※2022年12月13日更新
シャープ製の9.5kWh蓄電池の製品特徴や経済効果を知りたいです。また、他蓄電池と比べてメリットデメリットが何なのかも教えてほしいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・シャープ製の9.5kWhクラウド蓄電池の機能・性能の紹介
・3つのメリット
・1つのデメリット
・こんな方には、シャープ製の9.5kWhクラウド蓄電池がオススメ
・経済効果(節電効果)
・相場コスト
✅本記事の信頼性
✔太陽光発電メーカーに10年間勤務(現役)
✔本業でも蓄電池を販売
✔複数の蓄電池の情報収集、比較検討済み
シャープ製の9.5kWhも大容量蓄電池ですが、最近は大容量蓄電池のラインナップが増えており、シャープ製の9.5kWh蓄電池が他蓄電池と比べてどのような特徴があるのかわかりにくいですよね。
この記事を見てもらえればシャープ製の大容量9.5kWh蓄電池の性能や特徴、メリットデメリット、経済効果や相場コストが理解できるようになります。
シャープ製の大容量9.5kWh蓄電池の機能・性能の紹介
まず、シャープ製の9.5kWhクラウド蓄電池のスペックを見ていきましょう。
蓄電池メーカー | シャープ |
蓄電池のタイプ | 全負荷対応のハイブリッド蓄電池 |
蓄電池の容量 | 9.5kWh |
蓄電池併設 | × |
サイクル数 | 12,000サイクル |
1日のサイクル数 | 1サイクル |
保証年数 | 10年(15年は有償) |
自然災害補償 | × |
塩害対応 | 海沿い(海水がかかる場所)は× |
停電時の定格出力 | 3kVA |
蓄電池動作温度範囲 | -10℃~40℃ |
設置場所 | 屋内屋外兼用 |
外形寸法 (幅×高さ×奥行き) | 560mm×685mm×470mm |
蓄電池1台の重さ | 約120kg |
シャープ製の蓄電池としては、初めて全負荷対応型の蓄電池になります。停電時でも家まるごと電気を使いたい方向けの蓄電池です。
シャープ製の蓄電池はこれまで4.2kWh、6.5kWh、8.4kWhのラインナップが販売されています。
4.2kWh、6.5kWh、8.4kWhの蓄電池が気になる方は、「シャープ製のクラウド蓄電池システム(ミドル・コンパクトタイプ)」を覗いてみてください。
ちなみに、シャープ製の蓄電池は2021年で日本国内での販売数も上位の蓄電池です。
詳細を確認したい方は「2021年日本国内の蓄電池販売ランキング」の記事を覗いてみてください。
なにが人気の理由なの?
シャープ製蓄電池がよく売れている理由は下記の通りです。
✅シャープ製の蓄電池が人気の理由
・シャープブランドの信頼性と馴染みやすさがある
・シャープ製太陽光発電を設置済の方がシャープ製蓄電池を購入している
蓄電池を購入されている方で多いのは、太陽光発電を設置済の方が災害対策と電気代削減を目的に購入されるケースです。
いわゆる卒FITユーザー(2009年までに太陽光発電を設置済の方)が高い単価で売電できる期間(10年間)が終わり、新しい太陽光発電の活用方法を考える中で蓄電池は有力な選択肢となっているのです。
卒FITの太陽光発電について詳しく知りたい方は、「10年後の太陽光発電の5つの活用方法」の記事を覗いてみてください。
昔から日本で太陽電池メーカーとして圧倒的なシェアを持っていたシャープは、シャープ製の太陽光発電を設置されている方が多く、そのお客様がシャープ製の蓄電池を購入されるケースが多いということです。
もちろん、性能や信頼性が高いというのも人気の理由になっています。
シャープ製の9.5kWhクラウド蓄電池の3つのメリット
それでは、シャープ製9.5kWhクラウド蓄電池のメリットを見ていきましょう。
✅メリット
・水没リスクの軽減
・エネルギーの見える化と見守り機能
・大容量なのにコンパクト設計
メリット①:水没リスクの軽減
1つ目は、水没リスクが軽減できる設計になっている点です。
蓄電池本体の底面にネジ穴がない設計になっているため、ネジ穴からの浸水がなく地上から高さ500mmまでは内部に水が入りにくい構造になっています。
それが何でメリットになるの?
