【徹底解説】蓄電池を屋内設置する時の注意点と設置場所の確認

蓄電池

※2023年1月29日更新

お客さん
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外に蓄電池を設置する場所がないので、屋内に設置したいです。どんな蓄電池が屋内に設置できるのか、屋内に設置する際の注意点などを教えてほしいです。

こんなお悩みにお答えします。

✅本記事の内容

・蓄電池を屋内設置する時の注意点と設置場所の確認

・屋内用・屋外用の蓄電池の大きさと重さ

・屋内蓄電池のメリット

・屋内蓄電池のデメリット

屋内蓄電池の製品ラインナップ

・わたしがオススメする屋内蓄電池

✅本記事の信頼性

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✔太陽光発電メーカーに約10年間勤務(現役)

✔全蓄電池のスペック確認済

✔月に10台以上の蓄電池販売を継続

屋内用の蓄電池を設置するときの注意点や屋内蓄電池の製品ラインナップはどんなものがあるのかわかりにくいですよね。

この記事を見てもらえれば、蓄電池を屋内設置するときの注意点や屋内設置の蓄電池はどんなものがあって、何がオススメなのかが理解できるようになります。

蓄電池を屋内設置する時の注意点と設置場所の確認

important point of indoor storage battery

それでは、屋内設置の蓄電池の注意点を見ていきましょう。

まず、大前提として各蓄電池ごとに推奨される設置場所(屋内か屋外か)が決められております。

蓄電池メーカーが屋外設置として販売している蓄電池を、敢えて屋内に設置することがないように注意しましょう。

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この記事では、屋内に設置できる蓄電池の全ラインナップをご紹介しますのでご自身に合った蓄電池を選んでいきましょう。

「屋内に設置するんだから、雨や風などの影響も受けないのでどこに置いても問題ないんじゃないの?」と思われる方も多いですが、設置に適した場所・適さない場所がありますので、購入前にしっかりと理解しておきましょう。

設置NGな場所

まず、屋内設置に適さない場所を5つお伝えします。

✅屋内でも設置に適さない場所

・寝室

・湿気が多い場所

・埃や塵が多い場所

・床が平らではない場所

蓄電池の重さに耐えられない場所

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寝室だけは、睡眠障害を引き起こす可能性があるので、絶対に避けたい場所です。

蓄電池は微弱な音が鳴りますので、寝室の近くに蓄電池を置くことは睡眠を妨げて生活リズムを崩す原因になる可能性があるので注意しましょう。

蓄電池だけでなくてパワーコンディショナも寝室に設置するのはやめておきましょう。

また、それ以外の4つについては蓄電池の寿命を短くしてしまうリスクがあるので適さない場所になります。

設置OKな場所

次に、屋内設置に推奨したい設置場所をお伝えします。

✅屋内設置に適した場所

・分電盤の近く

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電気的な観点で分電盤の近くはオススメです。

分電盤から蓄電池までの距離が長すぎると、「配線の距離が長くなること」「電気のロス」が発生するため、分電盤の近くに蓄電池を設置できることが理想になります。

屋内用・屋外用の蓄電池の大きさと重さ

size and weight of indoor and outdoor storage battery

次に、屋内用と屋外用の蓄電池で、どれくらいの大きさと重さの違いがあるのか見ていきましょう。

※蓄電池ごとに大きさや重さが異なるため、あくまで平均的な数値としております。

平均的な蓄電池の大きさ

屋内設置の蓄電池 : 幅500mm×高さ600mm×奥行き300mm

屋外設置の蓄電池 : 幅700mm×高さ1,000mm×奥行き400mm

屋内設置の蓄電池は、空気清浄機と同じくらいの大きさになります。

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屋内湯の蓄電池であれば家に置いてあっても、さほど気になる大きさではないです。

✅平均的な蓄電池の重さ

屋内設置の蓄電池 : 50kg~100kg

屋外設置の蓄電池 : 100kg~250kg

屋内設置の蓄電池は、家の床にそのまま設置できるものや簡易的な基礎(土台)を設ける方が安全な蓄電池もあります。

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蓄電池によっては、底面にコロコロ(ローラー)がついていて簡単に移動させられるものもあります。

屋外設置の蓄電池は、蓄電池を支えるための基礎(土台)を必ず設ける必要があり別途工事費が必要です。

屋内蓄電池のメリット

merit of indoor storage battery

次に、屋内設置の蓄電池のメリットを見ていきましょう。

✅屋内蓄電池のメリット

・外部環境に影響されない

・水没のリスクが少ない

メリット①:外部環境に影響されない

1つ目が、外部環境に影響されない点です。

屋外設置の場合は、その場所ごとの環境によって蓄電池の設置可否が変わってきます。

✅外部環境とはなにか

・寒冷地エリアかどうか

・塩害エリアかどうか

・直射日光は当たらないか

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特に、寒冷地や塩害地にお住まいの方で、屋外設置ができる蓄電池は少ないです。

