蓄電池で電気代はどれくらい節約できるのか?【計算根拠付き】

蓄電池

※2024年1月27日更新

お客さん
お客さん

蓄電池を購入することで、どれくらいの電気代が節約できるのか教えていただけないでしょうか。また、費用対効果があるのか、蓄電池は今買うべきなのかも教えてほしいです。

こんなお悩みにお答えします。

✅本記事の内容

・蓄電池でどれくらいの電気代が節約できるのか

・蓄電池購入による費用対効果

・蓄電池を設置することでお得になる家庭とは?

✅本記事の信頼性

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✔太陽光発電メーカーに10年以上勤務(現役)

✔蓄電池の現役営業マン

✔月に10台以上の蓄電池販売を継続

蓄電池は災害対策のイメージが強いですが、節電効果がどれくらいあるのかわかりにくいですよね。

この記事を見てもらえれば、蓄電池設置による「節電金額」や「費用対効果があるのかどうか」が理解できるようになります。

蓄電池でどれくらいの電気代が節約できるのか

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それでは、蓄電池でどれくらいの電気代が節約できるのか見ていきましょう。

結論から言うと、1ヵ月で5,000円~10,000円程度の節約ができます。

お客さん
お客さん

なんで、こんな節電金額の差があるの?

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金額の差がある理由は、「蓄電池容量」や「各ご家庭の電気契約プラン」や「各ご家庭での使用電力量」が異なるためです。

つまり、どの蓄電池を設置するのか、今の電気料金プランがどんなプランなのかで節約できる金額が変わってきます。

蓄電池の容量が大きければ大きいほど、貯められる電気の量が大きいので節電できる金額も大きくなります。

✅家庭用蓄電池の蓄電容量はどれくらいなのか?

・2kWh~3kWh ⇒ 小型の蓄電池

・5kWh~7kWh ⇒ 標準的な蓄電池

・10kWh~16kWh ⇒ 大容量の蓄電池

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一般的には、5kWh~7kWhの蓄電池を購入される方が多いです。

また、電気料金プランは、大きく分けると2つの契約プランに分けることができます。

ご自身の契約はどちらになっているのかこの機会に確認してみることをオススメします。

✅おおまかな電気料金プラン

・オール電化住宅の方 ⇒ オール電化プラン

・電気とガスの併用住宅の方 ⇒ 標準的な電気プラン

お客さん
お客さん

自分がどっちの電気料金プランなのかも確認するけど、そもそも電気料金ってどういう料金体系になっているの?

下の表は、一般的に電気料金の計算方法を表しております。

電気料金は、「①基本料金」+「②電力量料金」+「③再生可能エネルギー発電促進賦課金」で成り立っています。

ちなみに、蓄電池を購入することで節電できるのは「②電力量料金」と「③再生可能エネルギー発電促進賦課金」の2つです。

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「オール電化」か「電気とガス併用」は②電力量料金の料金体系が異なります。

オール電化は、昼間の電気料金単価が高く、夜間の電気料金単価が安いのが特徴です。

一方で、電気とガス併用の料金体系は、電気を使った分に応じて料金単価が上がるのが特徴になります。

✅オール電化の料金体系

東京電力エナジーパートナーHPより抜粋

✅電気とガス併用の料金体系

東京電力エナジーパートナーHPより抜粋
お客さん
お客さん

ちなみに、再生可能エネルギー発電促進賦課金っていうのも電気代に入っているけど、何なの?

✅再生可能エネルギー発電促進賦課金とは

固定価格買取制度で買い取られる再生可能エネルギー電気の買取に要する費用

2012年から始まった固定価格買取制度で、再生可能エネルギー発電促進賦課金は再生可能エネルギーで発電して余った電気を国(電力会社)が買取をするときの財源の一部になっています。

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固定価格買取制度は、再生可能エネルギーを普及させるために作られた制度です。

再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価は年々上昇を続けております。

ちなみに、再生可能エネルギー発電促進賦課金は、今後も上昇をしていくと言われており、電気代高騰の1つの要素です。

少し脱線しましたが、「①オール電化住宅の方」と「②電気ガスの併用住宅の方」がどれくらいの電気代を節約できるのか具体例で見ていきましょう。

①オール電化住宅の方の節電金額

まずは、オール電化住宅の方から見ていきましょう。

節電金額を算出にするにあたっての諸条件を以下のように設定しました。

✅節電金額算出の諸条件

蓄電池:ダイヤゼブラ電機製アイビス7(※2サイクル運転で設定)

蓄電容量:7.04kWh(※実効容量は6.2kWh)

電気料金プラン:東京電力エナジーパートナー スマートライフSプラン

電気単価(昼間):35.96円/kWh

電気単価(夜間):28.06円/kWh

※実効容量とは、実際に充放電できる容量のことです。

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今回は、東京電力のスマートライフSプランを例に解説しますが、電力会社によって料金体系は異なります。ご自身の契約されている電力会社の電気単価で下記の計算をしてみてください。

東京電力エナジーパートナーのHPより抜粋

1ヵ月で節電できる金額は、8,430円です。(※太陽光発電の節電は考慮なし)

✅1ヵ月の節電金額

昼間の太陽光発電の電気を蓄電池に貯めて夜間に放電:223円・・・①

夜間の電気を蓄電池に貯めて朝方に放電:49円・・・・・・・・・・②

再生可能エネルギー発電促進賦課金の削減分:9円・・・・・・・・③

1日の節電金額は①+②+③なので、281円が節電できる金額

1ヵ月間の節電金額は281円/日×30日なので8,430円が節電できる金額

お客さん
お客さん

節電する時のイメージが湧かないのだけど、わかりやすい資料ないの?

