※2026年1月18日更新

「営業マンの話を信じて200万円で契約。でも実際の発電量は説明の7割程度で、元が取れるか不安です…」
電気代の高騰が続くいま、家計を守るために太陽光発電を検討しているものの、このような「後悔した」という声を見聞きして、一歩踏み出せずにいるのではないでしょうか。
こんなお悩みにお答えします。
✅本記事の内容
・太陽光発電で後悔する人の7つの共通点【失敗事例】
・【一覧表】後悔しやすいポイントと対策まとめ
・太陽光発電で後悔しないための5つのポイント
・太陽光発電の導入方法|自分に合った選択肢を知る
✅本記事の信頼性

✔太陽光発電メーカーに15年以上勤務(現役)
✔家庭用太陽光発電を月販300棟(3年以上継続中)
✔某大手ビルダーの営業担当(複数ビルダー担当)
一家の大黒柱として、家族の将来を守るための高額な投資です。
絶対に失敗したくない、そのお気持ちは痛いほど分かります。
実は、太陽光発電で後悔する人にはいくつかの共通点があります。
この記事では、太陽光発電システムの専門家として、具体的な失敗事例とその根本原因、そして後悔を回避するための具体的な対策を徹底解説します。

最後まで読めば、ご家庭にとって最適な判断基準が明確になり、自信を持って一歩を踏み出せるはずです。
太陽光発電で後悔する人の7つの共通点【失敗事例】

太陽光発電の導入で後悔につながる失敗には、共通のパターンがあります。
これらの失敗は独立しているように見えますが、実は「業者選び」という一つの根本原因に繋がっていることがほとんどです。
✅後悔する人の7つの失敗事例
・発電量が思ったよりも少ない
・初期費用の元が取れない、回収に時間がかかる
・メンテナンス費用、維持費を想定していなかった
・悪徳業者に騙されてしまった
・近隣トラブルが発生した
・補助金を活用できなかった
・蓄電池を後付けして余計な出費が発生した

その視点で読み進めてください。
発電量が思ったより少なかった

「シミュレーションでは年間5,000kWhと聞いていたのに、実際は3,500kWh程度。屋根の一部に隣家の影がかかることを知らなかった」(40代男性・埼玉県)

発電量がシミュレーションを下回る最大の原因は、事前の調査不足です。アドバイスとして、契約前に以下の3点を必ずご自身の目で確認するよう強くお勧めします。
• 周辺環境の調査不足による影の影響
隣家や電柱、将来成長する可能性のある樹木など、時間帯によって太陽光パネルに影を落とす障害物を見落としているケースです。
• カタログ値と実際の発電量の乖離
カタログに記載されている発電量は、あくまで特定の条件下での最大値です。実際の発電量は、設置場所の環境によって必ず変動します。
• 天候や気温による変動
日照時間が短い梅雨や冬、積雪はもちろん、夏場の高温も注意が必要です。太陽光パネルは熱に弱く、猛暑日には発電効率が低下することがあります。
初期費用の元が取れない・回収に時間がかかる

「10年で元が取れると言われたけど、子どもの教育費が増えて家計が苦しくなり、回収どころではなくなった」(30代男性・神奈川県)

「元が取れる」という言葉を鵜呑みにすると、長期的な家計計画にズレが生じる可能性があります。
• 費用回収期間の目安
一般的に、太陽光発電の費用回収期間は8〜10年が目安です。これより極端に短い期間を提示された場合は、その根拠を疑うべきです。
• 売電価格の下落
FIT制度(固定価格買取制度)の売電単価は年々下落しており、2012年度の42円/kWhから2026年度には24円/kWh(1年目~4年目)、8.3円/kWh(5年目~10年目)になる見込みです。これは、売電収入への期待値を10年前の3分の1程度に設定する必要があることを意味します。売電に頼るモデルは過去のものです。
• ライフスタイルの変化
子どもの進学や親の介護など、長期的なライフプランの変化による支出増も考慮に入れておく必要があります。
• 見落としがちな維持費
多くの人が見落とすのが10年後以降に発生するパワーコンディショナーの交換費用です。これを初期の収支計画に含めないと、回収計画は必ず狂います。
• 過度な期待は禁物
今の太陽光発電は「儲ける」ための投資ではなく、高騰する電気代を「自家消費」で削減し、長期的に家計を守るための設備と考えるのが成功の鍵です。
より詳しい収支シミュレーションについては、こちらの記事「家庭用太陽光発電はいくら儲かるのか」も参考にしてください。
メンテナンス費用、維持費を想定していなかった

