※2025年2月3日更新

蓄電池があれば停電時でもエアコンが使えるのか教えていただけないでしょうか。蓄電池を選ぶ際の注意点があれば知りたいです。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・蓄電池があれば停電時にエアコンは使えるのか?
・エアコンタイプの見分け方(100Vと200V)
・蓄電池の見分け方(100V対応と200V対応)
・正しい蓄電池の選び方
・蓄電池の種類
✅本記事の信頼性

✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)
✔本業で月に30台以上の蓄電池販売を継続
✔全蓄電池をチェック済
蓄電池があれば、停電時でもエアコンをつけられるのか?また、それ以外の家電もどれくらい使えるのかわかりにくいですよね。
この記事を見てもらえるとエアコンやそれ以外のどんな家電が使えるのか、目的に応じた蓄電池の選び方がわかるようになります。
蓄電池があれば停電時にエアコンは使えるのか?

それでは、蓄電池があれば停電時にエアコンが使えるのか見ていきましょう。
結論から言うと、蓄電池があれば停電時でもエアコンは使えます。
ただ、エアコンの機種によって蓄電池の選び方は変わります。
✅エアコンの機種タイプ
・14畳以下向けのエアコンは、100V電圧が多い
・14畳以上向けのエアコンは、200V電圧が多い
※14畳で区切っておりますが、あくまで目安です。

広い部屋向けのエアコンは200Vの電圧を使っています。

それによって、何がどうなるの?
蓄電池にも、100Vまでの電気機器しか電気を送れない蓄電池と200Vまで電気が送れる蓄電池があります。
つまり、200Vのエアコンを使う場合は、200V対応の蓄電池を選ばないと使えないです。
エアコンタイプの見分け方(100Vと200V)

次に、100Vタイプのエアコンと200Vタイプのエアコンの見分け方を見ていきましょう。
設置済のエアコンが100Vか200Vかの確認方法は、コンセントプラグを確認してみましょう。

200V用のコンセントプラグは、上の写真のような形になっております。
通常見かけるコンセントプラグと形状が異なるので、これで見分けがつくと思います。
蓄電池の見分け方(100V対応と200V対応)

次に、「100V機器に電気を送れる蓄電池」と「200V機器まで電気を送れる蓄電池」の見分け方も見ていきましょう。
エアコンも100Vのものより200Vの方がハイスペックですが、蓄電池でも同じことが言えます。

200Vのエアコンを停電時に使いたいなら、200V機器対応のハイスペックな「全負荷対応」の蓄電池が必要です。
蓄電池のタイプには、「特定負荷対応」と「全負荷対応」の2つの種類があります。
✅蓄電池のタイプ
特定負荷対応・・・家の一部の電気機器だけ電気を供給(100Vのみ対応)
全負荷対応・・・・家全ての電気機器に電気を供給(200Vまで対応)

特定負荷対応であれば、停電時を想定してどの機器を使うのかをあらかじめ決めておく必要があります。

つまり、停電時にエアコンを使用したい場合は事前に特定負荷としてエアコン(100Vのみ)を選ばないと使えません。
全負荷対応の蓄電池は、家全体の電気機器(200V機器含めて)に電気を送ることができるので、100Vエアコンや200Vエアコン、その他の家電も全て使えます。
ただし、多くの家電を一度に多く使うと蓄電池容量の減り方が早くなるので、使い方は注意をした方が良いです。
蓄電池の正しい選び方

次に、蓄電池の正しい選び方について見ていきましょう。

停電時の生活を想定して蓄電池のスペックは選ばないと後悔します。
✅蓄電池の正しい選び方のポイント
・停電時にどんな電気機器を使いたいのか
・使いたい機器は、何時間くらい使いたいのか
エアコンと同じように、使いたい家電が100V仕様なのか200V仕様なのか確認が必要です。
例えば、停電時1日の使用電気機器と使用時間が下記の場合を考えていきましょう。