万が一、寒冷地や塩害地に非対応の蓄電池を設置してしまうと、温度によって充放電が停止したり、塩害により動かなくなったり、劣化スピードが早まるリスクがあります。

屋内設置であれば、そのような外部環境の影響がないのがメリットです。

メリット②:水没のリスクが少ない

2つ目が、水没のリスクが少ない点です。

過去に大雨洪水の被害で、屋外に設置した蓄電池が水没してしまって、本当に必要な時に使えなくなったことがありました。

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岡山県倉敷市の真備町を襲った大雨洪水の被害で、屋外に設置する蓄電池が使えないという報道がされたことで、設置場所を見直しされる方が増えました。

蓄電池を2階に設置されたり、壁掛け設置を希望される方も増えております。

屋内蓄電池のデメリット

demerit of indoor storage battery

次に、屋内設置の蓄電池のデメリットを見ていきましょう。

✅屋内蓄電池のデメリット

・蓄電容量の大きい蓄電池は少ない

デメリット①:蓄電容量の大きい蓄電池は少ない

1つ目が、蓄電容量の大きい蓄電池は少ない点です。

屋内設置専用の蓄電池は、2kWh~6kWh程度の蓄電容量のものが多いです。

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大容量の蓄電池になると、蓄電池自体も大きくなるので屋内に設置するのは現実的ではありません。

蓄電容量が小さいということは、節電できる電気量が少なかったり停電時には必要最低限の電気で生活することになります。

ただ、蓄電容量が小さいことでコストが安く、小さくても災害対策ができる蓄電池であることは間違いありません。

※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。

屋内蓄電池の製品ラインナップ

lineup of indoor storage battery

それでは、屋内蓄電池の製品ラインナップについて見ていきましょう。

まず、蓄電池を選ぶときに下記の前提条件を確認しておきましょう。

✅家庭用蓄電池を選ぶときの大前提

・太陽光発電は設置済の方単機能型蓄電池

・太陽光発電と蓄電池をこれから設置予定の方ハイブリッド型蓄電池

・マンションやアパートにお住まいの方スタンドアロン型蓄電池

詳しく知りたい方は、「【完全ガイド】家庭用蓄電池の選び方を徹底解説」の記事を覗いてみてください。

今回は、下記4つに分けて蓄電池をご紹介します。

✅蓄電池の5つのタイプ

① 全負荷対応の蓄電池(ハイブリッド型、単機能型)

② 特定負荷対応のハイブリッド型蓄電池

③ 特定負荷対応の単機能型蓄電池

④ スタンドアロン型蓄電池

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全負荷対応は停電時に200V機器まで使えて、特定負荷対応は停電時に100V機器のみ使える蓄電池です。

①全負荷対応の蓄電池(ハイブリッド型、単機能型)

全負荷対応の蓄電池は、「シャープ」「オムロン」「LOOOP」の3つです。

シャープ 9.5kWh

2021年に発売開始したシャープ製の最新蓄電池です。

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全負荷対応の蓄電池ですが、比較的コンパクトな蓄電池です。

屋外設置もできますが、蓄電池が水害で水没しても地表面から500mmまでは耐えられる蓄電池です。

オムロン 9.8kWh 16.4kWh

こちらも2021年に発売開始したオムロン製の最新蓄電池です。

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塩害エリアでも屋外にパワコンを設置できるので、塩害地、寒冷地、屋内でも対応なマルチな蓄電池です。

全負荷対応まで不要であれば、特定負荷の対応でも可能な自由度の高い蓄電池です。

LOOOP 2.4kWh

こちらも2021年に発売開始したLOOOP製の最新蓄電池です。

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全ての蓄電池の中で、最もコンパクトな蓄電池です。

屋内設置でもスペースが取られずに収納が可能です。

また、1台当たりの蓄電容量が2.4kWhと小さいですが、最大6台(14.4kWh)まで増設が可能なので、お客様の好みに応じて蓄電池の台数を選択できます。

②特定負荷対応のハイブリッド型蓄電池

特定負荷対応のハイブリッド型蓄電池は、「オムロン」「シャープ」「パナソニック」の3つです。

オムロン 6.5kWh

多くの太陽電池メーカーもOEMで採用している蓄電池です。

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6.5kWhの容量があって、452mm×120mm×656mmはかなりコンパクトです。

塩害エリアでも心配なく設置できるので、幅広く採用可能な蓄電池です。

シャープ 4.2kWh、6.5kWh

シャープは、2機種のラインナップがあります。

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リン酸鉄リチウムイオン蓄電池なので、安全性が高くて高寿命です。

