【現役営業マンが解説】15kWh以上の蓄電池の経済性とコスト

蓄電池

※2024年1月21日更新

お客さん
お客さん

15kWh以上の家庭用蓄電池があれば、停電時でも安心して過ごせると思うけど初期費用や経済的なメリットがあるのか教えていただけないでしょうか。

こんなお悩みにお答えします。

✅本記事の内容

・15kWh以上の蓄電池のメリットデメリット

15kWh以上の蓄電池があれば、どんな生活が送れるのか

15kWh以上の蓄電池に最適な太陽光発電の容量

15kWh以上の蓄電池の目安価格

15kWh以上の蓄電池の経済効果

15kWh以上の蓄電池の製品一覧

✅本記事の信頼性

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✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)

✔蓄電池の現役営業マン

✔月に10台以上の蓄電池販売を継続

15kWh以上の家庭用蓄電池でどんなメリットデメリットがあるのかわかりにくいですよね。

この記事を見ていただければ、15kWh以上の家庭用蓄電池のメリットデメリット、停電時の活用方法、目安価格や経済効果などが理解できるようになります。

15kWh以上の蓄電池のメリットデメリット

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それでは、15kWh以上の蓄電池のメリットデメリットを見ていきましょう。

✅メリット

・停電時でも安心した生活が送れる

・長期的には経済的なメリットがある

✅デメリット

・初期費用が高い

・設置場所に困る

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メリットとデメリットを理解して、自分に合った蓄電池なのかを見極めてみましょう。

メリット

まず、メリットについて見ていきましょう。

✅メリット

・停電時でも安心した生活が送れる

・長期的には経済的なメリットがある

15kWh以上の蓄電池は、家庭用蓄電池の中で最大容量の蓄電池になります。

一般的な4人家族が使用する1日の使用電力が、およそ13kWh~15kWhなので丸1日を賄える電気を貯めることができます。

また、停電時でも使用電力が大きい200V機器も使えるので安心した暮らしが送れるようになります。

「長期的に経済メリットがある」というのは、ここ直近で電気料金単価が高騰を続けており今後もその傾向は続くとみられているためです。

日経新聞より抜粋
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つまり、今以上に電気代が高くつくことになりますが15kWh以上の蓄電池があれば電力会社から購入する電気が少なくなり経済メリットが大きくなります。

太陽光発電+蓄電池があれば、電気の自給自足ができるようになります。

他の家庭では電気代高騰に悩んでいる中で、自宅で作った電気を有効活用して快適に過ごせるということです。

デメリット

次に、デメリットを見ていきましょう。

✅デメリット

・初期費用が高い

・設置場所に困る

お客さん
お客さん

長期的に経済メリットがあると言っても、初期費用が高すぎたら経済メリットは薄いんじゃないの?

たしかに、蓄電池は容量が大きくなればなるほど、コストは上がってしまいます。

15kWh以上の蓄電池は大型の蓄電池なので小型の蓄電池よりも高額になるのは間違いないです。

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ただし、蓄電池は「どこで買うか」「どれだけ値引きができるか」「補助金活用できないか」の3点をしっかり活用できれば安く購入することができます。

蓄電池は価格変動が大きい商品で、販売店によっては高い利益を乗せて販売している業者も多くいます。

安く購入できた場合は、長期的に電気代削減に貢献できるので経済メリットが出てきます。

※安く購入する方法は、「15kWh以上の家庭用蓄電池の目安価格」でお伝えします。

そして、もう1つのデメリットが15kWh以上の蓄電池になると蓄電池サイズが大きく設置場所に困ることです。

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上写真は、家庭用蓄電池の中で最大容量16.6kWhのニチコン蓄電池で、サイズは「幅1,060mm×高さ1,250mm×奥行き300mm」です。

実際に設置する場合は、メンテナンススペースも蓄電池の周囲には必要になります。

そもそも設置ができる蓄電池なのかは事前に確認しておく必要があります。

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15kWh以上の蓄電池があれば、どんな生活が送れるのか

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それでは、15kWh以上の蓄電池があれば、どんな生活ができるのか具体的に見ていきましょう。

15kWh以上の蓄電池があれば、贅沢を少し抑えると停電時でも普段通りの生活ができます。

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消費電力の高い200V機器も使えて、家中の電気機器が使えるタイプの蓄電池がメインです。

家中の電気機器が使えるタイプの蓄電池を「全負荷」タイプの蓄電池と言います。

停電時を想定して、具体的に使用頻度が高い電気機器の使用例を見ていきましょう。

※各電気機器の消費電力は、各機種ごとに異なるため目安です。

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上の電気機器を全て1時間使い続けると、4,700Wh(4.7kWh)になります。