まず、注目すべき点としては1日に使う消費電力が5,100Wh(5.1kWh)というところです。

この場合だと、蓄電池容量が6.0kWh以上は必要になります。
停電時に使いたい機器、使う時間によって蓄電池容量を決めることができます。
そして、使いたい機器の中に200V機器があるのかどうかも重要なポイントです。
この中で200V機器は「エアコン」と「IH調理器」になります。

200Vの機器は、他に何があるの?
200V機器は少しずつ商品が増えてきております。
200V機器 | 消費電力 |
エアコン | 300W |
電子レンジ | 1,000W |
IH調理器 | 1,200W |
食器洗い乾燥機 | 1,300W |
エコキュート | 1,500W |
床暖房 | 1,500W |
停電時に使いたい家電と使う時間を想定しておかないと、「停電時に使えたけど、蓄電池の容量がなくなって使う時間が少なかった」ということにもなりますので、注意しておきましょう。

そう言われても、どれくらい1日に電気を使っているのかわからないのだけど…
一般的な4人家族の平均的な1日の使用電力は、電気ガス併用の家庭で1日当たり13kWh、オール電化の家庭で20kWhです。

もしくは電気料金の明細表を見れば、1ヵ月分の使用電力量(kWh)が載っていますので、30日で割ると、1日に使っている電気使用量の目安がわかります。
平常時と同じ生活を停電時でもしたい方は、1ヵ月の使用電力量を30日で割った使用電力量以上の蓄電池が必要ということです。
また、停電がどれくらい続くのか、停電時は晴れていて太陽光発電から充電が見込めるのかなどは、その時の状況によりますので、停電時でも平常通りの生活をするのは避けておく方が安心できます。
蓄電池の種類

次に、蓄電池の種類を見ていきましょう。
エアコンのタイプやどの家電をどれくらい使うかで、全負荷対応(200V機器対応)か特定負荷対応(100V機器のみ)の蓄電池を選んでいく必要があることはわかったと思います。
もう少し踏み込んで、あなたが置かれている状況も組み合わせて、下記の図からベストな蓄電池を選ぶことが出来ます。


全負荷と特定負荷のほかに「ハイブリッド型」と「単機能型」の2つと太陽光発電と接続しない「スタンドアロン型」があるため、合計5つのタイプがあります。
該当する蓄電池を見つけられたら、それぞれの種類の蓄電池の詳細を確認してみてください。
✅各蓄電池の特徴
⇒ 停電時に、操作もせずに家全ての家電が使える
⇒ 停電時に、操作する手間があるが家全ての家電が使える
⇒ 停電時に、操作はせずに一部の家電だけ使える
⇒ 停電時に、操作する手間があって一部の家電だけ使える
⇒ 太陽光発電と接続をせず、停電前に貯めておいた電気を100V機器にだけ使える
蓄電池といっても、細かく分けると5つに分けられるため、「あなたが蓄電池に求めていること」と「あなたの置かれている状況」を組み合わせて、最適な蓄電池を選ぶようにしていきましょう。
まとめ-蓄電池でエアコン使えるのか

今回は、蓄電池があればエアコン含めてどんな電気機器が使えるのかお伝えしました。
蓄電池があれば、エアコンは使うことは可能です。
ただ、やみくもに蓄電池があれば良いというものではありません。
✅エアコンのタイプによって蓄電池の選択が必要
・14畳以下向けのエアコンは、100V電圧が多い⇒特定負荷対応の蓄電池
・14畳以上向けのエアコンは、200V電圧が多い⇒全負荷対応の蓄電池
エアコンに限らず、他のどんな電気機器を使うかも考えておきましょう。

停電時を想定した生活をイメージすることが重要です。
蓄電池の種類はわかったけど、どの蓄電池が良いのかわからないという方は「タイプ別(7タイプ)のオススメ蓄電池」の記事を覗いてみてください。
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あなたにとってベストな蓄電池を選んで、快適な生活を手に入れていきましょう。
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