4.2kWhの蓄電池は、2台併設で8.4kWhも可能です。

パナソニック 3.5kWh、5.6kWh

パナソニックは、3.5kWhと5.6kWhの2機種のラインナップがあります。

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パナソニック製の電化製品であれば、IOTで機器制御や管理も可能です。

組み合わせによっては、5種類の蓄電池容量のカスタマイズが可能です。

③特定負荷対応の単機能型蓄電池

単機能蓄電池は、「オムロン」「住友電気工業」「京セラ」の3つです。

オムロン 4.2kWh、6.5kWh

4.2kWhは、屋内設置の蓄電池の中では、1日2サイクル運転が可能な唯一の蓄電池です。

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塩害エリアでも屋外にパワーコンディショナを設置できます。

かなり古くから特定負荷対応の単機能蓄電池として、販売実績が高い蓄電池です。

住友電気工業 3.2kWh

訪問販売会社が、よく販売されている蓄電池でもあります。

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基本は、屋外設置ですがサイズが小さいため屋内でも設置可能です。

最低限の停電対策には、安価でお買い求め可能な蓄電池です。

京セラ 5.0kWh

2021年に発売開始する京セラ製の最新蓄電池(エネレッツァ)です。

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クレイ型リン酸鉄リチウムイオン蓄電池という新しい蓄電池で、注目度の高い蓄電池です。

低コスト、高寿命、安全性の3拍子そろった蓄電池になります。

京セラ 3.2kWh

アフターフォローのしっかりしている京セラ製蓄電池です。

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京セラから最新蓄電池のエネレッツァが発売開始されるので、こちらの3.2kWhの需要は下がります。

京セラ製の蓄電池の中で、蓄電容量は最小のモデルです。

④スタンドアロン型蓄電池

スタンドアロン型蓄電池は、「エリーパワー」「ニチコン」「パナソニック」の3つです。

エリーパワー 2.5kWh

品質と安全面は他蓄電池よりも勝っているエリーパワーの蓄電池です。

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蓄電池の底面にコロコロがついていて移動もできます。

品質重視の方にオススメできる蓄電池になります。

ニチコン 2.0kWh

蓄電池メーカーの中でも老舗にあたるニチコン製の蓄電池です。

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ニチコン蓄電池も移動ができるタイプになります。

最も蓄電容量が小さい蓄電池で、必要最低限の災害対策をしたい方にオススメの蓄電池です。

パナソニック 3.5kWh

スタンドアロン型蓄電池の中では、最新モデルの蓄電池です。

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スタンドアロン型にしては蓄電容量が大きい蓄電池になります。

太陽光発電は設置できない家でも災害対策に力を入れておきたい方にオススメの蓄電池です。

わたしがオススメする屋内蓄電池

my recommended indoor storage battery

最後に、わたしがおすすめする屋内蓄電池をお伝えします。

それぞれのタイプごとにご紹介します。

✅わたしがオススメする屋内蓄電池

全負荷対応のハイブリッド蓄電池⇒オムロン製 9.8kWh 16.4kWh

全負荷対応の単機能蓄電池⇒LOOOP製 2.4kWh

特定負荷対応のハイブリッド蓄電池⇒オムロン製 6.5kWh

特定負荷対応の単機能蓄電池⇒京セラ製 5.0kWh

スタンドアロン型蓄電池⇒エリーパワー製 2.5kWh

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新発売の蓄電池の方が、性能は過去のものよりも良いものになっております。

とにかく屋内でも設置スペースが限られている方は、LOOOP製の蓄電池「エネブロック」がオススメです。

どのタイプが、あなたにとってベストな蓄電池なのかは「タイプ別(7タイプ)のおすすめ蓄電池を徹底解説」の記事を覗いてみてください。

※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。

まとめ

summary of indoor storage battery

今回は、屋内用の蓄電池についてお伝えしました。

屋内に蓄電池を設置するときの注意点をおさらいしておきましょう。

✅屋内でも設置に適さない場所

・寝室

・湿気が多い場所

・埃や塵が多い場所

・床が平らではない場所

蓄電池の重さに耐えられない場所

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蓄電池を購入する前に、蓄電池の設置場所をどこにするのか、どの蓄電池が一番ベストな蓄電池なのかを見定めておくようにしましょう。

また、家庭用蓄電池は電気代の高騰の影響で多くの方が購入検討し始めております。

2023年4月以降で更に電気代が上がっていくことが様々なメディアで取り上げられています。

日経新聞より抜粋

太陽光発電が設置されている方は、さらに電気代削減のために家庭用蓄電池を検討することをオススメします。

また、太陽光発電や蓄電池を設置されていない方は、そもそも太陽光発電が設置できる屋根かどうかがポイントになるので、下記サイトで無料なので見積依頼からスタートさせましょう。

※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。

※優良なネット販売業者で無料で見積が取れるので、コストを抑えたい方にオススメです。

蓄電池を手に入れて、高い電気代を払わない生活を手に入れましょう。

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