大型台風で大雨が降ったときに、蓄電池が水没してしまい蓄電池が使えないリスクを軽減できます。
蓄電池容量が大きい蓄電池は、どうしても屋外に自立型で設置をすることが多くなります。
水没リスクを考慮されている蓄電池が少ないのが現状です。
ただ、シャープ製9.5kWh蓄電池であれば水没リスクを軽減できる特徴があるということになります。
特に、最近では大型台風の上陸が多く、蓄電池を設置していても水没のリスクが高まっています。
蓄電池を導入をする場合は、水没リスクを考えて蓄電池を選びましょう。
メリット②:エネルギーの見える化と見守り機能
2つ目が、エネルギーの見える化と見守り機能がある点です。
実際のモニター画面を見てみましょう。
モニター画面が見やすいのと、赤い点線で囲われている部分が新しい機能になります。
✅新しいモニター機能
・今日の自家消費率 〇〇%
・蓄電池めやす使用可能時間 約〇時間
太陽光発電で発電した電気を自宅(蓄電池も含む)でどれくらい消費しているかを示すのが「今日の自家消費率〇〇%」です。
今は、電気代が高騰しているので出来る限り自家消費率を高める方が経済的です。
下記グラフのように直近数年でも電気料金単価が上昇していることがわかります。
2022年度で30円/kWh程度まで上昇しています。
話が逸れましたが、蓄電池めやす使用可能時間は停電時にあとどれくらいの電気が使えるのかの目安を表示しております。
万が一、天候が悪くて電気を貯められないことがあっても、あとどれくらい使えるのかの目安があるのは便利です。
その他にもシャープ製のモニター(HEMS)では様々なことが出来ます。
✅シャープのモニター(HEMS)で出来ること
・電力の見える化
・おうちの見守り
・天候に合わせて蓄電池の最適動作をAIが設定
・シャープ製品(電気錠、照明、エアコン、エコキュート等)のスマホ操作
太陽光発電と蓄電池だけに留まらず、多くのシャープ製品との連動や見守り、エネルギーマネジメントが可能です。
他蓄電池メーカーにはない大きなメリットになります。
メリット③:大容量なのにコンパクト設計
3つ目が、大容量の蓄電池にしては大きさがコンパクトな点です。
改めて大きさを見ていくと、幅560mm×高さ685m×奥行き470mmになります。
他の大容量蓄電池は、高さが1,000mmを越えるものも多いので比較的コンパクトな設計になっていることがわかります。
大容量の蓄電池を比較してみたい方は、「大容量蓄電池のまとめ記事」を覗いてみてください。
大容量の蓄電池は、設置場所に困る方が多いですが、シャープ製9.5kWh蓄電池であれば設置スペースも抑えられます。
シャープ製の9.5kWhクラウド蓄電池の1つのデメリット
次に、シャープ製9.5kWhクラウド蓄電池のデメリットを見ていきましょう。
✅デメリット
・塩害エリアや寒冷エリアには不向き
デメリット①:塩害、寒冷エリアには不向き
唯一のデメリットは、塩害エリアや寒冷地エリアでは向いていない点です。
✅シャープ製9.5kWhクラウド蓄電池の設置基準
・塩害エリア ⇒ 海水や潮風がかかる場所はNG
・寒冷地エリア ⇒ -10℃までが動作可能範囲
塩害でも寒冷地にも住んでいない方にはメリットが多い蓄電池になっておりますが、塩害や寒冷地にお住まいの方は、別の蓄電池を選ぶことをオススメします。
ただし、蓄電池などを全て屋内に設置することができれば塩害エリア寒冷地エリアでも設置はできます。
「塩害エリア」や「寒冷地エリア」で対応している蓄電池のまとめ記事がありますので、そちらを覗いてみてください。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
こんな方には、シャープ製9.5kWhクラウド蓄電池がオススメ
シャープ製の大容量9.5kWh蓄電池をオススメしたい方は、下記になります。
✅シャープ製9.5kWh蓄電池をオススメしたい方
・電化製品も含めてシャープ製のものが好きな方(また既に持っている方)
・大容量蓄電池が欲しい方で、水没が気になる方
・大容量蓄電池が欲しい方で、コンパクトなものがほしい方
シャープ製品が好きな方は、家丸ごとをシャープ製にすることで電気の見える化やエネルギーマネジメントができるようになります。(※シャープ製品でも見える化が出来る製品かは確認しましょう。)
もしくは、大容量蓄電池を探されている方で水没リスクやスペースで困っている方にもオススメできます。
シャープ製の9.5kWhクラウド蓄電池の経済効果(節電効果)
次に、シャープ製9.5kWh蓄電池を購入した場合にどれくらいの経済効果が得られるのかを見ていきましょう。
結論から言うと、10年間で1,329,797円相当の経済効果が得られます。
10年間で経済効果を出している理由は、シャープ製9.5kWh蓄電池の保証年数が10年間のためです。
電力会社ごとに電気料金プランが異なりますので、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元にエネがえるの長期シミュレーションで経済効果を見ていきます。