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1日2サイクルのイメージが湧きにくいと思いますので、アイビス7での充電と放電の例を見ておきましょう。

それぞれ計算方法を詳しく見ていきましょう。

①昼間の太陽光発電の電気を蓄電池に貯めて夜間に放電

まず、昼間の太陽光発電で貯めた電気を夜間に放電する金額が節電金額になります。

太陽光発電で発電した電気は、もちろん0円です。

太陽光発電で発電した電気は、まずは家庭内の電化製品に使われて余ったものは蓄電池に充電ができます。

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蓄電池にも満充電になった場合は、電力会社に売電ができます。今回は、売電金額は加味しておりません、太陽光発電が多く設置できる家であれば売電収益も見込めます。

昼間に蓄電池に電気を貯めて、夕方以降に放電することで夕方に使うはずだった電気を使わなくて済みます。

通常であれば電力会社から35.96円/kWhで購入していた電気が0円になるわけなので、節電金額は223円(35.96円/kWh×6.2kWh)になります。

つまり、1ヵ月であれば6,690円(223円/日×30日)となります。

夜間の電気を蓄電池に貯めて朝方に放電

次に、夜間の電気を蓄電池に貯めて朝方に放電する場合は、朝方の電気単価と夜間の電気単価の差額が節電金額になります。

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本来は、朝に使う電気は朝方の電気単価(35.96円/kWh)ですが、夜間の安い電気単価(28.06円/kWh)で電気を使うので差額が節電金額です。

つまり、(35.96円/kWh-28.06円/kWh)×6.2kWhの49円になります。

つまり、1ヵ月であれば1,470円(49円/日×30日)となります。

③再生可能エネルギー発電促進賦課金の削減分

最後に、再生可能エネルギー発電促進賦課金の削減です。

2023年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金は、1.4円/kWhになります。

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太陽光発電の電気は電力会社から購入していないので、再生可能エネルギー発電促進賦課金はかかりません。

つまり、蓄電池に貯めた6.2kWh×1.4円/kWhの9円が節電分ということになります。

つまり、1ヵ月であれば270円(9円/日×30日)となります。

②電気ガス併用住宅の方の節電金額

次に、電気ガス併用住宅の方の節電金額を見ていきましょう。

節電金額を算出にするにあたっての諸条件を以下のように設定しました。

✅節電金額算出の諸条件

蓄電池:ダイヤゼブラ電機製アイビス7(※1サイクル運転で設定)

蓄電容量:7.04kWh(※実効容量は6.2kWh)

電気料金プラン:東京電力エナジーパートナー スタンダードSプラン

電気単価:下記表の通り

東京電力エナジーパートナーHPより抜粋
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一般的に1ヵ月で使用されている平均電力量400kWhの家庭を想定して節電金額を算出してみます。

1ヵ月で節電できる金額は、7,798円です。(※太陽光発電の節電は考慮なし)

蓄電池導入なしの場合蓄電池導入の場合
基本料金321円321円
0~120kWh3,600円3,600円
121~300kWh6,588円3,440円
301~400kWh4,069円0円
再エネ賦課金560円300円
合計の電気代15,138円7,661円
※消費税10%も加味しております。

✅1ヵ月の節電金額

昼間の太陽光発電の電気を蓄電池に貯めて夜間に放電:6.2kWh/日

1ヵ月に節電できる電気量:186kWh(6.2kWh/日×30日)

1ヵ月の消費電力:214kWh(400kWh-186kWh)

301~400kWhの電気料金:0円

121~300kWhの電気料金:3,440円((214kWh-120kWh)×36.6円/kWh)

0~120kWhの電気料金:3,600円(120kWh×30kWh)

再エネ賦課金:300円(214kWh×1.4円/kWh)

1ヵ月間の電気料金は7,340円

1ヵ月の節電金額:7,798円(15,138円-7,340円)

電気ガス併用の方の電力量料金は、電気を使えば使うほど電気単価が上がっていくシステムのため、電気を使う量が抑えられたら高額の単価で電気を買わなくても済みます。

太陽光発電の節電分や売電分も加味すると、オール電化の方と同様に節電金額と売電金額も見込めるのでお得です。

蓄電池購入による費用対効果

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次に、蓄電池導入による費用対効果を見ていきましょう。

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結論としては、補助金の活用をすれば費用対効果は高く、購入してもメリットが出ます。

