリアでも4kWシステムで年間約93,000〜100,000円の経済効果が見込めます。
国・自治体の補助金を活用し、複数業者から相見積もりを取ることで、初期費用を最小化しながら最大の削減効果を得ることができます。
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