「設置して12年目にパワコンが故障。交換費用が20万円以上かかると言われて驚いた」(50代男性・千葉県)

太陽光発電は設置して終わりではありません。長期的に運用するための維持費がかかります。
• 定期点検費用
法律で義務付けられてはいませんが、4年に1回程度の定期点検が推奨されており、1回あたり数万円の費用が発生します。
• パワーコンディショナーの交換
発電した電気を家庭で使えるように変換するパワーコンディショナー(パワコン)の寿命は約15年です。交換には20〜30万円程度の費用がかかります。
• 廃棄、リサイクル費用
太陽光パネルの廃棄は今後数年で法律によって禁じられる予定です。基本的に、太陽光パネルを撤去した際はリサイクルする必要があり、1枚当たり5,000円程度のリサイクル必要がかかります。また、太陽光パネルの取り外しや取り外しにかかる足場代は別途で数十万円かかります。屋根の張替えなどがない限りは、わざわざ撤去することはオススメしません。
悪徳業者に騙されてしまった

「訪問販売で『今日契約すれば50万円引き』と急かされてサイン。後から調べたら相場の1.5倍の価格だった」(40代男性・愛知県)

残念ながら、太陽光発電の業界には悪質な業者が存在します。国民生活センターへの相談件数は年間約1,300件にものぼります。これは、毎日3〜4家族が何らかのトラブルで相談している計算になり、決して他人事ではありません。
• 高額請求
相場の2倍近い価格で見積もりを提示し、大幅な値引きを謳って契約を迫るケースがあります。
• 水増しシミュレーション
発電量を意図的に多く見せかけるなど、都合の良いデータだけを提示して契約を取ろうとする手口です。
• 施工不良による二次被害
技術力の低い業者による手抜き工事は、雨漏りなど住宅へ深刻なダメージを与える最悪のケースにつながります。
• 即決を迫る営業
「今日だけ」「今だけ」といった言葉で契約を急かす訪問販売業者には特に注意が必要です。冷静な判断をさせないのが目的です。
もう少し詳しく知りたい方は、「太陽光発電の訪問販売で注意すべきこと7選」の記事を覗いてみてください。
近隣トラブルが発生した

「パネルの反射光が隣家のリビングに差し込むと苦情が入り、関係が悪化してしまった」(40代男性・兵庫県)

設置場所や方法への配慮が不足すると、ご近所との思わぬトラブルに発展することがあります。
• パネルの反射光(光害)
太陽光パネルの反射光が隣家の窓に差し込み、「眩しい」「室温が上がる」といった苦情につながるケースです。反射光が心配の方は、販売店に反射光シミュレーションを依頼しましょう。年間を通じてどの時期にどの方角に反射光が差し込むかがわかります。
• パワーコンディショナーの稼働音
パワコンは稼働中に「モスキート音」と呼ばれる高周波音を発生させることがあり、設置場所によっては騒音トラブルの原因となります。
訴訟事例: 過去には兵庫県姫路市で、反射光による熱中症被害を理由に損害賠償を求める訴訟も起きています。
事前の対策が重要: これらのトラブルは、契約前に業者と設置角度や向きを綿密にシミュレーションし、対策を講じることで多くが回避可能です。
もう少し詳しく知りたい方は、「近隣トラブル事例5選」の記事を覗いてみてください。
補助金を活用できなかった

「補助金があると聞いていたのに、申請期限が過ぎていて受け取れなかった。事前に確認すればよかった」(30代男性・福岡県)

補助金を活用できるかどうかで、初期費用の負担は大きく変わります。
• 申請条件と受付期間
補助金には予算や期間が定められており、「いつの間にか終わっていた」ということが起こり得ます。
• 自治体ごとの違い
国の制度とは別に、都道府県や市区町村が独自の補助金制度を設けています。金額や条件は様々です。
• 機会損失のリスク
申請漏れや書類の不備で、本来受け取れるはずだった数十万円を逃してしまう可能性があります。
• 業者任せにしない
業者もサポートしてくれますが、最終的な確認は自分で行うという意識が重要です。
✅各補助金の概要
蓄電池を後付けして余計な出費が発生した

「太陽光だけ先に設置したけど、夜間に電気を使えず不便。後から蓄電池を追加したら、セットで買うより30万円も高くついた」(40代男性・大阪府)

