※2022年9月3日更新
寒い場所に住んでいますが、寒冷地でも設置できる蓄電池はありますでしょうか?また、寒冷地でオススメな蓄電池を教えてほしいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・寒冷地の定義とは?
・寒冷地に蓄電池を設置するとどうなる?
・寒冷地に対応している8機種の蓄電池一覧
・わたしがオススメする寒冷地対応の蓄電池
✅本記事の信頼性
✔太陽光発電メーカーに約10年間勤務(現役)
✔本業で月に10台以上の蓄電池販売を継続
✔全蓄電池をチェック済
過去に、寒冷地に寒冷地対応ではない蓄電池を販売してトラブルになったことがあります。
どの蓄電池が寒冷地対応なのか、確認するのは大変ですよね。
この記事を見てもらえれば、寒冷地に対応した蓄電池はどれなのか、万が一寒冷地に寒冷地対応ではない蓄電池を設置した時にどんな不具合が起こり、対策方法があるのかが理解できるようになります。
寒冷地の定義とは?
まずは、寒冷地の定義について見ていきましょう。
蓄電池においての寒冷地の定義は、-10℃以下の場所を指します。
具体的にはどこの場所になるの?北海道とか?
✅具体的に-10度以下になる場所
・北海道
・東北
・山間部
北海道や東北地方や山間部は、-10度以下になる場所が多いです。
-10度にならない場所に住んでいたら問題ないの?
家庭用蓄電池の動作温度範囲は、-10度~40度で設定されているものが多いです。
つまり、-10度以下にならない場所に住んでいる人は寒冷地仕様ではない通常の蓄電池を設置しても問題ありません。
寒冷地エリア対応の蓄電池は、-20度まで動作保証をする蓄電池を言います。
-20度以下の地域にお住まいの方は、屋内設置の蓄電池を選びましょう。
屋内設置を纏めた記事を確認したい方は、「屋内設置の蓄電池」の記事を覗いて見てください。
寒冷地に蓄電池を設置するとどうなる?
次に、寒冷地に通常蓄電池を設置してしまうとどんなトラブルが起きるのか見ていきましょう。
寒冷地対応ではない蓄電池を寒冷地に設置した場合は、気温が-10℃以下になると蓄電池の動作(充電・放電)がストップします。
使いたいときに使えない可能性があるってことね。
それ以外にも、想定していない外部環境のため蓄電池の寿命が短くなることがあります。
寒冷地に非対応の蓄電池を寒冷地に設置した場合の対応策は、下記の3点になります。
✅寒冷地に寒冷地非対応の蓄電池を設置した時の対処方法
①屋外から屋内設置に変える
②寒冷地対応の蓄電池に買い替える
対処方法は、上記2つになりますが屋外から屋内への移動にも費用がかかり、蓄電池自体を交換する場合も多額の費用がかかるため、あきらめてそのまま使う方も多いです。
対応策①:屋外から屋内設置に変える
1つ目が、屋外から屋内設置に変える方法です。
蓄電池の大きさによって、物理的に家の中に設置ができないケースもあり得ますが、対策としては一番現実的なものになります。
蓄電池に囲いなどの対策をしてもダメなの?
冬場は効果があるかもしれませんが、必ずしも対策になるとは言い切れません。
理由としては、蓄電池自体の外気温の察知方法にもよるため、囲いをつけることで効果がある日もあれば、効果がない日も出てくるためです。
逆に、囲いがあることで夏場に蓄電池の温度が高くなりすぎて(40度以上)で蓄電池がストップする可能性もあります。
外気温に左右されないように、屋内設置に設置場所を変えるのが最も理想的です。
対応策②:寒冷地対応の蓄電池に買い替える
次に、寒冷地対応の蓄電池に買い替える方法です。
正直、蓄電池自体が高額商品のため、よほどの富裕層かこだわりがある方しか選択しない方法だとは思います。
ただ、災害(停電)はいつ起きるかわかりませんので、しっかり冬場でも働いてくれる蓄電池を購入することは防災の観点では大事です。
寒冷地に対応している8機種の蓄電池一覧
次に、寒冷地に対応している8機種の蓄電池を紹介します。
寒冷地エリアに対応している8機種の蓄電池を、下記の4タイプに分けてご紹介致します。
✅4つのタイプの蓄電池
① 全負荷対応 ハイブリッド型蓄電池
⇒ 停電時に、操作もせずに家全ての電化製品が使える
② 全負荷対応 単機能型蓄電池
⇒ 停電時に、操作する手間があるが家全ての電化製品が使える
③ 特定負荷対応 ハイブリッド型蓄電池
⇒ 停電時に、操作はせずに一部の機器だけ使える