蓄電池導入による費用対効果を確認する上で、蓄電池コストが重要になります。

2024年度現在で蓄電池の相場コストは、材工で20万円/kWh程度です。

つまり、先程ご紹介したアイビス7でいえば140万円(20万円/kWh×7.04kWh)になります。

お客さん
お客さん

蓄電池に100万円以上も出せないわ。。

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そのまま買うとかなり高額になるので、補助金を活用すれば安く買えます。

2023年度に活用できた蓄電池補助金は「DER補助金」「DR補助金」「各自治体の補助金」があります。

おそらく2024年度も同様の補助金が出る予定です。

✅DER補助金を活用した蓄電池導入の費用対効果

アイビス7蓄電池の補助金額:279,400円

アイビス7蓄電池の初期費用:1,120,600円

アイビス7で年間節電できる金額:96,000円(1ヵ月8,000円として12か月分)

10年間で節電できる金額:960,000円

お客さん
お客さん

え?10年でも初期費用分は取り戻せなの?

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今回は、蓄電池だけで節電できる金額を算出しておりますが、太陽光発電の節電分や売電分も加味すると10年程度で元が取れるようになります。

太陽光発電の売電金額は含んでおりませんが、蓄電池の節電金額だけで見ると10年でも初期費用の回収は厳しいです。

ただ、最近はエネルギー原材料の高騰やロシアウクライナ戦争もあり、電気代は高騰を続けており今後も電気代は上がっていくと言われております。

日経新聞より抜粋

電気代の長期的な値上がりも考慮すると、蓄電池導入による節電効果や費用対効果も高くなっていきます。

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つまり、電気代が今よりも上がっていくので早めに太陽光発電や蓄電池を設置しておく方が賢いということです。

お客さん
お客さん

補助金を使って少し安くなるのはわかったけど、それでも高くて手が出ないのだけど他に手はないの?

蓄電池自体のコストを下げる方法を教えますので、下記を実践してみてください。

✅確実に安く蓄電池を買う方法

①スポンジ公認の販売業者に見積をする(下サイトで無料見積可能)

②購入する時期に使える補助金がないか確認してもらう

③補助金の代行申請を行ってもらうことを確認して契約する

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「本当は安く買えるのに高く買わされている人が多い」と本業でも感じているので、最も安く買える方法で皆さんは買ってください。

蓄電池の初期費用を抑えることができれば、蓄電池の費用対効果も大きく変わってきますので、安く買うことを意識してみましょう。

※今なら見積依頼と商談で5,000円プレゼント実施中

こんなご家庭には蓄電池の導入効果が高い

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次に、どんなご家庭の方が蓄電池導入の効果が高いのか見ていきましょう。

✅蓄電池導入効果が高いご家庭

・電気をよく使うご家庭

・共働きのご家庭

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4人家族の平均的な1ヵ月の電気使用量は、400kWhと言われておりますので直近の1ヵ月の電気使用量と見比べてみましょう。

目安の1つとして、1ヵ月に400kWh以上の電気を使っているなら蓄電池を購入する価値が高いご家庭になります。

また、消費電力の高い「エアコン」や「テレビ」などを頻繁に使う方も消費電力が高めの傾向があります。

そして、共働きのご家庭にも蓄電池の導入効果が高いです。

お客さん
お客さん

共働きだったら、あまり電気を使わないんじゃないの?

共働きの家庭に蓄電池をオススメする理由は、太陽光発電で発電している昼間に家にいなければ発電した電気を確実に蓄電池に電気を貯めて、夕方以降に蓄電池の電気を使えて電気の自給自足がししやすいからです。

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少し前までは、太陽光発電で発電した電気は売電する方が電気料金よりも高く売れるのでお得でしたが、今は電気料金が高騰して売電単価が下がったので節電する方がお得になります。

太陽光発電の電気は貯めて家で使う方が経済的にも賢い時代になっているので、共働きのご家庭には蓄電池の導入効果が高いです。

まとめ-蓄電池で電気代節約

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今回は、蓄電池導入でどれくらいの電気代が節約できるのかお伝えしました。

蓄電池を購入することで、1ヵ月あたり5,000円~10,000円程度の節約ができます。

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あくまで蓄電池導入による節電金額なので、太陽光発電による節電や売電金額をいれると経済効果は大きくなります。

電気料金が年々上昇しているので、今後は今よりもさらに節電効果は高まっていくと予想されています。

日経新聞より抜粋

蓄電池補助金を利用して適正価格で購入できれば、蓄電池導入の費用対効果を上げることができます。

ただ、ご家庭に合わせたた蓄電池を選ばないと大きな損をすることにもなります。

例えば、あまり電気を使わないのに蓄電容量の大きな蓄電池を購入してしまって蓄電池を有効に活用しきれないなどがあげられます。

蓄電池の正しい選び方について詳しく知りたい方は、下記の記事を覗いてみてください。

✅確実に安く蓄電池を買う方法

①スポンジ公認の販売業者に見積をする(下サイトで無料見積可能)

②購入する時期に使える補助金がないか確認してもらう

③補助金の代行申請を行ってもらうことを確認して契約する

※今なら見積依頼と商談で5,000円プレゼント実施中

適正価格で蓄電池を購入して、快適な生活を手に入れていきましょう。

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