太陽光発電と蓄電池はセットで考えることで、メリットを最大化できます。
• 太陽光だけでは電気を貯められない
太陽光発電は日中に発電しますが、その電気を貯めておく機能はありません。
• 夜間・停電時の備え
発電しない夜間や、災害による停電時に電気を使うためには蓄電池が必須です。
• 後付け工事は割高に
太陽光と蓄電池を別々に設置すると、工事が2回になり、それぞれに工事費や設置費がかかるため割高になる傾向があります。
• 同時導入のメリット
セットで導入すれば工事が一度で済み、費用を抑えられるだけでなく、補助金の対象になる場合もあります。
【一覧表】後悔しやすいポイントと対策まとめ

これまでの7つの後悔ポイントと、その対策を一覧表にまとめました。契約前にセルフチェックとしてご活用ください。
| 後悔ポイント | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 発電量不足 | 周辺環境の調査不足 | 現地調査・影のシミュレーション |
| 費用回収の遅れ | 売電収入への過度な期待 | 自家消費メインで計画 |
| 維持費の想定外 | ランニングコストの認識不足 | 点検・交換費用を事前に確認 |
| 悪徳業者 | 1社のみで即決 | 3〜4社の相見積もり |
| 近隣トラブル | 設置角度・向きの配慮不足 | 業者と反射光対策を確認 |
| 補助金の未活用 | 情報収集不足 | 申請期限・条件を事前確認 |
| 蓄電池の後付け | 将来設計の欠如 | 同時導入を検討 |
太陽光発電で後悔しないための5つのポイント

失敗事例から学ぶべきは、具体的な対策です。
後悔を回避するために、契約前に必ず実践してほしい5つのポイントをご紹介します。
✅太陽光発電で後悔しない5つのポイント
・複数業者から相見積もりを取る
・現実的なシミュレーションを確認する
・屋根の条件、設置環境を事前にチェックする
・メンテナンス費用と保証内容を必ず確認する
・補助金、支援制度を事前に調べておく

複数業者から相見積もりを取る

業者選びの成否は、相見積もりにかかっていると言っても過言ではありません。
価格の妥当性だけでなく、悪質な業者を排除するための最も効果的な防衛策です。
• 最低3〜4社から見積もりを取る
複数社を比較することで、ご自宅の設置費用の適正な相場がわかります。複数の業者から話を聞くことで、あなた自身が専門家と同等の知識を身につけることができます。これにより、営業トークに流されることなく、自信を持って判断を下せるようになります。
• kWあたりの単価で比較する
見積もり総額だけでなく、システム容量1kWあたりの単価を比較すると、価格の妥当性を判断しやすくなります。総額はパネルの枚数で大きく変わるため、リンゴ1個あたりの値段を比べるように、設備1kWあたりの単価で比較することで、初めて公平なコスト評価が可能になります。
• 価格以外の要素も比較する
提案されているパネルの性能、保証内容、施工実績、アフターサービスの充実度なども含めて総合的に判断しましょう。
現実的なシミュレーションを確認する

業者から提示される発電量シミュレーションは、後悔しないための重要な判断材料です。
• 考慮されている項目を確認する
理想的な日照量だけでなく、周辺の建物の影、地域ごとの気象データ、パネルの温度上昇による効率低下、経年劣化(通常年間0.5%程度)などが考慮されているか確認しましょう。
• 数値の根拠を質問する
提示された数値がどのような条件で算出されたものか、遠慮なく質問してください。誠実な業者であれば、丁寧に説明してくれるはずです。このシミュレーションの根拠をしっかり業者に確認し、自分で説明できるようになることが、ご家族(特に奥様)に納得してもらうための第一歩です。
• 断定的な営業トークに注意
「必ず元が取れます」「絶対に儲かります」といった断定的な説明をする業者は信頼できません。
屋根の条件、設置環境を事前にチェックする

ご自宅の屋根が太陽光発電に適しているか、事前に把握しておくことも大切です。
• 屋根の条件
最適な方角は南向きですが、東西向きでも設置可能です。また、十分な発電量を得るための面積や、適切な傾斜があるかを確認しましょう。
• 屋根材の種類
屋根材によっては設置が難しい、あるいは追加の工事が必要な場合があります。
• 周辺環境
現時点だけでなく、将来的に近隣に高い建物が建つ計画がないか、隣の庭木が成長して影にならないかといった長期的な視点も重要です。
• 現地調査の丁寧さ
契約前にしっかりと現地調査を行い、屋根の状態や周辺環境を細かくチェックしてくれる業者を選びましょう。
メンテナンス費用と保証内容を必ず確認する

