【2021年太陽光発電ランキング】日本で一番売れたメーカーはどこ?

太陽光発電

※2022年1月30日更新

お客さん
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日本で一番売れている太陽電池メーカーはどこになるのでしょうか?ランキング形式みたいなのがあれば見てみたいです。

こんなお悩みにお答えします。

✅本記事の内容

・2021年太陽光発電の販売量ランキング(日本)

・太陽光発電の総販売量ランキング

・住宅用太陽光発電の販売量ランキング

・低圧産業用太陽光発電の販売量ランキング

✅本記事の信頼性

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✔太陽光発電メーカーに10年間勤務(現役)

✔住宅用太陽光発電を月販100棟(1年以上継続中)

✔某大手ビルダーの営業担当(複数ビルダー担当)

太陽光発電を購入するなら、一番売れている人気のある太陽電池メーカーの太陽電池を設置したいですよね?

この記事を見てもらえれば、日本でどこの太陽電池が一番売れているのかが理解できるようになります。

2021年太陽光発電の販売ランキング(日本)

まず、ランキング発表をするにあたっての大前提をお伝えします。

今回2021年の太陽光発電の販売ランキングをお伝えするにあたって、太陽光発電専門雑誌である「Smart House」の2022年2月号を参考にしております。

太陽光発電の市場環境などを詳しく学べますので、気になる方はAmazonから購入して学びを深めましょう。

2021年は、コロナの影響もあり「需給ひっ迫」や「値上げ」などで2020年対比の太陽光発電の販売規模は、住宅用で10%減で低圧産業用で20%減となりました。

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ほとんどの販売業者から「売るものがない!」「値上げだと採算が合わない!」という声を多く寄せられた1年でした。

現状の太陽光発電の市場について詳しく知りたい方は、下記の2つの記事を覗いてみてください。

太陽光発電市場にとって厳しい環境ではありましたが、2021年の各太陽電池メーカーの販売ランキングを詳しく見ていきましょう。

太陽光発電の総販売量ランキング

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まずは、2021年日本国内の太陽光発電総出荷量のランキングを見ていきましょう。

パワコンベースでランキングが掲載されていたので、1.4倍の過積載をパネル容量ベースと想定して各パネルメーカーの年間販売量を計算しております。(下表右)

総出荷量PCSベース5,200MW
総出荷量パネルベース7,280MW
ジンコソーラー1,238MW
ロンジソーラー874MW
Qセルズ801MW
トリナソーラー728MW
カナディアンソーラー728MW
JAソーラー728MW
京セラ582MW
シャープ437MW
ソーラーフロンティア291MW
サンテック291MW
その他582MW

✅2021年太陽光発電 総販売量トップ3

1位:ジンコソーラー

2位:ロンジソーラー

3位:Qセルズ

ジンコソーラーとロンジソーラーは、低圧産業用太陽光発電が主な販売ターゲットで住宅用太陽光発電は2021年時点では参入しておりません。

Qセルズは、低圧産業用と住宅用のどちらも販売されているメーカーです。

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かつては世界で太陽光発電をリードしてきていた国内メーカーですが、日本国内でもシェアを奪われているのが実情になります。

住宅用太陽光発電の販売量ランキング

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次に、2021年日本国内の住宅用太陽光発電のランキングを見ていきましょう。

住宅用太陽光発電のランキングは、1.1倍の過積載をパネル容量ベースと想定して各パネルメーカーの年間販売量を計算しております。(下表右)

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住宅用太陽光発電は、パワコン容量の1.1倍~1.2倍でパネル容量を決めるのが一般的です。

総出荷量PCSベース700MW
総出荷量パネルベース770MW
パナソニック100MW
京セラ100MW
シャープ100MW
長州産業100MW
Qセルズ93MW
カナディアンソーラー93MW
ソーラーフロンティア69MW
サンテック46MW
カネカ23MW
その他46MW

✅2021年 住宅用太陽光発電トップ3

1位:パナソニック

2位:京セラ

3位:シャープ

住宅用の太陽光発電は、これまで通り国内メーカーがシェアを握っております。

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この上位3社を見ると、ホッとした気持ちになりますね。

国内メーカーを採用している大手ハウスメーカーが多く、海外メーカーが入り込めていないというのも大きな理由です。

ただし、販売量の差も年々小さくなっており海外メーカーが追い上げています。

つまり、地場工務店や地場ビルダー、既築住宅への設置はコストの安い海外メーカーの採用比率が高いということです。

低圧産業用太陽光発電の販売量ランキング

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次に、2021年日本国内の低圧産業用太陽光発電のランキングを見ていきましょう。

低圧産業用太陽光発電のランキングは、1.5倍の過積載をパネル容量ベースと想定して各パネルメーカーの年間販売量を計算しております。(下表右)

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全量売電案件は1.8倍~2.0倍の過積載が多いですが、最近は自家消費案件が増えてきており自家消費は1.2倍~1.5倍程度の過積載が多いです。

総出荷量PCSベース4,500MW
総出荷量パネルベース6,750MW
ジンコソーラー1,215MW
ロンジソソーラー877MW
JAソーラー810MW
Qセルズ675MW
トリナソーラー675MW
カナディアンソーラー607MW
京セラ472MW
シャープ405MW
サンテック202MW
ソーラーフロンティア202MW
その他540MW

✅2021年 低圧産業用太陽光発電トップ3

1位:ジンコソーラー

2位:ロンジソーラー

3位:JAソーラー

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上位3社は全て中国メーカーになります。

太陽光発電メーカーは、中国メーカーが世界をリードする形に変わっており低圧産業用(特にメガソーラー等)は格安の中国メーカーの太陽電池が採用されることが多いです。

日本国内メーカーがシェアを奪い返す可能性は低く、今後も海外メーカーでのシェア争いが繰り広げられる可能性が高いです。

理由としては、日本国内メーカーは「太陽電池生産拠点の縮小」や「海外メーカーの※OEM品を販売する」動きが強く太陽光発電事業に投資するメーカーがいないためです。

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正直なところ、太陽電池の価格が海外メーカーに追い付くことができない状態になっております。

※OEM品とは、自社ブランドではなく、他社ブランドを自社ブランドとして販売する商品

まとめ

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今回は、2021年太陽光発電販売ランキングをお伝えしました。

全体的な流れとしては、海外メーカーの販売量が年々増えており、なんとか住宅用太陽光発電のみが国内メーカーで踏ん張っているという状況です。

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国内メーカーの多くが海外メーカーのOEM品を使い始めているので、正直言うと海外メーカー純正を採用する方がコストも安く買えます。

新しい太陽電池として注目されている「ペロブスカイト太陽電池」は日本でも研究開発が続けられており、市場投入となれば太陽電池の販売シェアも大きく変わる可能性があります。

現状の単結晶や多結晶系の太陽電池がメインの間は、海外メーカー優勢のランキングが続くでしょう。

どの太陽電池を選ぶかの参考になれば嬉しく思います。

太陽光発電を検討してみたい方は、まず太陽光発電相場価格の記事を覗いて理解を深めましょう。

あなたにとってベストな太陽電池を選んで、快適な生活を手に入れましょう。

2021年の蓄電池販売量ランキングを見たい方は、「2021年蓄電池 日本国内出荷量ランキング」の記事を覗いてみてください。

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