つまり、約3時間使うと15kWhの蓄電容量はほとんど使い切るということになります。

電子レンジやIHクッキングヒーターを1時間使うことはないので、あくまで目安になります。

蓄電容量をすぐに使い切ってしまわないように、消費電力の大きい電化製品の使い方には注意が必要です。

さまざまな電気機器の消費電力を一覧で載せておりますので、参考にしてみてください。

電気機器消費電力
IHクッキングヒーター1400~3000W
エアコン300~1000W
食器洗浄機1100~1300W
電子レンジ1000~1500W
電気ポット900~1300W
洗濯機(乾燥時)600~1200W
ドライヤー600~1200W
掃除機850~1000W
こたつ300~600W
ファンヒーター10~450W
洗濯機(洗濯時)200~400W
冷蔵庫100~300W
テレビ(液晶)100~200W
デスクトップPC100~300W
ノートPC50~100W
加湿器10~40W
電気毛布50~80W
空気清浄機10~70W

全負荷タイプの蓄電池を停電時に使用する時は、家まるごと電気が使えるので消費電力の高い電気機器がどれなのか把握しておくことが停電時でも快適に過ごせるコツです。

15kWh以上の蓄電池に最適な太陽光発電の容量

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次に、15kWh以上の蓄電池と組み合わせる太陽光発電の最適な容量を見ていきましょう。

15kWh以上の蓄電池に最適な太陽光発電の容量は、5kW~8kW程度になります。

お客さん
お客さん

蓄電池が15kWhもあるのに、太陽電池は5kW~8kWって少なくないの?

蓄電池にもよりますが、15kWh蓄電池でもる電気量が3kW~4kW程度なので、そこまで大きな太陽光発電は必要ありません。

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ただし、普段使用する電気量が多いご家庭は、普段の消費で電気が使われるので太陽光発電は大きい方が良いです。

わかりにくいと思いますので、太陽光発電と蓄電池との関係を下絵を見てイメージしていきましょう。

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✅太陽光発電と蓄電池との関係

・太陽光発電の定格出力で発電することは少ない(およそ6~7割が一般的な発電量)

・家庭内で使用する電気は、1.5kW~3.0kW程度が一般的

・蓄電池に充放電できる電気量は、蓄電容量と異なる(3.0kW~4.0kW)

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まず、8kWの太陽光発電は常に8kW発電することは滅多にありません。

8kW発電するための条件が「日射強度」や「モジュール表面温度」、「空気が澄みわたっているか」の3つが合わないと100%発電しないからです。

実際に設置する環境だと、この3つの条件がなかなか合わないので、およそ6~7割の発電が一般的に見込める発電量になります。(8kWの太陽光発電なら晴れていたら6.5kW~7kW程度)

最適な太陽光発電容量の出し方を纏めると、下記の通りです。

✅最適な太陽光発電容量の出し方

①蓄電池の充放電できるスペックを確認

②昼間に使用する電気量を確認

③「①+②」×1.5倍が最適な太陽光発電容量

ちなみに、8kWの太陽光発電を乗せるのにどれくらいの屋根が必要なのか等を知りたい方は「8kW太陽光発電」の記事を覗いてみてください。

15kWh以上の蓄電池の目安価格

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次に、15kWh以上の蓄電池の目安価格を見ていきましょう。

まず結論からお伝えすると、工事費込みで200万円~250万円(税抜き)が相場価格になります。

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販売業者によって、蓄電池の価格は大きく変わりますので安く買うなら適正価格で販売している会社から見積を取ることがオススメです。

お客さん
お客さん

いきなり200万円以上のお金は払えないからローンを組んだらどうなるのか教えてくれない?

実際に、蓄電池を現金で購入される方は少なく、ローンを組んで購入される方がほとんどです。

✅ローンのシミュレーション条件

・京セラ15kWh蓄電池を購入

・購入金額は2,200,000円

・頭金なし

・ボーナス支払いなし

・支払い年数は10年(120ヶ月)

・ローン年率2.45%

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仮に2,200,000円で京セラ15kWh蓄電池を購入する場合は、毎月12,002円の支払いで15年間のローンを組むことができます。

もちろん、初期費用を2,200,000円以下にできれば毎月のローン返済額も少なくすることが可能です。

この記事を見ている方限定に、初期費用を確実に下げられる禁断の方法です。

✅確実に安く蓄電池を買う方法

①スポンジ公認の販売業者に見積をする(下サイトで無料見積可能)

②購入する時期に使える補助金がないか確認してもらう

③補助金の代行申請を行ってもらうことを確認して契約する

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太陽光発電と蓄電池は、「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。

今すぐに見積を取らなくても良いと思っている方もいると思いますが、蓄電池の相場価格を知るため、そして将来購入する際の比較見積としても使えるので、オススメしています。

