※2025年2月22日更新
KP55Sシリーズの蓄電池は販売終了につき、後継機種である「オムロンマルチ蓄電プラットフォーム」の記事をご覧ください。

オムロン製6.5kWh蓄電池は、コンパクトで屋内に置けると聞いたのですが、その他の性能や他蓄電池と比べてどうなのかも教えていただけないでしょうか。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・オムロン6.5kWh「KP55S」の性能、特徴
・4つメリット
・1つのデメリット
・3つの運転モード
・こんな方には、オムロン6.5kWh「KP55S」がオススメ
・オムロン6.5kWh「KP55S」の節電効果
・オムロン6.5kWh「KP55S」の相場コスト
✅本記事の信頼性

✔太陽電池メーカーに約10年間勤務(現役)
✔本業でも、本蓄電池を販売中
✔月に10台以上の蓄電池販売を継続
蓄電池の数が多くて、どの蓄電池が良いのかわかりにくいですよね。
この記事を見てもらえれば、オムロン製6.5kWh蓄電池の性能やメリットデメリット、他蓄電池と比べてオムロン製6.5kWh蓄電池が良いのかどうかが理解できるようになります。
オムロン6.5kWh「KP55S」の性能、特徴

まずは、基本スペックから見ていきましょう。
蓄電池メーカー | オムロン |
蓄電池のタイプ | 特定負荷のハイブリッド蓄電池 |
蓄電池容量 | 6.5kWh |
蓄電池併設 | ✕ |
サイクル数 | 8,000サイクル |
1日サイクル数 | 1サイクル |
保証年数 | 10年(15年も可能) |
自然災害補償 | なし |
塩害対応 | 〇 |
停電時の定格出力 | 1.5kVA |
蓄電池動作温度範囲 | -10℃~40℃ |
設置場所 | 屋内 |
外形寸法(mm) (幅×奥行き×高さ) | 452×120×656 |
蓄電池1台の重さ | 52kg |

写真の左から、蓄電池ユニット、パワーコンディショナ、DC/DCコンバータ
オムロン製の6.5kWh蓄電池は、特定負荷対応のハイブリッド型蓄電池です。
2017年4月から発売開始されており、OEMとして京セラや長州産業など多くのも太陽電池メーカーも販売している蓄電池になります。

蓄電池自体がかなりコンパクトなので、家の中に置いていても違和感がない蓄電池で人気があります。
古くから販売されてきており、今でも販売量が多い蓄電池です。
オムロン6.5kWh「KP55S」の3つのメリット

それでは、オムロン製の6.5kWhハイブリッド蓄電池のメリットを見ていきましょう。
✅3つのメリット
・蓄電池が小さくて設置しやすい
・塩害地域でも設置可能
・寒冷地域でも設置可能
それでは、1つずつ詳しくみていきましょう。
メリット①:蓄電池が小さくて設置しやすい
1つ目は、蓄電池が小さくて設置しやすい点です。

外形寸法:W452×H656×D120
重量:52kg

他の蓄電池と比べても、かなりコンパクトです。
5kWh以下の蓄電池であれば、コンパクトな蓄電池はありますが、5kWh以上の蓄電池だと圧倒的にサイズが小さい蓄電池になります。
大きさのイメージとしては、「空気清浄機」です。
蓄電池の置き場所に困る方が多いですが、オムロン6.5kWh蓄電池であれば設置場所で困ることは少ないです。
メリット②:塩害地域でも設置可能
2つ目が、塩害地域でも設置ができる点です。
オムロンは、パワーコンディショナメーカーでもあり塩害仕様のパワーコンディショナをラインナップに持っている点は大きな強みになります。


海岸から500m以内で、直接、海水しぶきがかからない場所なら設置可能です。
塩害までは対応しているものはありますが、重塩害対応となると対応できる機種は限られてきます。
オムロンKP55S蓄電池以外で塩害対応の蓄電池ラインナップは、下記で纏めておりますので興味のある方は覗いてみてください。
メリット③:寒冷地域でも設置可能
3つ目が、寒冷地域でも設置ができる点です。
蓄電池を設置するにあたって必要な「ハイブリッドパワコン」と「DC-DCコンバータ」は屋外に設置するケースが多いですが、-20度まで対応しております。

蓄電池ユニットは、屋内設置用なので外気温は気にする必要がありません。
寒冷地に対応していない機器を寒冷地に設置してしまうと、蓄電池の充電や放電ができないケースがあります。
寒冷地対応や屋内用蓄電池の纏め記事もありますので、気になる方は覗いてみてください。
オムロン6.5kWh「KP55S」の1つのデメリット

次に、オムロン製の6.5kWhハイブリッド蓄電池のデメリットを見ていきましょう。
✅1つのデメリット
・停電時に使える電気が少ない
デメリット①:停電時に使える電気が少ない
唯一のデメリットが停電時に、使える電気量が少ない点です。
停電時に使える電気量は、MAXで1.5kVA(1.5kW)で、200V機器は使用不可です。


ただ、最低限の生活はできますので、大きく困ることはないでしょう。

停電時にどんな機器が使えるのか教えてくれない?
停電時に使用できる電気機器のイメージが下表になります。
冷蔵庫 | 50~100W |
テレビ | 100~150W |
照明 | 50~100W |
携帯電話充電 | 5W |
合計 | 280W |
一度に使える電気量が1.5kWですが、上表の機器であれば280W(0.28kW)なので一度に使える範囲です。
下記のような消費電力が高い機器は一度に使えないです。
電子レンジ | 1000~1500W |
電気ポット | 900~1300W |
エアコン | 300~1000W (200Vエアコンは使用不可) |
停電時は、どのような機器を使えれば良いのかを確認した上で、蓄電池を選んでいくことが必要になります。
オムロン6.5kWh「KP55S」の3つの運転モード

次に、蓄電池の運転モードについてご紹介します。
お好みの運転モードで蓄電池を動かす形になります。
「経済モード」、「安心モード」、「グリーンモード」の3つから選べます。
✅蓄電池の3つの運転モード
安心モード:蓄電池の残容量を設定するモード
(夜間に充電、朝方と夕方に放電。※残量設定の範囲内で充放電します)
経済モード:太陽光発電の電気は売電優先にするモード
(夜間に充電、朝方と夕方に放電)
グリーンモード:太陽光発電の電気は売電ではなく充電優先にするモード
(太陽光発電から充電、夕方から夜間にかけて放電。)

どのモードがオススメなの?