設置後も安心して使い続けるために、長期的なコストと保証の確認は不可欠です。
• 定期点検の頻度と費用
点検の頻度や費用、内容について事前に確認しておきましょう。
• 保証の範囲と期間
パネルやパワコンなどの「メーカー保証」と、設置工事に起因するトラブル(雨漏りなど)に対応する「施工保証」の2種類があります。それぞれの保証範囲と期間を必ず書面で確認してください。
• パワコン交換費用の想定
約15年後に必要となるパワーコンディショナーの交換費用も、あらかじめ予算計画に組み込んでおきましょう。
• アフターサービス体制
業者が倒産してしまった場合のリスクも考慮し、長期間にわたって安定したサポートが受けられるかどうかも見極めるポイントです。
メンテナンスにかかる費用の詳細については、こちらの記事「住宅用太陽光発電のメンテナンスの必要性と目安費用」で詳しく解説しています。
補助金、支援制度を事前に調べておく

補助金を最大限に活用することで、初期投資の負担を大幅に軽減できます。
• 国と自治体の制度を確認
国が実施している補助金制度のほか、お住まいの都道府県や市区町村が独自に設けている制度がないか確認しましょう。
• 申請スケジュールを把握
補助金は予算の上限に達したり、申請期間が終了したりすると利用できなくなります。早めにスケジュールを確認することが重要です。
• 業者と連携して申請漏れを防ぐ
申請手続きは複雑な場合があるため、補助金の申請実績が豊富な業者と連携し、漏れなく進めましょう。
✅各補助金の概要
太陽光発電の導入方法|自分に合った選択肢を知る

太陽光発電の導入方法は一つではありません。ご家庭の状況に合わせて最適な選択肢を知っておきましょう。
✅太陽光発電の導入方法
・購入(一括購入、ローン)
・リース、PPAモデル
購入(一括・ローン)
• 一括購入
ローン金利がかからないため、総支払額は最も安くなります。ただし、初期にまとまった資金が必要です。
• 住宅ローンへの組み込み
新築時に導入する場合、金利の低い住宅ローンに組み込むことができます。月々の返済負担を抑えやすいのがメリットです。
• ソーラーローン
既築住宅などで住宅ローンに組み込めない場合、太陽光発電専用のローンを利用します。住宅ローンよりは金利が高くなる傾向があります。
リース・PPAモデル
初期費用をかけずに太陽光発電を導入できる「0円ソーラー」という方法もあります。
• 仕組みの概要
事業者が住宅の屋根に太陽光発電システムを無償で設置し、家庭は月々のリース料金や、発電した電気の使用量に応じた料金を支払うモデルです。
• 注意点
契約期間が10〜20年と長く、原則として途中解約はできません。また、契約期間中の発電した電気は事業者のものとなるため、売電収入は得られません。
• 向いている人
とにかく初期費用を抑えたい、まずは電気代削減のメリットを享受したいという方に向いています。
購入と0円ソーラーのどちらがお得かについては、「太陽光発電「0円で設置」と「購入で設置」はどっちがお得なのか」で詳しく比較しています。
まとめ-太陽光発電の後悔しないために

最後に、この記事の重要なポイントを振り返ります。
✅後悔する人の7つの失敗事例
・発電量が思ったよりも少ない
・初期費用の元が取れない、回収に時間がかかる
・メンテナンス費用、維持費を想定していなかった
・悪徳業者に騙されてしまった
・近隣トラブルが発生した
・補助金を活用できなかった
・蓄電池を後付けして余計な出費が発生した
✅太陽光発電で後悔しない5つのポイント
・複数業者から相見積もりを取る
・現実的なシミュレーションを確認する
・屋根の条件、設置環境を事前にチェックする
・メンテナンス費用と保証内容を必ず確認する
・補助金、支援制度を事前に調べておく
✅太陽光発電の導入方法
・購入(一括購入、ローン)
・リース、PPAモデル

太陽光発電で後悔する人の多くは、事前の情報収集不足と、1社の情報だけで判断してしまったことが原因です。
逆に言えば、事前の情報収集と複数社の比較検討こそが、最大のリスク回避策となります。

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