✅シミュレーション条件
・4kWの太陽光発電を設置済み
・東京都在住
・共働き世帯で、夜間に電気を多く使う想定
・1ヶ月の電気使用量は400kWh
・卒FITで新たにシャープ製9.5kWh蓄電池を購入
・卒FIT後の売電金額は8.5円/kWh
・蓄電池は自家消費優先モード
・電気料金の上昇率は2%
4kWの太陽光発電を設置済みでFIT期間の10年間を終えて、新たにシャープ製9.5kWh蓄電池を購入した場合の11年目~20年目の経済効果は下記のようになります。
棒グラフの赤色が太陽光発電+蓄電池の節電額になります。
太陽光発電+シャープ製9.5kWh蓄電池で、節電できる10年間の目安金額が1,329,797円ということです。
10年間のFIT売電期間が終了すると安い売電単価(今回だと8.5円/kWh)でしか売電できませんが、シャープ製9.5kWh蓄電池を購入することで、電力会社から高い価格(約30円/kWh)で電気を買わなくて済むようになります。
逆に、太陽光発電とシャープ製9.5kWh蓄電池がなければ10年間で1,329,797円の金額を電力会社に支払うことになるということです。
蓄電池は10年使い続けた後でも使い続けられるの?
蓄電池の寿命は、設置場所や設置環境に左右されますが10年以上使い続けることも可能です。
つまり、10年以上使い続けられれば経済的メリット(電力会社に払わなくても済む金額)も増えていくということです。
シャープ製9.5kWhクラウド蓄電池の相場コスト
次に、シャープ製9.5kWhクラウド蓄電池の相場コストを見ていきましょう。
だいたい、10kWh程度の蓄電池であれば、180万~200万円が相場価格になります。
現在、公表されている価格としては希望小売価格が3,740,000円(税込)となります。
先ほどの経済効果シミュレーションと見比べると10年以上使い続ければシャープ製9.5kWh蓄電池の費用は回収できることになります。
いきなり200万円近くのお金は払えないからローンを組んだらどうなるのか教えてくれない?
実際に、蓄電池を現金で購入される方は少なく、ローンを組んで購入される方がほとんどです。
✅ローンのシミュレーション条件
・シャープ製9.5kWh蓄電池を購入
・購入金額は2,000,000円
・頭金なし
・ボーナス支払いなし
・支払い年数は10年(120ヶ月)
・ローン年率2.45%
仮に2,000,000円でシャープ製9.5kWh蓄電池を購入する場合は、実質8,673円/月(10年間)を支払えば手に入れることができます。
もちろん、初期費用を2,000,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。
この記事を見ていただいている方だけに、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。
※あまり悪用しないように、こっそりと実践してみてください。
✅確実に安く蓄電池を買う方法
①業界最安値の宣言をしている販売店に見積依頼をする
②見積依頼時に使える補助金がないか販売店に確認する
③補助金の代行申請をしてもらうことを条件に購入する
太陽光発電と蓄電池は、「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。
別に今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、蓄電池の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
また、蓄電池を購入する際は「各都道府県の補助金」を積極的に活用して購入すれば更に安く蓄電池を手に入れることができます。
まとめ
今回は、シャープ製の大容量9.5kWh蓄電池についてお伝えしました。
改めて、メリットとデメリットを確認しておきましょう。
✅メリット
・水没リスクの軽減
・エネルギーの見える化と見守り機能
・大容量なのにコンパクト設計
✅デメリット
・塩害エリアや寒冷エリアには不向き
コスト重視ではなく、シャープ製品の信頼を置いている方であれば、シャープ製9.5kWhクラウド蓄電池は、かなりオススメしたい蓄電池です。
水没リスクが軽減できる蓄電池は、他蓄電池にはない9.5kWhクラウド蓄電池唯一の特徴になります。
蓄電池は災害(停電)対策はもちろんできますが、最近は電気代高騰が続いており電気代の節約にも活用が進んでおります。
ロシアウクライナ情勢もあり、さらに電気代が高騰していくと言われております。
太陽光発電+蓄電池があれば、災害(停電)と電気代の両方の対策が取れます。
訪問販売業者はかなり高額で蓄電池を提案されているケースもあるため、適正価格で蓄電池を購入すれば長期的に見れば経済的にもお得です。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
ベストな蓄電池を選んで、快適な生活を手に入れましょう。
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