経済的にオススメなのは「グリーンモード」になります。
理由は、太陽光発電の売電単価よりも電力会社から購入単価の方が高くなったため、電力会社から電気を買わない生活が最も経済的になるからです。

数年前までは、売電する方がお得でした。
これからの時代は、太陽光発電+蓄電池で電気の自給自足をすることが一番経済的なライフスタイルになります。
こんな方には、オムロン6.5kWh「KP55S」がオススメ

✅こんな方にオムロン6.5kWh蓄電池はオススメ
・塩害地域に住んでいる方
・寒冷地域に住んでいる方
・蓄電池の設置スペースが限られている方
・災害時の最低限の備えが出来て、コスパを求めている方
最低限の災害対策だけ出来れば良いという方には、オムロン6.5kWh蓄電池は自信を持ってオススメできる蓄電池です。

デメリットが少ない蓄電池なので、多くの方から支持されております。
目立った特徴がある蓄電池ではありませんが、多くの項目で平均点以上でコスパの良い蓄電池ですので、個人的にもオススメしたい蓄電池です。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
オムロン6.5kWh「KP55S」の節電効果

電力会社ごとに電気料金プランが異なりますので、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元に経済効果の計算をしております。

蓄電池容量 | 6.5kWh |
1日当たりの節電電気量 | 5.9kWh |
日中電気単価 | 32.17円/kWh |
1日当たりの節電金額 | 189円 |
保証年数期間の節電金額 | 689,850円 |
経済効果の算出方法は、蓄電池が実際に充放電可能な実効容量をベースとし、1日1サイクルを保証年数の間(10年間)で節電できる金額を算出してます。
✅1日当たりの節電金額の計算方法
1日当たりの節電電気量:実効容量5.9kWh×1サイクル分
日中電気単価:(25.80円/kWh+3.45円/kWh)×消費税
※3.45円/kWhは、再生可能エネルギー発電促進賦課金
昼間の太陽光発電からの充電分:5.9kWh×32.076円/kWh
電力会社から購入しなくても良かった電気量=節電金額 ⇒189円/日

「昼間の太陽光発電の無料の電気」を蓄電池に貯められた分が節電金額になります。
考慮できていない点は、下記3点です。
- 毎年の電気料金の変動
- 蓄電池の実効容量の減少分
- 太陽光発電の売電利益分
設置されている太陽光発電の容量によっても、経済効果は大きく変わってきますが、あくまでも蓄電池単体で節電できる金額として参考にしてみてください。
10年間の蓄電池で節電できる金額目安は678,900円となります。
太陽光発電の売電利益分や電気料金の変動分(高騰分)を加味して長期的に見ると経済メリットが出てくる形になります。
オムロン6.5kWh「KP55S」の相場コスト

次に、オムロンKP55S蓄電池の相場コストを見ていきましょう。
オムロン6.5kWh蓄電池の相場コストは、材工で100~130万円程度になります。

蓄電池に100万円以上も出せないわ。。
蓄電池の相場価格はなかなか検討がつかない方が多く、それを利用して高い価格で売っている販売店もたくさんいます。
ただ、初期費用を確実に下げられる禁断の方法をお伝えします。
※あまり悪用しないように、こっそりと実践してみてください。
✅確実に安く蓄電池を買う方法
①業界最安値の宣言をしている販売店に見積依頼をする
②見積依頼時に使える補助金がないか販売店に確認する
③補助金の代行申請をしてもらうことを条件に購入する

太陽光発電と蓄電池は、「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。
別に今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、蓄電池の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
また、蓄電池は高価な商品なので国や地方自治体から補助金が出ておりますので必ず活用しましょう。
2022年に使える蓄電池向けの補助金「DER補助金」は必ず活用した方がお得です。
まとめ-オムロンKP55S蓄電池

今回は、オムロン6.5kWh蓄電池「KP55S」についてお伝えしました。
改めて、メリットデメリットを見ておきましょう。
✅3つのメリット
・蓄電池が小さくて設置しやすい
・塩害地域でも設置可能
・寒冷地域でも設置可能
✅1つのデメリット
・停電時に使える電気が少ない

塩害や積雪エリアの方でも設置が出来るので、多くの方に採用されている蓄電池になります。
蓄電池の中では、かなりコンパクトなので設置スペースに困ることなく停電対策ができる蓄電池です。
また、蓄電池は停電対策として購入される方が多いですが、最近では電気代が高騰し続けているため、「太陽光発電+蓄電池」はようやく注目を浴びてきています。

補助金を活用して、蓄電池自体の購入価格をできる限り落とせば蓄電池も経済効果の高い商品になってきました。
利用できるものは全て利用して賢い買い方をしてみてください。
※見積依頼後に、メールもしくは電話が入ります。
ベストな蓄電池を設置して、快適な生活を手に入れましょう。
コメント