※今なら見積依頼と商談で5,000円プレゼント実施中

また、蓄電池を購入する際は「各都道府県の補助金」を積極的に活用して購入すれば更に安く蓄電池を手に入れることができます。

15kWh以上の蓄電池の経済効果

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次に、15kWhの蓄電池の経済効果を見ていきましょう。

15kWhのモデル蓄電池として、「京セラ製の15kWh蓄電池」で計算してみます。

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結論から言うと、15年間で1,785,345円相当の経済効果が得られます。

15年間で経済効果を算出している理由は、京セラ製15.0kWh蓄電池の保証年数が15年間ついているためです。

また、電力会社ごとに電気料金プランが異なりますので、今回は東京電力の「スマートライフプラン」を元にエネがえるの長期シミュレーションで経済効果を見ていきます。

✅シミュレーション条件

・4kWの太陽光発電を設置済み

・東京都在住

共働き世帯で、夜間に電気を多く使う想定

・1ヶ月の電気使用量は400kWh

・卒FITで新たに京セラ蓄電池15kWhを購入

・卒FIT後の売電金額は8.5円/kWh

・蓄電池は自家消費優先モード

・電気料金の上昇率は2%

4kWの太陽光発電でFIT期間の10年間を終えて、新たに京セラ蓄電池15kWhを購入した場合の11年目~25年目の経済効果は下記のようになります。

long-term-economic-effect-simulation-of-15kWh-storage-battery

棒グラフの赤色が太陽光発電と蓄電池による節電額になります。

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太陽光発電+京セラ15kWh蓄電池で、節電及び売電できる15年間の目安金額が1,785,345円ということです。

10年間のFIT売電期間が終了すると安い売電単価(今回だと8.5円/kWh)でしか売電できませんが、京セラ蓄電池15kWhを購入することで、電力会社から高い価格(約30円/kWh)で電気を買わなくて済むようになります。

逆に、太陽光発電と京セラ蓄電池15kWhがなければ15年間で1,785,345円の金額を電力会社に支払うことになるということです。

お客さん
お客さん

15年使った後でも使い続けられるの?

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蓄電池の寿命は、設置場所や設置環境に左右されますが15年以上使い続けることも可能です。

つまり、10年以上使い続けられれば経済的メリット(電力会社に払わなくても済む金額)も増えていくということです。

15kWh以上の蓄電池の製品一覧

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次に、15kWh以上の蓄電池の製品ラインナップを見ていきましょう。

15kWh以上の蓄電池は、ラインナップは以下の4つがあります。

✅15kWh以上の蓄電池ラインナップ

①ニチコン製 16.6kWh蓄電池

②オムロン製 16.4kWh蓄電池

③ファーウェイ製 15kWh蓄電池

④京セラ製 15kWh蓄電池

蓄電池の詳細を確認されたい方は、各製品紹介の記事を覗いてみてください。

ニチコン製 16.6kWh蓄電池

蓄電容量16.6kWh
保証年数10年
停電時の定格出力2.0kW
設置場所屋外
外形寸法(mm)
(幅×高さ×奥行)
1,060×1,250×300

オムロン製 16.4kWh蓄電池

蓄電容量16.4kWh
保証年数15年
停電時の定格出力2.0kW
設置場所屋内屋外
外形寸法(mm)
(幅×高さ×奥行)
490×1010×295

ファーウェイ製 15kWh蓄電池

蓄電容量15.0kWh
※5kWh×3台
保証年数10年
停電時の定格出力2.5kW
設置場所屋外
外形寸法(mm)
(幅×高さ×奥行)
670×600×150
※5kWh×1台分

京セラ製 15kWh蓄電池

蓄電容量15.0kWh
※5kWh×3台
保証年数15年
停電時の定格出力2.0kWh
設置場所屋内屋外
外形寸法(mm)
(幅×高さ×奥行)
485×562×280
※5kWh×1台分

まとめ-15kWh蓄電池

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今回は、15kWh以上の蓄電池についてお伝えしました。

改めて、メリットデメリットを見ていきましょう。

✅メリット

・停電時でも安心した生活が送れる

・長期的には経済的なメリットがある

✅デメリット

・初期費用が高い

・設置場所に困る

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補助金も使いこなして初期費用を抑えられれば、長期的に見れば経済的にもお得です。

電気代が高騰を続けているので、災害対策はもちろんですが節電対策にも蓄電池は大いに役立ちます。

最近は、電気代が高騰を続けており「太陽光発電+蓄電池」を検討されている方が増えております。

日経新聞より抜粋

国による電気代軽減策が2024年4月で終わるため、2024年5月から更に電気代が上がってしまいます。

訪問販売業者はかなり高額で蓄電池を提案されているケースもあるため、適正価格で蓄電池を購入すれば長期的に見れば経済的にもお得です。

※今なら見積依頼と商談で5,000円プレゼント実施中

自分に合った蓄電池を選んで、快適な生活を手に入れましょう。

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