④ 特定負荷対応 単機能型蓄電池
⇒ 停電時に、操作する手間があって一部の機器だけ使える
まずは、あなたがどのタイプになるのかを下図から確認しておきましょう。
今回は「ハイブリッド型蓄電池」、「単機能型蓄電池」の2つに纏めました。
ハイブリッド型蓄電池
まずは、ハイブリッド蓄電池のラインナップを見ていきましょう。
太陽光発電もこれから設置される方は、ハイブリッド型蓄電池を選びましょう。
ハイブリッド蓄電池で寒冷地対応の蓄電池は、下記の4つになります。
✅ハイブリッド型蓄電池
気になる蓄電池があれば、下記の記事から詳細を確認してみてください。
①住友電気工業 12.8kWh
住友電気工業の12.8kWh蓄電池は、2022年8月に発売開始された家庭用蓄電池の中でも最新モデルの蓄電池です。
寒冷地に強いのは当然ですが、蓄電池容量の大きさ、停電時に使える出力、1日2サイクル運転ができるスペックの高い蓄電池になります。
②ニチコン 12.0kWh
ニチコンは、蓄電池メーカーの中では老舗で安心感のあるメーカーです。
停電時の定格出力が5.9kWhで、家庭用蓄電池の中では最も出力が高い蓄電池になります。
③エリーパワー 5.4kWh
エリーパワーは、安全性に特化した蓄電池として有名です。
第三者研究機関の厳しい試験に合格しており、厳しい環境でも安全と品質で信頼性のある蓄電池です。
④村田製作所 2.3kWh、3.5kWh
村田製作所は、SONYから電池事業を買収したことで家庭用蓄電池の販売を開始されております。
家庭の電気使用量に合わせて蓄電池を組み合わせが出来るので、ご希望の蓄電容量が選べます。
単機能型蓄電池
次に、単機能型蓄電池のラインナップを見ていきましょう。
既に太陽光発電が設置済の方は、単機能型蓄電池がオススメです。
単機能蓄電池で寒冷地対応の蓄電池は、下記の4つになります。
✅単機能型蓄電池
気になる蓄電池があれば、下記の記事から詳細を確認してみてください。
テスラ 13.5kWh
テスラは、2020年から日本で販売開始された蓄電池です。
蓄電池容量(kWh)あたりの価格が安く、性能が高い蓄電池です。
ニチコン 12.0kWh
ニチコンは、ハイブリッド型でも単機能型でもラインナップがあります
太陽光発電を設置済で5年未満であれば、単機能型の蓄電池をオススメします。
京セラ 12.0kWh
京セラは、太陽電池メーカーとして有名ですが蓄電池の販売もしています。
万が一のトラブルがあったとしても対応・アフターフォローは、他メーカーと比べても良いです。
京セラ 5.0kWh
2021年に発売開始するクレイ型リチウムイオン蓄電池になります。
これまでの蓄電池の中身とは違い、安全性、長寿命、低コストを実現した蓄電池です。
わたしがオススメする寒冷地対応の蓄電池
最後に、わたしが寒冷地でオススメする蓄電池をお伝えします。
寒冷地は、冬場は特に電気を多く使う地域でもあるので蓄電池容量が大きいものがオススメです。
住友電気工業とテスラ蓄電池は、蓄電池容量も大きく停電時に使える容量も大きいため冬場でも安心して電気を使うことができます。
※テスラは、2022年9月30日までに契約された方に30,000円ギフト券プレゼント中
まとめ
今回は、寒冷地向けの蓄電池についてお伝えしました。
購入後に後悔がないように、寒冷地にお住まいの方は、寒冷地対応のものを選びましょう。
改めて、寒冷地対応の「ハイブリッド蓄電池」と「単機能蓄電池」を纏めておきます。
✅ハイブリッド型蓄電池
気になる蓄電池があれば、下記の記事から詳細を確認してみてください。
✅単機能型蓄電池
気になる蓄電池があれば、下記の記事から詳細を確認してみてください。
寒冷地は電気を多く使う地域でもあるので、蓄電池容量の大きな蓄電池がオススメです。
万が一、寒冷地にお住まいの方が冬場に停電が発生してしまうと辛い思いをすることになりますが、大容量の蓄電池を準備をしておけば、安心して停電時でも過ごすことができます。
また、寒冷地対策として屋内蓄電池も検討することはオススメです。
ご自身にあった蓄電池を手に入れて、停電対策はもちろんですが節電対策にも役立てていきましょう。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
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